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生理が軽くなったらちょっと性格変わった、そして人生も変わった(たぶん)

こんにちは。
最近、花粉症疑惑が浮上しているぴーなっつです。🥜
どうやら1月はスギ花粉が飛んでいるらしいですよ…(鼻をかみすぎて、鼻の下が悲鳴をあげている)

私も気がつけば社会人歴9年…信じられません。
「歳を重ねると、その分相対的に一年が短く感じる」という説をよく聞きますが、この体感だと本当にすぐ10年、20年と経ってしまいそう。

信じられないことといえば、丸井グループの広報室でお仕事している今の姿は、過去の私からしたら信じ難いことだと思います。私は、「自分は成長どころではない、チームに迷惑をかけないようにしないと…」と、自分のキャリアを諦めていた過去がありました。

「我慢して当然」だと思い込んでいた

私は学生時代から生理が重い方でした。
本当にしんどいのは、一カ月のうち2~3日程度。学生時代に行っていた飲食アルバイトの5時間は、鎮痛薬を飲めばなんとか乗り切れました。

しかし、社会人になるとそうもいきません。
2016年に入社。半年間の研修期間を経て、10月より北千住マルイ導入階の雑貨売場に本配属が決まりました。
接客が好きで丸井グループに入社した私は、「商品知識をつけて、メキメキ販売するぞ!」と張り切っていたと思います。

販売員として働き始め、季節は秋から冬に移り、その移り変わりとともに私の生理の症状は徐々に悪化していきました。
正面入口のある導入階は、外の空気が入り込み、夕方以降になると冷え込むフロアです。
朝から晩までの長時間の立ち仕事。生理の日は本当に地獄でした。

10月、11月と月を重ねるごとに生理痛は重くなり、12月の年の暮れ、とうとう立っていられないくらいの激痛に襲われました。お腹の奥の方がぎゅうぎゅう痛くて、腰はズーーンと鈍い痛み。お店が営業している中、私は車いすに乗せられ、救護室まで運ばれました。

救護室のベッドにうずくまり、ボロボロ泣く。どうしようもない痛みと、悔しさ、情けなさ、さまざまな感情が入り混じって、涙が止まらなかったのを覚えています。

「自分ってチームにとって足手まといだな」
「毎月こんな状態になるのだから、私に大きい仕事は任せられないだろう」
「成長したいと思っていたけれどその土俵にすら立てていない」

痛みと共に、気持ちもどんどん沈んでいって…。そもそも「会社員」としてちゃんと働いていけるのだろうか?とか、そんなところまで考えていたと思います。(今思うと、この「気の沈み」も生理症状の一つだったのか、とわかる)

その時、ショップ長(直属の上司)が救護室まで様子を確認しに来てくれました。
ショップ長は子煩悩パパで、新入社員である私の提案・相談に積極的に耳を傾けてくれるような温かい人です。

「すみません、情けないです…」
泣いている私は、こう言うのが精いっぱいでした。

「僕は、専門的なことはわからないんだけどね。こんなになるまで痛いのであれば、どうにかしないといけないと思う。一度お医者さんに診てもらいなさい。会社人生は長く、まだまだこれからなんだから、早いうちに相談した方が良いよ。」

私は初めて、「これって病院にいくべきことなんだ」と自覚しました。

「産婦人科」は妊婦さんが行くところだと思い込んでいましたが、近所のクリニックを調べてみると、更年期障害や月経に関する相談、インフルエンザワクチンの接種なんかも行っていることがわかり、これなら私でも行けそう…と安心しました。

次の休みにさっそくクリニックを予約しました。受診してみると、「月経困難症」「子宮内膜症」という病気であることがわかりました。
この結果を受けて、「病気なのであれば改善に向けてどうにかしたい」と、そう素直に思えました。

そして、かかりつけ医のもと、低用量ピルを服用することで翌々月の生理からは嘘みたいに生理痛が和らぎました。(私の場合、ちょこちょこ不正出血があったけれど、3カ月後には気にならなくなっていた)

生理の出血量も10分の1くらいに…!生理の日は極力一歩も動きたくなかったのに、出かけられるくらいにまで生理痛や生理の症状が軽くなりました。
入社2年目に入る4月頃にはかなり安定した状態になり、本当に魔法かと思うくらい、低用量ピルは私の人生を変えました。

これはあくまで私の場合で、低用量ピルの効果は人それぞれかと思いますが、まずはクリニックに相談することで何かしら改善へのヒントが得られるのではないかと思います。

当時の職場メンバー!何度も助けていただいた…今でもちょこちょこ集まっています。

私を変えてくれた上司との共演

広報にきてからちょうど1年。うれしい再会がありました。
2024年10月に実施した管理職対象の「性別特有の健康課題セミナー」に生理で悩んでいた当事者として登壇することになりました。

また、私からの提案が通り、「サポートし合う職場環境づくり」というテーマのもとトークセッションという形で、かつての上司(あの時、病院受診をすすめてくれたショップ長)との共演が実現しました。

ワクワクして臨んだトークセッション。少しの緊張もありましたが、上司と一緒に登壇できたこと、そして、管理職の皆さんにこんなサポート方法があるんだということを伝えられるのが本当にうれしかった。

登壇後、丸井グループ公式Xにてポスト!

トークの中で、特に心に残った上司の言葉をここにつづります(メモ)

「男性である自分が口を出すのはちょっと…と、やはり抵抗はありました。ですが、日ごろから仕事に前向きに取り組む姿を見ていたし、100%の力を発揮してもらいたいと考えた結果、病院の受診をすすめることにしました。」

「それと、健康状態が良好だったチームメンバーのケアも大事にしていました。彼女が早退すると、現実として人員が薄くなるので、出勤メンバーに負担がどうしてもかかってしまいます。そのため、いつも以上に声かけや頑張っている姿をほめるなど心のケアもするようにしました。」

じーーーーーん泣
まず、私のことをよく見ていてくれて、そして適切な言葉で背中を押してくれた上司に、あらためて「ありがとうございます!!!」の気持ち。
さらに、チームメンバーへの心のケアの話は、現在後輩を持ち始めた私にもすごく刺さる話で、学びになりました。

こぼれ話でいうと、セミナーが終わった数日間は、社内で会う人会う人に「あのトークセッションめちゃくちゃ良かったよ」「勇気を持って、皆の前で話してくれてありがとう」など、たくさんお声をかけてもらいました!
いや~~~、登壇して良かった。(しみじみ)

最後に

コラムのタイトルの通り、生理症状が和らいでから、私は少し性格が変わったと感じています。
振り返れば、学生の時から「生理だから」と諦める癖がついていました。例えば、「あの試験は生理予定日とダダ被りするからきっとダメだな…」と、受ける前から思い込むことも。
人生史上もっとも生理痛が重かった入社1年目の冬は、生理じゃない時も「私なんて」と常々考えていたように思います。これ以上、迷惑をかけたくないという気持ちがまずあって、何か新たなことにチャレンジしようという気持ちには到底なれなかった。
だからこそ、「広報室」という日々新しいものに触れるようなところで、さまざまな部署と連携しながらモリモリ企画を進めている現在の自分に、ふと驚くことがあります。

そして、「先輩」となった今。かつての上司のような働きかけをして、サポートし合うチームづくりが私もできたら良いなと思うのです。
ただいま絶賛スランプ気味で自分の仕事も満足に進められていない状態なので、理想的な先輩像とは程遠いのですが…。でも、こうして自分のスキル不足について悩めるのは、健康な身体と心があるからこそだと思ったり。(健康体って本当に大事!)
 
最後になりますが、私が一番伝えたいメッセージを。
生理で悩んでいるけれど一度もクリニックに行ったことがないという方は、「我慢して当たり前」だと思わずにできるだけ早く相談してみてほしいです。(生理が重いお子さんを持つ、パパママにも知ってほしい!!)
 
大げさじゃなく、人生変わるかもしれません。
一人でも多くの方にこのメッセージが届きますように。

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