『マルクス解体』メモ4
今日は第一部第一章の第二節「「マルクスのエコロジー」の再発見」に入って数ページ。
第一節が抑圧、第二節は再発見ということで、誰がどうやって「マルクスちゃんと環境のこと考えとるやん」というのを見つけるか、ということなのかな。
あと、COTENラジオでヘーゲルのところ聞いたからそれもまとめとく。
メモ4(p.29~p.31)
・メサーロシュ・イストヴァン(ハンガリーのマルクス主義者)が、マルクスの物質代謝論と環境問題との関連を説明。
・1971年、人類の生物学的存在を脅かすものとして、核兵器だけでなく環境問題も指摘。資本主義の拡大は、環境破壊と不可分。
・マルクス主義は、資本主義を批判したのではなく、発展した後に社会主義に移行する、ということを言っていたのかな。そこに、マルクス主義者の中から「いや、資本主義危ないんよ」という意見が出てきたということ?
・資本蓄積・・・わかるようでわからん。雇用者は、労働者の労働によって剰余価値(労働者が生み出す賃金以上の価値)を生み出したい(賃金の価値しか生み出さなければただただ繰り返すだけ)。その剰余価値で生産を拡大する。拡大の仕方は、可変資本(生産量に依存)か不変資本(生産量に依存しない)の増加。企業はできるだけ不変資本に投資したがる(有機的構成(=不変資本/可変資本)を高める。人増やすより設備投資するってこと?)。その結果、労働者は不要になる(機械が代替できる)。「安くても働かせて」という労働者が出てくる結果、雇用者と労働者の格差が拡大する。
・資本蓄積には限界がある。自然のものを使う以上、無限ではありえない。だけどこれはどんどん増えようとする(なんで?)から、コントロールしないといけない=社会的制御の必要性。これを実現しようとするのが社会主義。
・「物質代謝論大事」・・・わからん。「資本は自身の歴史的必然性を「自然的必然性」として誤認してしまうため、資本が本当は決して乗り越えることのできない「自然的必然性」の存在を認識できない」てどういうこと。
COTENラジオ マルクス・エンゲルス【29-4】
・ヘーゲル・・・啓蒙思想の流れで議論してきたが、結局神的なものから抜け出せない?
・「現実的なものは理性的であり、理性的なものは現実的である」
・ヘーゲルは「プロイセンは理性国家だ」として、プロイセンの体制を支持。それに賛同する(今が完成形、現実的なものは理性的)のがヘーゲル右派、これに反対する(今が完成ではなく進歩していく、理性的なものは現実的)のがヘーゲル左派。マルクスはヘーゲル左派の団体(青年ヘーゲル派)に所属していた。
・現状を肯定するか(右派)、変化するか(左派)、の議論。マルクスは、左派の最もラディカルな立場。
・政治(何かしらの決定を下して実行していく)の議論をしている以上、「どっちも正しい」はあり得ず議論が続く。
・マルクスは「雇用者が労働者を搾取している」構造から目を逸らせなかった。
今日のまとめ
「資本主義は環境破壊と不可分。」というのをメサーロシュが説明した(再発見した)ということはわかったけど、その理屈の理解が全然追いつかぬ。やっぱりマルクス経済学の基礎が必要。
「大雑把にならわかるかも」と言った昨日の俺を殴りに行きたい。
COTENラジオは、ヘーゲル右派vs.ヘーゲル左派の対立と、意識が先か実態が先かの対立の関係性がまだわかってないからもうちょっと聴きたい。面白い。
数ページずつでも、読めてる。今日もゼロじゃないから良しとしよう。
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