■あなたは、「相談されやすい人」ですか?Part1
会社生活を長く続けていると(※続けていなくても…)部下、後輩、同僚
また、状況によって上司から相談される場合もあるでしょう。
相談を受けた時、どのような姿勢で対応すればいいのでしょうか?
■「相談」されたときに、こんなことしていませんか?
・話の途中で”腰を折っていませんか?”
上司や先輩の立場になると「相手の話を最後まで聴かない(聴けない)」人
が多くなります。
私も「人の話を最後まで聴けない人だね」…と言われたことがあります。
具体的にどういうことか?というと
上司・先輩になると部下・後輩からの相談事が多くなります。
上司・先輩の方が経験を積んでいるため、部下・後輩の相談などは、話を
している途中で大体の内容がつかめてしまうため、相手が最後まで話す前
に「要するに〇〇ということだね?」と相手の話の腰を折ってしまうので
す。
特に忙しいときは、無意識のうちに何度も同じように話の腰を折っている
可能性があります。
みなさんは、そんな時、相談してきた部下・後輩がどう感じているか?
考えたことがありますか?
話を途中で遮られた部下・後輩は、どう感じているでしょうか?
みなさんが相談している時、途中で遮られて「要するに〇〇でしょう?」
と言われたらどう感じるか?考えてみれば分かりますよね。
これってけっこう、失礼な話だと思いませんか?
こんなことが続いた場合、部下・後輩は、だんだん相談しなくなるのでは
ないでしょうか。
「この人に相談しても、いつも途中で話を遮って最後まで聴いてくれない
…もっとちゃんと聞いて欲しいのにいつも言いたいことが全部言えなくて
悲しくなる…だったら、本当に困ったときだけ相談しよう…」と今まで行
っていた「報連相」も行わなくなる可能性さえあります。
■「相談」される側にも環境づくりが必要
・相手が話しやすい「場」づくりを心掛ける
上司・先輩は、「自分が一番忙しい」と勘違いしがちです。
ほとんどの会社は、人員に余裕がなく少数精鋭で動いています。
今は、部下・後輩含めて全員「忙しい」のです。
みなさんだけが忙しいのではありません。
経験の少ない部下・後輩は、仕事のスキルなど上司・先輩より低いのが当
たり前です。
「報連相」する時に、自分の思いを分かってもらおうとするあまり細部ま
で長い説明をダラダラしてしまう部下・後輩が多いのも仕方ありません。
※上司・先輩も昔は、そうだったはずです…
部下・後輩の説明が長くなると上司・先輩は、イライラして「忙しいんだ
から要点だけ話せば良いんだ!」と話の途中で遮って、自分なりの解釈を
相手に言ってしまうんです。
※「要は〇〇ということだよね?」と自分の解釈で結論付けてしまう…
相談に来てくれる部下・後輩を「自分と同じステージ」で見てしまうの
は、可哀想です。
自分たちより経験も浅く、スキルも低い部下・後輩は、それが当たり前だ
と思ってあげなければいけません。
時間の許す限り、部下・後輩の話を途中で遮ることなく、できるだけ最後
まで聴いてみてください。
それだけでも、良い関係を築くことができると思います。
部下・後輩は、みなさんが育てていかなければいけないのです。
その部分を理解して話を最後まで聴くようにしないと、部下・後輩は、
「報連相」した方が良いとわかっていても、「どうせ最後まで聴いてくれ
ない。」と話すのを躊躇し結果、「報連相」は、後回しにされ、場合によ
っては、「報連相」をやめてしまいます。
最悪の場合、解決すべき問題の報告等が遅れたため、修復できず、取り返
しのつかないことになってしまうケースさえ想定されます。
これは、部下・後輩だけの責任ではありません。
なぜ、「報連相」しなかった?と部下・後輩ばかり責めて彼らだけに責任
を押し付けるべきではないのです。
「報連相」しやすい環境を構築しなかった上司・先輩にも責任はあるので
す。
取り返しのつかない問題が発生した場合、誰かが傷つくことになります。
当然、「報連相」が遅れた部下・後輩も心に大きな傷を残すことになるで
しょう。
みんなを守るためにも上司・先輩は、「報連相」しやすい場づくりを心掛
けなければいけません。
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