歌と本と感情と(エッセイ)
人間の感情は本当にきまぐれで、さっきまで自分の存在意義に価値を見いだせなくなっていたと思いきや、急に自分はとってもとっても幸せ者かもしれない!と思い始めて、そして今は平穏な心になってnoteを書いている。本当に自分でもびっくりしちゃう。
さっきまでの私は、お母さんから20歳のプレゼントにお高めの鞄を貰って、こんないいもの普段買えないから、この鞄が似合うような大人の女性にならなきゃな…と思い、一旦部屋に溜まっていた洋服をちゃんと棚にしまいました。だらしなくてごめんなさい。でも最近本当に、家族に恵まれてるなあとつくづく思います。この歳になってから家族とカラオケに行くとか、妹と語り合うとか、結婚記念日は家族でいいレストランに行くとか、母と父は休みの日に2人でいつもどこかに出かけるとか、そうゆう話をすると驚かれることが多いから、これは当たり前の幸せじゃないんだろうなと改めて実感しています。
今日は久しぶりに一人カラオケに行ってきました。
FINLANDSというアーティストさんにどハマりして最近は毎日聞いていて、そのお陰で5,6曲歌えるようになってきたので。歌うことはやっぱり私の中で特別なことで、歌っている時だけは私は私になりきることができる。歌うことでしか表現できない私の内側の思いを全て放出することができる気がします。一人ならば、どんな表情をしても、どんなに身体を揺すっても、どんな声の出し方をしても、全部自分がどう思うかで留まり、ただ私は自分の歌に満足してふふふ~んと陽気になってお家に帰ることができるから。やっぱり自分の声も歌も大好きだから、それを一人占めできるって最高です。こんなに大好きだけれどバンドサークルでボーカルやりなよ!と言われると怯んでしまうのは、バンドには、力強い声と人の心を動かせるほど人前で表現できるような解放感を持つ人が、その中心に居るべきだからだと思っているからです。私は人前に立つとそのエネルギーを全て不完全燃焼にしてしまう自信があるから、コーラスをしているくらいが丁度いい。
FINLANDSさんで私が特に好きな曲は
「like like」 「Stranger」 「恋の前」
どこがいいか全て語りたいくらいだけれど、共通して言えるのは、どの曲にも私がこれ!といって好きな歌詞が存在しているからです。ここで語るのは勿体ないので、いつか好きな曲についてのnoteを書けるといいな。ちなみにTwitterではこの3曲の好きな歌詞について、ちょびっとだけ触れています。
昨日、最果タヒさんの「恋できみが死なない理由」を購入して、電車で移動時間に読んでは、好きな文章や心を動かされた文章を写真に収めてコレクションしています。得に好きな章は、題名にもある「恋できみが死なない理由」と「さみしいままでいるために。」私はとても寂しがり屋なので(人間誰しも孤独なのは承知の上)、この寂しさや孤独とどう付き合っていけばいいのか、最近ぐるぐると考えています。他人はどこまでいっても他人であり、人間は孤独な生き物なのだと言うことを受け止めることで、そのヒントが得られるんじゃないかな~とぼんやりと思ってます、もっと考え続けたい題のひとつ。
今までは、その寂しさを恋人で埋めようとしていた、というか埋まると思っていた節があって、でもそんなものじゃ寂しさなんて埋まりきる訳もなく、私はもっと自分で自分を満たしてあげないといけないなと思う。それこそ最近は、曲の歌詞やエッセイなどから得られる他人の考え方や言葉を自分なりに噛み砕いて、心の渦に放り込み、それを生きる活力にしています。他人に話したら、もしかしたら「そうゆうもんでしょ」とみんな当たり前に気付いているようなこと(永遠なんてないとか、気持ちは変わるものだとか)が、エッセイを読むことで気付かされることが多い。私は今まで当たり前に気持ちは続くものだと思っていたし、変わらないものが存在することを信じていた人間なのですが、いろいろな経験を経て考えてみると当たり前のことだよなあ、とか思ったりして。でもその時は、私はそれを信じたかったし、信じるだけの自分の経験も自信あったから。いつどこでどんな出会いで考え方も人生も変わるか分からないものだなあと思います。
明日からも日々は続いていくし、絶望することも幸せを感じることも心が押しつぶされそうなことも希望を持つこともたくさんあるだろうけれど、どうにか乗り越えていかなくてはならないし、そんな日々の中で素敵な言葉や人や作品に出会って、私の心が豊かになっていくのならば何も怖くないなどと思ったりして。そんな素敵な出会いがあれば乗り越える価値だってあると思える気がします。
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