見出し画像

抗不安薬

「読んでやめる精神の薬」
浜六郎氏の本より。


抗不安薬についてです。

抗不安薬といえば、
もちろんベンゾジアゼピン薬です。

わたしもたくさん飲んできました。

デパス
リーゼ
レキソタン
メイラックス
リボトリール


結論から言うと抗不安薬とは

脳の働きを抑制し、
かえって不安・興奮を生む薬。


激しく同意します。


そもそも
「不安」は薬で脳を鎮静させ麻痺させてまで
「消すべき」「忌むべき」
対象である「感情」なのか??


ということです。


人間は未経験のことや危険な状況に直面すれば、
誰しもが不安を感じるもの。

心配になり不安を感じるからこそ、
危険の原因を検討したり、
原因を探り当て、
その原因を取り除く手段を講じれます。


抗不安薬に頼るようになると、
自分の脳が自前のGABAを出す必要がなくなり、
やがて抗不安薬がないと、
不安に打ち勝てなくなります。



せっかく能力が備わってるのに、
ベンゾジアゼピン薬によって、
不自然な形で不安のない状態にしてしまうと、
適度な興奮も抑えてしまい、
思考や身体活動を鈍らせ、
逆に危険から脱出できなくなります。


しかも、
自然に脳からでるGABAは、
危険が去れば必要なくなるのに、
外から与えられたベンゾジアゼピン薬は、
なくなることなく神経を抑制し続けるため、
抑制過剰になるのです。



以上



このカラクリを知ってれば、
絶対に飲まなかったのですけどね。

そんなこと、
薬学部でも出てなければ知りませんよね。


最初の頃はいいんです。

脳が麻痺して、
感じれるべき感情を鈍らせてるだけとは
知らず
「不安が消えた!」なんて、
喜んだりして。


不安や緊張がなくなる夢のような薬!


思ってドンドン飲んでしまいます。

そのうち、
ちょっと不安なことや緊張することが
あると、
その前に飲んだりするようになります。


仕事で人前で話さなければいけない
サラリーマンなんかも、
ついハマってしまう薬です。

耐性ができるので、
長く飲んでると、
ドンドン飲む量と回数が増えていきます。


結果は大体が皆同じで、
社会の一戦からドロップアウトします。


(笑)

確実にそうなります。


一流の人で、
抗不安薬漬けの人なんていません。


緊張の多いスポーツ選手も
まずベンゾ漬け選手なんていないでしょう。
(一流選手)


私は、
精神科に通う前に精神科以外の医者から
気軽にデパスとリーゼを処方してもらいました。


「抗不安薬」「精神安定剤」という
響きに魅入られて、

職場でストーカートラブルに遭ってたときに、
人事担当者から聞き取り調査される時に
飲んでたりしました。

そのうち、
ベリーダンスで人前で踊る時に
リーゼを飲むようになりました。


流石に
デパスを飲んだら、
踊れなくなるのは経験上わかってました。
(鎮静されすぎるのでフラフラになる)

記憶にはないけど、
もしかしたら転職の際に面接の時にも
リーゼを飲んでたかもしれません。


今から思うと
アホの極みですが、
当時は
「なんて便利な夢のような薬」

思ってました。


リーゼなんて本当に弱い効果の薬です。

飲んだことによって
「わたしは大丈夫!やれる!」
という
暗示にかかってたのかもしれません。


そして、
精神科に通うようになると
毎日レキソタンやメイラックスを飲むことになり、
リボトリールも加わり、
さらには睡眠薬も加わり、
立派なベンゾジアゼピン漬け人間
なりました。


そして、
抗不安薬は減薬断薬すると、
自分の脳はGABAを自前で出せなくなってるので、

恐ろしいくらいの「不安」に襲われる
ハメになりました。



四六時中、
理由もないのに
「暴力的なまでの不安」に
襲われるのです。


原理は「睡眠薬」と同じ。
こちらは断薬すると、
「凄まじい不眠」に襲われます。


離脱症状で様々な辛い症状がありましたが、
1番辛かったのは「反跳性不安」でした。


脳が不安と恐怖で一杯になるのですから。

家の外に怖くて出れなくなります。


「不安だ」「不穏だ」と言いまくり、
ほとんどパニックになるわたしを、
家族は本当に理解不能だったと思います。

反跳性不安は1年近く続きました。


実家から我が家に帰ってきても、
しばらくは1人で食料を買いに
スーパーに行けませんでした。

不安で怖くて(笑)


脳って本当に不思議な臓器です。


断薬して、
ベンゾジアゼピン薬の知識を得た後に、

SNS上やオンラインなどで、
ベンゾジアゼピン薬を飲んでる人達が、

普通の人以上に、
というか、
少し異常なくらいに

神経質で、不安が強く、心配性、
とにかく
センシティブな人が多いことに気付きました。

まさに
ベンゾ脳になってることを
まざまざと実感できました。

そして、
そうなると、
余計に減薬は進みません。

離脱症状のことが怖くて不安で心配で
たまらなくなるからです。



これまた、
ベンゾジアゼピン薬の怖いとこで、
なかなか
簡単にやめることができなくなります。


まさに
己との闘いになります。

打ち勝つべきものは「薬」ではなく、
「自分の脳」という、
なんとも言えない闘いになります。



結局は
不眠で人間は死なない!

全く同様で
不安で人間は死なない!


飲んではいけない薬なんです。


ちなみに、
睡眠薬と抗不安薬は
ほぼ全く同じ薬です。念のため。

デパスは不幸への入口


とある心療内科のドクターが言いましたが、
名台詞です。


ベンゾ漬け人間、、、

いいなと思ったら応援しよう!