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4月に読んだ本たち

こんなにいっぱい本があるのに、再読してる場合じゃないだろ?
と思わなくもないが、ついに10年越しのアレを再読する日が・・・
な4月の読了本をだらだら紹介。例のごとく自分メモ用。

※ここの文章はAmazonなどの紹介文引用です☆彡

このあたりの人たち(川上弘美)

にわとりを飼っている義眼の農家のおじさん、ときどきかつらをつけてくる、目は笑っていない「犬学校」の謎の校長、朝7時半から夜11時までずっと開店しているが、町の誰も行くことのない「スナック愛」、そして連作全体を縦横に活躍する「かなえちゃん」姉妹――<このあたり>という不思議な場所に住む人びとの物語を書いた連作短篇集が、ついに待望の一冊に。

このあたりの人たちが濃すぎる。
こんなご近所だったら、刺激的で飽きなそうだけど、なんだか終始ザワザワ落ち着かないと思う。。。。
そんな私も結局「このあたりの人たち」に入ってしまうのだろうか(ザワザワ)
読む前に勝手にしていたイメージとだいぶ違う印象の話達。
もちろん、良い意味で。

一億円のさようなら(白石一文)

鉄平は妻・夏代の驚きの秘密を知る。
いまから30年前、夏代は伯母の巨額の遺産を相続、そしてそれは今日まで手つかずのまま無利息の銀行口座に預けてあるというのだ。
その額、48億円――。
結婚して20年。なぜ妻はひた隠にしていたのか。日常が静かに狂いだす。
もう誰も信じられない。
夫婦とは、家族とは、お金とは。
困難な今を生きる大人たちに贈る、極上の物語。

エンターテイメント性のあるものが沸々と読みたくなって。
大分前に珍しく定価で購入したものの、ずっと積読していた。
たぶん厚みのせいもある(自分で買ったくせに)

結構一気読みしてしまったので、もう一度じっくり読まないと
「???」だらけだけど、きっと読み返しても「?」はあるんだろうな。

ティモレオン センチメンタルジャーニー(ダン・ローズ)

ティモレオン・ヴィエッタは犬の中で最高の種、雑種犬だ。少女の瞳のように愛らしい目をしている。初老の飼い主と暮らしていたが、ボスニア人を名乗る不審な男があらわれ、街角に捨てられてしまう。世界中で繰り広げられる残酷で不条理な愛の物語を横切りながら、ティモレオンはひたむきに家路を急ぐ。世界25カ国で翻訳された話題作。

10年以上前に職場の先輩から借りて読んでいて、もう一度読みたいと思っていたけど題名が一切思い出せずに、何かの拍子に「あの本はどこの国の何て作家さんの本だっただろう?」と思い出そうとしては挫折していた一冊に、たまたま巡り合う事が出来た。なので再読本。

内容は、、、、。

わざわざ思い出そうとまでして読み返したいか?と思われてもおかしくなさそうな内容だけど、非常にあと引く作品。

ここで全然違う話しちゃうけど
映画「マルコヴィッチの穴」も私の中では同じ部署に入る作品。
映画館で観た後「なんでこれ観ちゃったんだろう、、、、」と非常にゲッソリしていたが、なぜだか後から思い出しては「あれ、、、、また観たいな」と変な余韻がぶり返し、今ではお気に入りの一作。

急なヴィッチ。

話を戻すが「ティモレオン・・・」も読後
ああ、、、、そういえばこんな終わり方だったな、、、、そうか、、、、うん(ゲッソリ)ってなった。予想通り。

今の所、またあと10年くらい経ったら唐突に読み返したくなるかも(気軽にはお勧めしないよ☆彡)

人間に向いていない(黒澤いづみ)

ある日突然発症し、一夜のうちに人間を異形の姿へと変貌させる病「異形性変異症候群」。政府はこの病に罹患した者を法的に死亡したものとして扱い、人権の一切を適用外とすることを決めた。十代から二十代の若者、なかでも社会的に弱い立場の人たちばかりに発症する病が蔓延する日本で、異形の「虫」に変わり果てた息子を持つ一人の母親がいた。あなたの子どもが虫になったら。それでも子どもを愛せますか? メフィスト賞受賞作!

映像で観てしまったら流石にグロテスクでそうは思わないのかもしれないが、意外と文章で読んでいくと、異形になったもの(ここでは主人公的な人の息子)の描写が一見、健気?下手すると可愛らしくも感じてしまう事もあり、思ったよりも読みやすかった。とはいえ映像にしちゃうと「虫系」とか私は一切ダメだからきっとダメなのだろうが。

この本を読むと、表現や状態は違えど「異形」は形が見えないものをあえて具現化したものとして、過去も現在も未来も、誰しもが「異形性変異症候群」になりうる可能性が無くもないと思ってしまう。あくまでフィクションだけど。そう思うと怖いし、なにより「異形」に対する人々の対応と豹変が怖い。結局一番怖いのは人なのか?

私の家では何も起こらない(恩田陸)

この家、あたししかいないのに、人がいっぱいいるような気がする・・・・・・

小さな丘の上に建つ二階建ての古い家。この家は、時がゆっくり流れている。幽霊屋敷と噂されるその家にすむ女流作家は居心地のよいこの家を愛している。

血の海となった台所、床下の収納庫のマリネにされた子どもたち・・・・・・いったいこの家にはどんな記憶が潜んでいるのだろう。幽霊屋敷に魅了された人々の美しくて優雅なゴーストストーリー。恩田陸が描く幽霊屋敷の物語。ラストには驚愕の書き下ろし短編が!

⇧解説読んでから読めば「そういう系かぁ」って最初から覚悟?して読むか、変にハードル上げて読んで「思ったより怖くないなぁ」ってなりそうだけど、全く何の予備知識もなくノホホンと読み始めたから思ったよりゾッとした作品。
装丁がなんだかホンワカしているんだもの。こういう壁紙いいなあ。こういう家は・・・・。

夏の裁断(島本理生)

小説家の千紘は、編集者の柴田に翻弄され苦しんだ末、ある日、パーティ会場で彼の手にフォークを突き立てる。休養のため、祖父の残した鎌倉の古民家で、蔵書を裁断し「自炊」をする。四季それぞれに現れる男たちとの交流を通し、抱えた苦悩から解放され、変化していく女性を描く。

「鎌倉の古民家」で暮らせるなんて素敵すぎってのと、紙の本好きとしては「裁断やめて~!!」ってなった(感想クソ・・・)

夜明けの縁をさ迷う人々(小川洋子)

世界の片隅でひっそりと生きる、どこか風変わりな人々。河川敷で逆立ちの練習をする曲芸師、教授宅の留守を預かる賄い婦、エレベーターで生まれたE.B.、放浪の涙売り、能弁で官能的な足裏をもつ老嬢…。彼らの哀しくも愛おしい人生の一コマを手のひらでそっと掬いとり、そこはかとない恐怖と冴え冴えとしたフェティシズムをたたえる、珠玉のナイン・ストーリーズ。

短編は読みやすくて、寝る前にちょこちょこ、、、が理想なのかもだけど
ついつい一気に読んでしまう。
そして忘れやすかったりする。だけど、そしたら何回も楽しめるって事?
そういう事にしておこう。
「パラソルチョコレート」の話が好き。
私の「裏側」にはどんな人がいるのだろうか?人なのかな?オジサンなのかな?そもそも裏側って、、、、。

ファーストラヴ(島本理生)

夏の日の夕方、多摩川沿いを血まみれで歩いていた女子大生・聖山環菜が逮捕された。彼女は父親の勤務先である美術学校に立ち寄り、あらかじめ購入していた包丁で父親を刺殺した。環菜は就職活動の最中で、その面接の帰りに凶行に及んだのだった。環菜の美貌も相まって、この事件はマスコミで大きく取り上げられた。なぜ彼女は父親を殺さなければならなかったのか?

臨床心理士の真壁由紀は、この事件を題材としたノンフィクションの執筆を依頼され、環菜やその周辺の人々と面会を重ねることになる。そこから浮かび上がってくる、環菜の過去とは? 「家族」という名の迷宮を描く傑作長篇。

ちょっとずつ、島本さんにハマっているらしい。
私には分からない世界のような、分かろうとしない世界なのか。
だから興味をひかれる。

かつて「東野圭吾」にハマってひたすら読みまくっていた頃を思い出す。
全く別物だけど。あの頃はやたらに東野ブームだった。
島本さんブーム、、、くるか?

「ファーストラヴ」はうっかり?映画を先に見てしまったので、もう脳内イメージが固定されてしまいすぎだけど、迦葉役はもうイメージがそのままだったが、申し訳ないけど偏った作品ばかり見ているせいか、私がひねくれ過ぎなせいか(多分後者)迦葉の兄の我聞役の窪塚 洋介がものすごく温厚な旦那さんだけど、そのうちに豹変するんじゃないかとずっと疑ってみていた。
我ながら偏見が酷いと反省。窪田さんゴメン。。。。

そんな感じの4月でした。

今月はちょっと頭も体もゴチャゴチャ忙しい(忙しくしなくてはいけない)
月になりそうだから、そんな時こそ本を読みたいけれど、、、、

読めなさそうな気配が既に漂ってる。
いやいや、まだ始まったばかりなんだから。

題名と装丁に惹かれて。数年前に一度読んでいるけど再読中。

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