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「パニック症の正体。」自律神経・・・ってなんやねん。②

■「そう、犯人はあなたですね。」

「犯人は・・ストレスさん。あなたですね」

我々のように持病でパニック症や不安症を抱えている人間は「この病気と一生付き合わなアカンのか」と絶望的な気持ちになります。
心療内科に行っても「薬飲んで様子みましょ」しか言われないから、心理カウンセラーと話してみたりして結局、なにも進展せず・・・。
「幼少のころに、どこか閉じ込められたんじゃない?」とか
「子供のころに嫌なことあったんじゃない?」とか。
それがトラウマになって、狭いところがダメになったり、満員電車に乗れなくなったりしてるんじゃないのか・・。

でも、ほとんどの人がそのような「幼少のころの体験」ではなく、
「今を生きるストレス」からきていることが分かれば、なんとなく安心しませんか?(せーへんか・・・)
そう、犯人は「(今、あなたが抱えている)ストレスです。」

■事件に至る顛末。


パニック症という事件を引き起こしているのはストレスですが、それがなぜ起こるのか。
事件の顛末はこうです。
あなたは目の前のストレスをどこで感じているか。
それはココロ・・・なんかではなく「脳」です。

脳に「視床下部」(ししょうかぶ)というところがあり、ストレスを感じると身体は危険を察知します。
その危険を察知し警報機を鳴らすのが「扁桃体」というところです。
その扁桃体が警報機を鳴らすと、これが起きます。
ご紹介しましょう。「HPAとSAMです」。
まずHPA。
HはHypothalamic・・・視床下部のこと
PはPituitany・・・・・脳下垂体のこと
AはAdrenal axis・・・・副腎皮質のこと
視床下部がホルモンを放出。脳下垂体を刺激。すると脳下垂体は別のホルモンを出し、副腎皮質を刺激。副腎皮質からは「コルチゾル」といホルモンが放出。このコルチゾルは脂肪分解や抗炎症作用、朝の目覚めを促すな重要な作用をもっておりこれが胸をドキドキさせてしまう作用があるんです。

そしてSAM。
SAM=Sympathetic-adrenal-medullary-axis
(視床下部→)交感神経→副腎髄質の経路のことです。
視床下部に伝わったストレスが交換神経を緊張させます。すると交感神経が副腎を刺激。それを受け副腎髄質ホルモンである「アドレナリン」「ノルアドレナリン」という心拍数や血圧を上げるホルモンが血中に分泌。
アドレナリンは心臓の収縮力を強め心拍数を上げ、ノルアドレナリンは毛細血管を収縮させ血圧を上げます。

なので、我々が満員電車に乗ってしまうと血圧がすごく上がっているんです。
こうなると、Mr.扁桃体の暴走は止まりません。全盛期のスタンハンセンのように暴れまくり興奮が収まらずHPAが制御不能。SPAが緊張のピークに達すると「パニック症、発動!」となるわけです。

「パニック障害は鍼でなおせる。深層筋鍼法とセルケアの極意」
角谷敏宜先生 著 から一部引用いたしました。

そう、心の病ですがもちろん、原因はココロではなく、過敏になった神経や内臓にあると言ってもよいと思います。
心療内科で処方される薬はこのようなホルモンの分泌や再取り込みを抑える効き目があるから効くのです。
しかし、それは根本治療にはなりません。
この病気の正体、「ストレス」に打ち勝つためにどうすればよいか。
神経と内臓をどう健全に保つがカギになるのです。

■こう思えば楽になる?


もし、パニック症がおきそうになったら
「あ、扁桃体が暴れそうになっとる。まぁまぁ落ち着きなさい扁桃体君」と深呼吸をするだけでも違ってきます。
事件はココロの中で起こっているのではなく、間違いなく身体のの中で起こっていること。」お腹痛とかわりません。
(と私は思うようにしてますw)



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