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解決策の罠~問題編~

【ラジオ体操8日目】

こんばんは。
他人の問題解決は得意なのに、いつまでたっても体型も性格も理想に近づかないコマリストです。


あと1時間で世界が滅亡するとしたら、
あなたは何をしますか?


割と有名な話なので、
ご存知の方も多いかもしれません。


この質問は、
かのアインシュタインに投げかけられた質問です。


皆さんなら、どう答えますか?


あの天才は、この質問にどう答えるのか?
どんなすごい解決策を出してくれるのか?

周りの研究者や、記者はアインシュタインの答えにすごく期待していたそうです。

この質問に対するアインシュタインの答えは、
「私は地球を救うために1時間の時間を与えられたとしたら、59 分を問題の定義に使い、1分を解決策の策定に使うだろう」

なんだかすごい解決策を提示するかと思いきや、
その答えは、期待とは全く違うものでした。

けれど、この答えは「問題設定」の重要性を考えさせられる逸話として、
語り継がれているとかいないとか。

確かに、個人的な問題から家族の問題、
会社の問題、社会の問題まで大小はあって、
それぞれの問題の解決策を考える人は多いけれど、問題そのものを疑う人はあまりいないような気がします。

ということで、ここで一つ問題を考えてみて下さい。

あなたは、問題解決の専門家として、とあるビルオーナーから相談を受けました。

相談者が所有するビルは、50階建てで築5年の比較的新しいものです。
1階から30階までは居住用として使用され、31階~50階まではオフィス用として貸し出しています。

このビルのオーナーからの相談内容は、
「最近、高層階の企業から、『エレベーターの待ち時間に困っている』といったクレームが頻繁に寄せられているのですが、良い解決策はないでしょうか?」というもの。

皆さんも少し考えてみて下さい。



どうでしょう?
考えは、まとまりましたでしょうか?


ここで一つ、ヒントです。
これは、実際にあった事例であり、実際に施された解決策にかかった費用は、100万円を下回っています。


考えがまとまったら、この先に進んで下さい。


ちなみに、この問題、
もともとヒントはありません。

そんな状態で、この問題を出された時に私を含めて一緒にいた人がまとめた答えはコチラです。
・居住用エレベーターとオフィス用エレベーターを分ける。
・高速エレベータを導入する。
・低層階はエスカレーターを使用することをルール化する。
・利用時間を区切る。
・近隣ビルからシューターで直接上層階に入れるようにする。
・エレベーターを限りなくでかくする。
・どの階で停止しているかを表示する表示板を設置する。
・階段しか使用できないようにする。
・エレベーターを増設する。

どうでしょう?
この中に、皆さんの答えはありましたでしょうか?

実は、この中に答えは、、
ありません。


答えを書く前に、この問題をどんな視点で考えるのかということと、考え方の手順を説明しておきます。

①オーナーの困りごとを明確にすること
②クレームを出している側が置かれている状況と、気持ちを考えること。
③このケースの”問題”を正しく定義すること
④問題の具体的な解決策を出すこと
⑤実現可能性を考慮すること

以上です。
この視点と手順を活用することで、実際に施された"解決策"にかなり近づくことができると思います。


お待たせしました。
このケースに、どんな解決策が用いられたのかというと、、



続きは、解説編で説明します。
解説編をアップするまで、
じっくり考えて楽しみにしていて下さい。


今日の話が、何かの問題に直面している方の気づきに繋がって、気持ちが軽くなることに貢献できていたら嬉しいです。


といっても、解説編を読まないと”モヤモヤ”した状態になってしまうかもしれませんね。

それでは、解説編を乞うご期待!

ということで、本日のまとめです。
・天才の答え
・問題を考えてみる
・問題設定の視点と手順

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