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4時間目 決断力がないと感じている方へ (理系と文系の選び方2)
今回から、
「決断力がない」
という場合の対処法を解説します。
(理系と文系の選び方の流れでの解説となりますが、高校生の方だけでなく、大人の方々にも参考になる内容かと思いますので、良ければご覧ください)
「対処法を解説します」と言いつつ、対処法の前に大切なことが、「なぜそのような現象(課題)が起こるのか」です。その課題によって、対処法は変わるので、まずは現象をいくつか解説させて頂きます。
一つ目が前回「日本人の遺伝子に由来する部分もある」とお伝えしたように、かなり根が深い課題かもしれませんが、勇気をもって解説をしていければと思います。
本来難しい遺伝子学の話なので、今回は極力シンプルに伝えたいので気になる方は自分でしっかりと調べてもらえたら、、、と前置きをさせてもらいます。
人間の脳には「セロトニン」という「満足」や「不安」をつかさどる物質があります。そしてセロトニンを運ぶ「セロトニントランスポーター」という遺伝子があります。
セロトニントランスポーターには、
ポジティブ思考になりやすい「LL細胞」
ネガティブ思考になりやすい「SS細胞」
そのどちらも併せ持つ「SL細胞」
の3種類があります。
そして日本人はLL細胞(ポジティブ細胞)の割合が1~2%と言われています。
ちなみにアメリカ人は30%以上です。
よく衝撃映像などで見る、スケボーで手すりを滑って、失敗して股間を強打する、みたいな映像にアメリカの方が多いのもこれが要因かもしれませんね。
そしてSS細胞(ネガティブ細胞)の日本人はなんと60%以上と言われています。
ちなみにアメリカ人は約19%です。
日本人はスケボーで手すりを滑る前に、「そんなことしたら危ないよ」と心理的なブレーキがかかる方が大半ということで、「出来事」に対してネガティブに、保守的に捉えてしまう方がそれだけ多いということです。そのため、「変化」をもたらす可能性が高い「決断」という作業が苦手な方が多くなっているようです。
ちなみに「なぜ国民によってそれほど差があるのか」ということも良くご質問頂くのですが、遺伝子学の専門家ではないのであくまで推測にはなりますが、「国の成り立ち」に由来するものかと感じています。
(与太話として聞いてください)
正しい歴史は誰にも分らない世界かと思いますが、人類の起源はアフリカ大陸で、その後ユーラシア大陸へと広がっていったと言われています。
その前提であれば、ユーラシア大陸で過ごしていた方々の中にはLL細胞もSS細胞も、SL細胞もバランスよく存在していたのだと思います。
その中でも日本人のルーツはユーラシア大陸から「安心安全な新天地」を求めて東の果てまでやって来た方々だったのでは、と思います。ひょっとすると不毛な争いから逃げてきた方々だったのかもしれません。
一方でアメリカの方々のルーツはユーラシア大陸から「新天地」を求めて、原住民と戦った「開拓者」の方々だったと言われています。
昔は日本とユーラシア大陸が陸続きだった、という定説も覆るかもしれないという状況を踏まえると、陸路ではなく、海路でたどり着いた方々という点では共通項があるかもしれませんが、移住の動機(モチベーション)が違ったのではないでしょうか。
余談で恐縮ですが、こういう考察が好きなので少しだけ共有をさせて頂きました。
話を遺伝子のところに戻しますが、民主的な組織で、大きな組織になればなるほど、決断に時間がかかるようになるのも、遺伝子の割合が要因かもしれませんね。反対にベンチャー企業などで強烈なリーダーがいる組織が、素早く変化に対応し社員を先導できる要因にもなります。
ここまでの解説だけだと、「ネガティブ=悪いこと」と誤解を招きかねないですが、SS細胞を多く持つ日本人だからこその良さもあります。
それは集団意識です。
例えば戦後から高度経済成長期にかけて、あれだけ短期間で復興し世界有数の経済大国になれたのは、「豊かになる」という「同じ目的意識」のもと統一感をもって行動ができたからです。政治家も今よりも強烈なリーダーシップを発揮された方が多かったのかもしれません。
この集団意識=他者理解は日本人特有の武器で、100m走でメダルは取れないけど、4×100mリレーならメダルを取れることにも表れていると思います。
世界有数の「安全で清潔な国」になれているのも、こうした要因からかもしれません。
この集団意識がうまく働くかどうか、それが物心ともに豊かな国を作れるか否かを分けているようにも思います。
ここまで遺伝子的なお話をさせて頂きましたが、「遺伝子だから仕方がない」と諦めたらそこで試合終了なので、もう少し考察を深めさせて頂ければと思います。
そのヒントとなることは、僕自身の人生での決断の経験と合わせて、これまで数多くの方々の決断に寄り添い、サポートさせて頂いてきたことの中にありました。もちろん、個々の状況や個性によって細かいパターンはあるのですが、その経験からまとめた3つの決断ができないパターンが次の画像になります。
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「決断力がない」とお悩みの方や、
「周りの方で決断力がなくて困っている」という方で、
どのパターンにも当てはまらない、という方がいらっしゃれば個別にご質問ください。
次回から、この3つのパターンの解説と、理系と文系を選ぶ際の打開策も説明していきます。
今回も最後までご覧頂いてありがとうございます。
また次回もよろしくお願いします。