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人間性の再想像

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考えを紡いでいった先に、ぼくなりの思想の織物が出来上がれば儲けもの。2020年より、もっぱらのテーマを人間性の再想像と称し、現代から未来に必要な人間性を思索。
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記事一覧

出生のルーツから現れる、偶然性への想像力と小さな畏怖

もしも、あのとき、こうでなかったら、どうだったろうか。そうだとしたら、今の自分は存在して…

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Weのがっこう開校へ向けて: なぜ気候危機時代、"わたしたち"のウェルビーイングを探求…

本記事はDeep Care Labの本アカウントから転載しております。 こんにちは。Deep Care Labの川…

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デザインによる統治と持続可能な未来: Design as politicsを読んで

デザイン思想家Tony Fryの「Design as Politics」を読んだのだが、コロナにも環境危機にも関連…

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社会問題やあれこれへの参加を魅惑する、体験のデザイン

ぼくはフィンランドに来る前、いわゆるUXデザイン・体験のデザインなるものをなりわいとしてい…

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無価値・別様・多元化; 複数の価値がせめぎ合う世界

「これ、役に立つの?」「それってなんの意味があるの?」そんな言葉は仕事をしていたらよく聴…

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市民・危機・想像力:いまもこれからも必要な想像力

コロナウイルスに伴う現象をみていると想像力が欠けた社会は、いかなるものかという現実を突き…

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委ね・溶合い・生成変化

自分という枠組みを超えていくため、敵対する自分ならざるものと相まみえる。そんなことを前に書いた。今度はすこし違う角度で、敵対ではなく溶け合うことで、再び考えてみたい。 ぼくたちの現実の認識は、多くの場合<ぼく>や<わたし>という"主体"が、<イス>や<リンゴ>にはたまた<アナタ>という"客体"を取り扱う。というように考えてしまう。こうすることで、主体と客体は離別し、主体による他者(自分以外のあらゆるもの)の対象化が行われる。この切り分けは近代的な捉え方であり、原因と結果をリ

敵対性・否定・再帰的進化

現代では、誰もが共有しうる灯火がなくなってしまったように感じる。幸福の在り方が個人化して…

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創ることや生きることの政治性について

「政治」と聞くと、やはり多くの人の中でのイメージは政治派閥や政治家、●●党、選挙投票、の…

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"自由"のためのデザイン;人間中心デザインを捉えなおす

(この記事はアールト大学のUID というコースにおけるエッセイ課題「あなたにとって人間中心デ…

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明瞭性と曖昧性、排除と包摂

物事の何かを定める、決めるということについて、色々とアナロジー的につながったのでメモして…

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創造性の評価をどう取り扱えばいいのか?

個人的には何でもかんでも評価をすることが必要だとは思わないのです。評価経済なんて言葉ぼく…

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余白・解釈・美

余白があるものは美しい。 余白の創造とはデザインの基礎原則でもありながら、奥深さを物語る…

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お茶とコーヒーと日常の余白と文化

コーヒーとお茶。次なるリトル・スペースはどこに出来るのだろうか。先日のTweetからネタを得たので、これについてちょっと調べてみまして。 ぼくはほんの少し茶道をかじっていまして、岡倉天心の「茶の本」はその大きなきっかけの1つなのですが、茶の湯という文化の成り立ちから学ぶことは非常に多いと感じております。 ツイート中にも述べているのですが、こうしたリトル・スペースや日常の余白を生み出せる空間、そうしたものが現代社会や効率化された都市の中で求められていることはもはや事実でしょ