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恋愛だけじゃなかった
先日、
思春期的羞恥心により、
途中退席した映画「エゴイスト」。
週末、
子どもが日中出かけて一人になったので、
続きから観ることに。
途中退席部分からの再スタートなので、
そうです熱々で肉々しいシーンからスタートです。
正直言うと、
SEXシーンをまったく受け付けない訳ではないけれど、
どういう心境で観たらいいのか分からず避けがちではあった。
もちろん映画を観る以前の予備情報で、
そういったシーンがあることは分かっていたので、
もちろんそういったシーンを見ることになっても構わないという心持ちで臨んではいたのだが、
ちょっとオバチャンには刺激が強すぎた。
途中自分は一体何を観ているんだ?と再離席する寸前だった。
子どもと一緒じゃなくて良かったとも思ったが、
映画館で観なくて良かったとも思った。
え?
だって…ねぇ。
ムラ騒ぎなんて虚しいし。
なんのはなしですか。
でも、
最後まで観て良かったと思っている。
ネタバレに抵触するかもしれないが、
思っていたストーリーとは違ったのだ。
完全に恋愛映画なんだと半分までは思っていた。
付き合って、
お互いが沼って、
でもすれ違って…
そういうストーリーなんだと思っていた。
「エゴイスト」っていうタイトルにしているのも、
自分の気持ちを一方的に押し付けて、
受け止めきれなくて、
すれ違いが生じるよねっていう、
どんな相手でも起こり得るよねっていう、
よくあるようなラブストーリーなんだろうなって。
そこはもう、
完全に裏切られた。
そうじゃなかった。
すごく愛に満ちて、
恋愛を超越したラブストーリーだった。
それから、
伝えづらい言葉の発し方とか、
悩み方とか、
すごくリアルだった。
自分が相手に何かしたい、
与えたいと思っても、
それは優しさにも見えるが、
相手が受け取らなければ、
ただの我が儘になる。
このラブストーリーを、
エゴと捉えるのか、
それとも、
深い愛情と捉えるのか。
わたしは、
そんな愛を受け取れる自信がない。
そんな愛を渡せる自信も、
今はない。
最後まで読んでいただき、
ありがとうございました。