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まる
2020年2月14日 09:20
「たばこを吸ってる女は嫌だ」 勝手なわがままを、君は煙と共に吐き出した。 君が知らないわたしの密かな楽しみは行きつけのバーで、ちょこっと酔うこと。そして帰り道でひとり、冷えた身体をあたためる。 慣れない匂いに咽せる、粋がってふかす白い息。わたしはもう大人になった。と背伸びをして。 眠たさと興奮が交差する。今宵は遠回りをして帰ろう。君は、来週帰ってくる。
2020年2月13日 00:49
わがままだって、理不尽だってぶつけたい。今はそんなこと出来るはずがなくて。積もってゆく。ふつふつと。 まだ大丈夫だと、抑え込む。 気づかれないよう、取り繕う。 悲鳴が聞こえる、決壊寸前。 水ぶくれを潰すように、かさぶたを剥がすように、痛みが流れてゆく。ひとたび増える、消えぬ跡はわたししか知らない証。白い煙であの日の記憶を蘇らせよう。
2020年2月12日 14:36
わたしの中に訪れる幸せなんて所詮は刹那的でそう、長くは続かないものであると思っている。天然、じゃない。気づかないフリしてるだけ。温厚、じゃない。自分を殺しているだけ。痛みを被ればいい。だけど。いちごのショートケーキをぶちまけたい。大嫌いだと言い放ちたい。誰よりも、いちばん愛してあげたい。そんな生き方望んでたのに。今だって。
2020年2月12日 14:18
線路沿いのあのライブハウスとか、テントの中で飲むお酒とか、当てもなく歩いた裏道とか。想い出は町とともに消え去ってゆく。 なにかに追われて追っ掛けて、常に満足できない毎日で。小さな幸せなんて気にも留めようともせず。 わたしが忘れても、きっとあなたが覚えている。そんな記憶と記録。跡は、消えてくれない。