【読書感想文】《山の上の家事学校》〜 家事の定義を明確に捉えると〜
何かの書評欄で見かけ、図書館に予約してました。
やっと今日、順番が回ってきて借りてきました。
帰宅直後から読み始めてます。
そして一気に読了。
この本に興味を持つ人は、きっともともと家事というものを大切だと考える人だろうと思う。
オットなんかは、夢にも読もうとも思わないんだろうなぁ。
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物語は、妻子に出て行かれた仲上の目線で語られる。
離婚後、生活が荒れる仲上を見かねた実の妹から教えられた【山之上家事学校】。
そこは
男性だけに家事を教える学校。
妻が連れて出た娘に、せめて恥ずかしくない父でいたいと、心を決めて入校する。
そこで出会う校長や、生徒の男性たち。
仲上はどうなる?どうする?
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一人の人間として、まず自分が清潔に快適に健康に生きていくために必要な最低限の諸々が【家事】やん?
と、家事担当者としては思う。
こどもが幼い頃には、保護者にケアされてるのは仕方ない。
ただ成長に伴い、自分で自分の面倒を見られるようになっていかなければオカシイやろ?と。
『自分で自分の面倒を見る』ためにどんな事が必要なのか?
清潔な居住空間であったり、清潔な衣服や寝具、健康にそこそこ配慮した食物を準備したり整えたり、また後始末をしたり。
その知識が不足している、または不足していることにすら気づいていない人が家事一切を低く見積りがちなのではないかと、ずっと感じている。
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ここからは、あくまでも個人的感想なんだけど。
《家事ヤロウ》というテレビ番組が放送されている。
最初の頃は、家事ができない出演者たちが成長していく過程を少しは追っていた。
だが、いつの間にか出演者たちは家事一切できないことを当然として開き直ってきた。
また、製作陣も基本的な家事全般に対して理解が無さ過ぎるのか、結局家事のうちの料理または(店舗に並ぶ)食べ物にばかり焦点を当てるようになった。
家事担当者としては笑えなくなって、観るのをやめた。
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イキモノとして生きていくために必要なことを軽視してたら、巡り巡ってエラい目に遭うで。
というおばちゃんの肌感覚を普遍的論理的地球的に語ると
SDGsの目標
の取り組みになるやんかと、思ったりするのだ。
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お、ちょっと風呂敷を広げすぎたかな?
でも、足許から丁寧に一つ一つ考える機会になる作品だと思う。
ぜひ!
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ではまた。