『マルクス解体』メモ5

今日は第一部第一章の第二節「「マルクスのエコロジー」の再発見」を終わらせたかったけど、その手前まで。
「資本主義は環境破壊と不可分。」というのをメサーロシュが説明した(再発見した)ことはわかった。その中身をもう少し理解したいところ。
「物質代謝」を調べていたら、佐々木隆治さん(COTENラジオの深井さんも直接話を伺ったらしい)の記事を見つけたので、それも簡単にまとめてみる。

「物質代謝」とはなんだ

「物質代謝」で調べても「代謝を上げると体にいい」的なことが出てくるから、たぶんマルクス独特の言葉の使い方と思われる。
以下、佐々木隆治さんの解説をさらにふわっとまとめてみる。
・人が酸素を吸って二酸化炭素を吐く、植物が光合成を通じて二酸化炭素を酸素に変える、人が食べて排泄する、排泄物が肥料になって植物やそれを食べて育つ動物が育つ。これが「物質代謝」。循環する、ということか。
・この「物質代謝」を円滑に行うために、さらに自然を変容させる。例えば、服を作ったり、料理したり。これらは意識的に、自覚的に行われる。これが「労働(=意識的媒介)」。媒介なのかな。。。

メモ5(p.31~p.38)

・資本は自己増殖するけど、自然の限界を認識することはできない。つまり、成長に限界があるが、それに気づかない。このことを人が認識することが、革命的行為であり、環境主義と社会主義の融合につながる。
・メサーロシュは、それまでのマルクス主義が行ってきた資本主義批判としての資本家による労働者の搾取(=工場内の話)から、さらに外に広げる(環境問題)。
・物質代謝は、どの段階にも共通する。いつの時代も人間が生きる以上は、循環しているし、労働している。労働は、物質代謝の一部(?)←物質代謝を円滑にするための労働じゃないの?
・人間は自然に依存している。人間が自然に働きかける場合、制約がある。こういう労働を、メサーロシュは「第一階層(それなしには生存しえない次元)」における「一時的媒介」という。自然には限りがあり、やりすぎれば汚染、枯渇する。
・でも、労働は単に「自然と共に生きる」のではなく、社会関係のもとで行われる。社会の中で継続できるようなルールとかも必要になる。このルールとかは時代や地域で異なる。これが「第二階層の媒介」。
・昔は、必要な分だけ作って消費していたが、生産自体が目的になってきた(資本主義)。人間が目的であったものが、人間も手段になってきた。

今日のまとめ

人間は、自然と離れて生きることはできない。でも資本は自己増殖して、自然の限界を認識しない。人間がそれを理解しないと大変なことになる。

的なことなのかな。
んー、ゆっくり一個一個整理しながらじゃないと全然追いつかない。そもそも論点を正確に理解できてない気がする。
というか、この本さっと読んで理解できる人ってどれぐらいおるんやろ。

まぁでも読んでない昨日より読んだ今日の方が強くなってるのは間違いない。と思っておく。

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