『マルクス解体』メモ3
今日は、第一部第一章の第一節「「マルクスのエコロジー」の抑圧」まで。タイトル的に「マルクスのエコロジー」が抑圧されてたことを説明するのかな、と思いながら読んだ。
ちなみに、「エコロジー」を改めて調べてみたら、別に「環境にやさしく」みたいなことのみを指す言葉というわけでもないらしい。知らんかった。
生物学(biology)の一分野の生態学(ecology)のことで、「生き物は生きていれば環境に影響を与えるし、環境は生き物に影響を与える。」というのを研究する学問。「エコ」という言葉が持つニュアンス(環境にやさしく)よりも、もっと広く相互に作用することを指す言葉らしい。
ということは、「マルクスのエコロジー」というのは、「マルクスが生物と環境の問題をどのように捉えていたか」的なことなのかな。
メモ3(p.25~p.29)
・プロメテウス的態度・・・技術で自然を支配する・征服する的なことか。きっとプロメテウスも「支配する」までは考えてなかったと思うんだけどな。
・史的唯物論・・・出た。。。いまだにわからない言葉。「資本主義のもとでの生産力の発展こそが人類解放のための物質的基盤を提供する」ということらしい。けど、なぜこれが「史的唯物論」という言葉になるんかな。
・マルクス批判のひとつとして、「あいつ環境のこと全然考えてない。生産すればいいと思ってるけど、資源枯渇するやん。実際社会主義の下で環境破壊進んでるし」的なことがあるということかなのかな。(これが抑圧?誰も抑圧はしてない?)
・「物質代謝の亀裂」と「資本主義の第二の矛盾」・・・どっちもわからん。「物質代謝」解説してくれんかな。資本主義には何個矛盾があるんかな。
・「いや、マルクスは環境のこと考えてる」説あり。むしろ、資本主義批判の要素にエコロジーがある、つまり、彼が考えるポスト資本主義社会は「環境社会主義」、という考えが見えてきた。
・当時出版されたものだけだと難しいけど、メモとか見たらわかる。
・どうやら物質代謝論を解説してくれそうな気配。。。
今日のまとめ
「あいつ環境のこと考えてない。社会主義の下で環境破壊あった」「いや、違う違う。本に書かれてなかっただけで、めっちゃ環境のこと調べてた。彼が考えてた社会主義は、環境のこともちゃんと考えたやつ。」という流れ。
物質代謝論を教えてくれるのかな。
読み始めてみると、全部の文章の意味がわからないとしても、「大雑把にはわかるかもしれない」という希望が見えてきた。今だけかもしれんけど。
あと、何かを「批判する」ときは、気を付けないといけないなと思った。このケースは、研究内容を主張する出版物であるだけに難しいし、批判する側も研究してから言ってるから、良い/悪いとか正しい/間違ってるではないんだけど。
その発言や決定の背後にある理屈や経緯を知ろうともせずに、普段自分が受け取った情報だけですぐ批判的なこと言うのはやっぱり危険だなと思った。「そんなん100回考えたわ」みたいなこと言ってるかもしれんと思うと、くそ恥ずかしいな。気を付けよう。
cotenラジオの深井さんも、「まずは歴史的背景から」て言うからな。
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