「日だまりの日本庭園で」
反射して
一面白く
ここはどこ
落ちついた朝日の中
庭園を歩く
人が少なくていい
静かにたたずむ茶室が見えてきた
庭の高低差で
景色が美しい
旧朝香宮邸茶室「光華」
至る所でひかり差し込む
小間と広間
玄関のような立礼席
海外からの賓客もてなせて
至れり尽くせりの造り
遣り水の流れに逆らうように
水をたどる
湧き水風の滝がある
戻りながら溜まる池へと歩くと
枯れた紅葉が一面に
そこから静かに漂う鯉
時の流れはゆるやかに
たまに止まりながら
登る道の途中で
ポツリポツリと咲く山茶花の
天にむけた葉が
あたり一面ひかりに包む
招かれたのか
歓迎されている
一人の客人として