2022年11月の読書メーター
2022年11月の読書メーター
読んだ本の数:16冊
読んだページ数:4175ページ
11月からオーディブルを本格導入しました。読むというよりは聞くですが、本の種類も多いし悪くない、むしろいいですね。
kindleの読み上げ機能だといまいちだったので、ナレーターが読んでくれるオーディブルは聞きやすく頭に入ってきやすいと感じます。
ものによって速度を変えられるのも快適ですし、難読本もナレーターがどんどん進んでくれるのでとりあえず最後まで聞くことができます。お試し期間終了の12月頭で解約予定でしたが継続することに。
出張などで運転する時間も多いので時間を有意義に使えるようになりました。
聞いてよかった本は、紙か電子も買ってじっくり読み直します。
既に何冊かは、紙・電子・オーディオで持っているものもあります。
難点は、いい言葉や文章があってもメモや読み返しがしがたいこと。ちょいちょいメモをとるか、聞き終わったらすぐに感想・学びメモをしないとせっかく聞いても内容が飛んでしまいます。
それでは、以下、11月の読書記録です。
■田舎はいやらしい 地域活性化は本当に必要か? (光文社新書)
★★★★☆
■流し読み。「地域活性化は本当に必要か」という副題が自分の課題意識とマッチし手に取った。書きぶりやデータはちょっと荒いが、田舎のいやらしさ(個人的には、既得権益者が変化を拒む村社会と考える)というのは、事例として納得。私も首都圏、地方中核都市、地方都市、限界集落、それぞれに住んだことがある。限界集落の住民は、過疎を課題と考えても、解決手段として変化は好まない。自分達の決まりに従う若者や社会を求めているので、当然、若者は去り、行政の効率性も低下していく。でも声高に主張はする。結果は茹で蛙。残念。
読了日:11月03日 著者:花房 尚作
■あの日
★★★★☆
■感想:仮に小保方氏抜きで最初の記者発表をしていれば、地方局の数秒と地方誌の一枠の報道で誰の記憶にも残らなかっただろう。
氏が若い女性で見映えが良かったためにマスコミに食いつかれ、妬み、僻み、やっかみという日本の伝統芸の餌食になってしまった。
こうなると、ワイドショー的な報道しかできないマスコミと硬直した組織、名誉と権威を守りたい既得権益者に潰されてしまうのは当然の流れ。30歳そこそこの理系人間が捌けるものではないでしょう。
本書で、マスコミを批判的に見ることができる人が増えることを願います。
読了日:11月04日 著者:小保方 晴子
■日本国民のための 【明解】政治学入門
★★★★☆
■感想:政治について基本的なことから親切に説明されている。中高生の公民の副読本にしてもらいたいほど。議員定数が何人とか暗記する前に、そもそもの政治・行政・司法などに対するスタンスやマスコミとの接し方、報道のあるべき姿や情報の取り方を学生のうちに学んでもらいたい。その上で、選挙により自分たちの代表を選び、国なり地方行政を民主的に決定していくように、まずは自分から変わっていきたい。
読了日:11月05日 著者:高橋洋一
■不条理な会社人生から自由になる方法 働き方2.0vs4.0 (PHP文庫)
★★★★☆
■感想:家事をしながら耳読。戸籍、採用、育成、年金、正規・非正規などなど日本の新卒一括採用、年功序列、終身雇用、専業主婦制度には問題が多数あり、世界から周回遅れであることは、なるほどよくわかった。で、どうするか、何ができるか。
■学び:欧米の事例などを把握し、これから日本に起こるだろうことを予測し備える。あるいはパクって仕掛ける。むしろ、硬直的すぎて、もう何周か周回遅れになってしまわないだろうか。
■行動:専門性とSNS等の評価をを高めつつ、人脈と知識をギブする。
読了日:11月06日 著者:橘 玲
■できないのはあなたのせいじゃない ブレインロック解除で潜在能力が目覚める
★★★☆☆
■感想:耳読。勝間氏の著作やYouTubeをみていれば、復習のような内容。とは言っても、こうして確認すると自分自身もブレインロックが結構あるなと再認識。仕事、家庭、育児、教育、お金などなど少し意識しながら行動を変化させていきたい。
■学び:勧善懲悪ものは危険。現状維持=相対的後退。茹でがえるにならないか。情報・知識・行動。
■行動:新しいもの・ことにトライする。
読了日:11月08日 著者:勝間 和代
■やる気に頼らず「すぐやる人」になる37のコツ (科学的に先延ばしをなくす技術)
★★★★☆
■感想:具体的な内容で、自分に合いそうなもの、すぐに取り入れられるものから実践できる。とりあえず、できることから「すぐやってみる」。
■学び:結果ではなく行動に着目する。
■行動:10秒だけやってみる、前日にちょっとだけやっておく、やっていることをメモする。
読了日:11月08日 著者:大平 信孝
■最高の結果を出すKPIマネジメント
★★★☆☆
■感想:仕事で中期計画作成にあたり、KPIについて学ぶために手に取りました。あれ?現状のKPIは遅行指数を使っている・・・。次期計画では、指標も見直した方がいいということが分かりました。
読了日:11月10日 著者:中尾隆一郎
■シン・デジタル教育 10年後、わが子がAIに勝つために必要なこと
★★★☆☆
■感想:オーディブルにて。ここ数年、デジタルやDX、AIなどという言葉をよく聞くようになった。デジタル化の必要性は有効性はそのとおりだと思うが、子どもたちにどのような教育機会や環境を用意すればよいのか考える参考に読んだ。当たり前だが、簡単なものから楽しんで実際にやってみるのが一番早い。その中で考える機会をつくり、考え方ややり方の事例を調べられる環境をつくることが大事。
■学び:デジタル端末を与える。ゲーム感覚で作業をする。例)テニスのドロー表、足して10。
■行動:自分でもやってみる。
読了日:11月10日 著者:松林 弘治
■無理ゲー社会 (小学館新書 た 26-2)
★★★★☆
■感想:文字+オーディブル。薄々気が付いていても口にできないことが書かれている。そこまで言うか、というところも橘玲氏らしい。格差は仕方のない話で、過度に公平平等を求める必要はないと思う。ずば抜けて稼ぐ人がいるからその恩恵で社会福祉も成り立っているのではないだろうか。日本は皆で貧しいことを好む方が多いと思う。
■学び:ベーシックインカムの悪用例は、言われてみれば確かに黄金の羽根になる。世の中に平等をもたらす四騎士は、「戦争」「革命」「統治崩壊」「疫病」。リベラル化により格差が広がる。
読了日:11月17日 著者:橘 玲
■学び効率が最大化するインプット大全 (サンクチュアリ出版)
★★★★☆
■感想:前から気になっていた本をオーディブルで。「学び効率が最大化するインプット」の答えが「アウトプットを前提にインプットする」ということで、当たり前ですね。とは言え、当たり前を当たり前に実行するのが難しいので具体例まで書かれており参考になりました。
■学び:話を聞きながら質問と疑問をメモする。学び3つと行動3つでいい。マンダラートで自分の関心を明確にしアンテナを高くする。情報よりも知識。インプットしたらアウトプットするか、直ぐに寝る。
■行動:まずはマンダラートで関心を明確にする。
読了日:11月17日 著者:樺沢紫苑
■学びを結果に変えるアウトプット大全 (サンクチュアリ出版)
★★★★☆
■感想:前から気になっていた本をオーディブルで。概ね実践していたこともあり共感。深読のレベルを深めたい。
■学び:アウト前提でイン。理想はイン3、アウト7。10冊読みっぱより、3冊深読(他人に説明できるレベル)。感想、ビフォー、3つの気づきとtodo。運動・美術・メモ。
■行動:読書メーターを継続する。
読了日:11月19日 著者:樺沢紫苑
■外資系コンサルが教える 読書を仕事につなげる技術
★★★☆☆
■感想:オーディブル。読む姿勢としては、だいたいはやれていることかな。若ければ、取りあえずこの本の内容を丸っと実践でもいいかもしれない。しかし、40過ぎなので積み上げて来たものに取捨選択して組み合わせていく。
■学び:基礎知識と教養。情報の生け簀。本棚は頭の中を見える化したもの。
■行動:古典の3回読み
読了日:11月19日 著者:山口 周
■サイコパス (文春新書)
★★★☆☆
■サイコパスとは、どのようなものか何となく知ることができた。サイコパスというと、凶悪な犯罪者が思い浮かぶが、一般の人でもサイコパスの素養(?)を持つ人は一定数いるということがわかる。程度で考えるなら、誰でも多少はそういう一面もあるのではないだろうか。自分自身も「人の心はないのか」と言われることがあるので、サイコパス的な面があると見られているのかもしれない。サイコパスだから何だという本でもないし、思考・言動の一個性をそのように名付けて呼んでいるに過ぎない。参考にはなった。
読了日:11月19日 著者:中野 信子
■渋沢栄一 立志の作法ー成功失敗をいとわず
★★★★☆
■感想:「青淵百話」という著作から若者向けの言葉を中心に再構成したものとのこと。当然、100年も経てば時代背景の変化はあるので結婚や交際に係る部分は同じとはいかないだろうが、人間の本質的な部分は不変だと感じた。人格形成、交際、上下関係、男女関係など多岐に渡る分野で著者の経験を踏まえつつ考えが展開されている。もっと若い時に読みたかったが、今が人生で一番若い時、この出会いを機にさらに変化していこう。
■学び:人格修養に座禅を組む必要はなく朝夕の心がけ一つ。常識を問う。
■行動:スマートノートの継続
読了日:11月20日 著者:渋沢 栄一
■したたか 総理大臣・菅義偉の野望と人生 (講談社文庫)
★★★★☆
■感想:前総理大臣菅義偉に係るドキュメント。東北・秋田県の田舎から上京し叩き上げで総理大臣にまでなった菅氏。総理在任期間は1年ほどの短期間でしたが、不妊治療助成や携帯料金引下げなど国民のためになる多くの改革を成し遂げた方でした。その後の総理は聞く耳を持っているらしいが口を開けば増税というロクでもない世襲総理なので菅氏の国民目線・現場目線の素晴らしさが余計に際立ちます。また、文中では秋田の隣岩手県選出の小沢一郎との比較がされており興味深かった。
■行動:自民党以外の保守に投票したい。左は文句だけ
読了日:11月21日 著者:松田 賢弥
■はじめての相続+遺品整理
★★★★☆
■昨年読んでおいてよかった。タイムリーに活用する機会が訪れてしまった。なんとなく頭には入っていたけど、バタバタしていると何とも・・・。読むとやるとでは違うし、実際、ケースバイケース、身内がここまでまとまりつかないとは。まぁ、何にしても知らないよりは知っておいてよかった。
読了日:11月26日 著者:明石 久美,上東 丙唆祥
▼読書メーター