『マルクス解体』メモ12
また時間が空いてしまった。体調崩したり、出張行ったりしてました。一回リズムを崩すと、取り戻すのに時間がかかりますね。
今日は第二章第二節「『資本論』の著者マルクスと編者エンゲルス」を読む。遅々としてはいるが進む。ミステリーの様相をなしてきたところ。
メモ(p.80~p.93)
編者エンゲルスは最善を尽くしたが、その記述方法やマルクスとのスタンスの違いから、著者マルクスが言おうとしていたことを正確には書き表せなかった。
エンゲルスは、マルクスが論じた物質代謝概念に関する部分について、意図的な変更を加えた形跡がある。
マルクスは、「人間と自然の物質代謝を合理的に制御する」ことを求めたのに対し、エンゲルスは、資本主義下の近視眼的な利潤の最大化を批判した。エンゲルスは、批判のメッセージを出すにとどまった?
エンゲルスとリービッヒの、生命の起源に関する意見の相違が、エンゲルスのリービッヒに対するスタンスに繋がっている。
エンゲルスは、自然界を説明できる法則に着目した。マルクスは、分析と現状の打開に着目?この違いが、社会主義像の違いにも表れてくる。
今日のまとめ
マルクスは、より理屈と具体の手立てを求め、エンゲルスはわかりやすいメッセージに走った、ということか。
当時の状況からは読み取れなかったものが、歴史的な発見などによって読み取れるようになった結果、さらに分析に深みが出てきているのは面白い。これまであまり経験がない感じ。
次は第三節。今週中に進みたい。
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