「誰かが私を殺した」を読んで|読書感想文
Amazonオーディブルから東野圭吾の作品を聴いた感想です。
7月24日から配信されてから僅か2週間ですが、レビューが984、評価★4.5と高評価です。私もその波にのって聴いてみました。
結論から
私の評価は★3
聴く読書の醍醐味をあまり感じることができなかった。残念!だってこの作品はラジオドラマだもの。オーディブルとまったく違う世界だと言ってもいい。
作品について
まずこちらの作品で注目すべきポイントは3つあります。
そのまえに簡単にあらすじね。
あらすじ
お墓参りに墓地に訪れた女性。ふいに背中に強い衝撃を感じて視界が真っ白になる。女性は誰かに殺されたのだ。身体は死んでしまったけれど、彼女はまだ存在していた。つまり霊となって刑事とともに行動し、ストーリーは展開していく。
注目すべきポイント|その1
1.この作品は東野圭吾の人気作品である加賀恭一郎シリーズ最新作品
加賀恭一郎シリーズは一度も読んだことがありません。このオーディブル作品で知りました。加賀恭一郎シリーズは最新作を含めて13冊。これはファンにとってたまらないでしょうね。
過去の作品のタイトルをみると、うん、読んでみたくなるわ。
⚫️どちらかが彼女を殺した
⚫️私が彼を殺した
⚫️あなたが誰かを殺した
そして今回のタイトルが
⚫️誰かが私を殺した です。
注目すべきポイント|その2
2.東野圭吾がAmazonオーディブルのために創り上げたオリジナル作品であること
東野圭吾といえば、電子書籍で作品を読むことができなかった過去をご存知ですか?(コロナをきっかけに2020年の代表作7作のみ電子書籍化されました)
彼なりの本に対するポリシーがあるなか、今回はアマゾンオーディブルの聴く読書に作品を提供したわけです。
あれだけ電子書籍化を拒んだのに、なぜオーディブルに?と思いました。それだけに私は期待値も大きかったです。
東野圭吾ファンにとってアマゾンオーディブルデビューは喜ばしいことなのかもしれません。
注目すべきポイント|その3
3.ナレーターに豪華な俳優が勢揃い
人気シリーズの加賀恭一郎を高橋克典さん、やっぱりうまい。刑事役にぴったり。寺島しのぶさんのクールな声は温かみのある高橋克典と対照的でストーリーをきゅっと引き締めてくれた。松坂桃季さんはやや暗いキャラで演じてました。
感想まとめ
アマゾンオーディブルがお金をかけて力をいれた作品。おそらくオーディオブック(聴く読書)の未経験ユーザーをいっきに取り入れようという試みだと思う。
アマゾンオーディブルのヘビーユーザーの私。もう6年も利用している。えへん。だから言わせてほしい。
この作品は聴く読書じゃない。効果音もはいるラジオドラマだ。否定してるわけじゃない。区別したいのだ!
オーディブルの醍醐味は耳から聴いて、その情景を想像すること。紙で読む本が目と紙のページをめくる指先の感覚は味わえないけれど、電車に揺られながらも耳から別世界に行けるのも最高に気持ちがいい。
だからもし、この作品「誰かが私を殺した」をきっかけにオーディブルを初めて聴いた人がいるなら、これからもたくさんの作品を聴いて世界を味わってほしいと願います。
おわり
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