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「日が暮れる里の朝倉彫塑館にて」

何度も訪れてるけれど
ついでだから寄ってこ
朝倉彫塑館
ここは建物が素敵

朝倉彫塑館入口

靴を脱いで
靴下のまま上がらせてもらう
まるで友達の家に 
遊びに来たように

外の東屋

きしむ床に懐かしさを感じながら
吹き抜けのアトリエだったであろう
ここの高い天井を眺め
絶対的な空白を感じる

そしてまるで
生きてそこにいるような
石膏で作られた人物は
内面すらもそこにあり

朝倉文夫という人物と
同年代で彫刻家を目指していたのなら
簡単にその道を諦めるのは
難しくなかっただろうと思う

それほどの
圧倒的再現力
圧倒的表現力
神的な技を持ちながらも

おごることなく
自己を見つめ直す場として
庭に作られた五典の池
巨石が五つ置かれた自然と融合された空間


巨石
樹木
白花

山茶花 朝倉は庭に梅、車輪梅、馬酔木、木槿、山茶花と白い花を植え心清らかにしたようです。完璧を避けてピンクの百日紅も植えたとか

迷いが生まれた時には
それを見つめ浄化し
さらなる創作への
力となった

さらに屋上にも庭園をつくり
土により命を育む植物と
土により命を吹き込む彫塑を重ね
園芸にも精を出した

オリーブの木 実がたわわになっていました

そこから眺める夕日は
絵の具で描かれたように見えて
自然が人に近づいているかのようで
優しさを感じた

日の暮れる里に居を持った理由は
この夕日ではないかと思えるほど
あまりに美しく
壮大だった

自然光は
形をさらに美しくする
そんな陰影を感じながら
創作していたんだろうな

温室 蘭を育てていたようです

近くなる
朝倉文夫と私たちは
やはり友達だったのだろうか?
おじゃまさまでした

作品「雲」(笑)

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