母性
湊かなえのベストセラー小説
「母性」を読みました。
湊かなえの小説はけっこう読んでます。
複数の人の視点から書いていくスタイルが独特です。
思ってたより面白くて、
2夜かけて読みました。
「これが書けたら小説家を辞めてもいい」
と
湊かなえが心血を注いだ物語。
タイトル通り「母性」がテーマ。
母性とは女性の中に元々備わっているのか?
そうでなければ、
どうやって形成されていくのか?
湊かなえの得意なスタイル。
語り手が何人もいて、
不思議な感覚に襲われます。
同じ出来事の当事者でも、
人により
受け取り方や感じ方がまるで違う。
この当たり前のことが、
小説を読んでいく上で面白い。
母性とは何かを考えたい人。
大人になり切れていない母親に育てられた子供の人生に興味のある人。
驚きのトリックが楽しめるミステリーが
好きな人。
湊かなえさんの小説が好きな人には
オススメの作品です。
永遠に母親から愛され娘でいたい母親。
その母親からひたすら愛されたい娘。
3代(4代?)にわたる母と娘が主軸の物語。
他に登場する家族も、
なんだかドロドロで気持ち悪い。
大人になり切れてない偏った愛の持ち主の母親に育てられた娘は幸せになれない。
スッキリしない結末です。
知りませんでしたが、
2022年秋に映画化されるらしいです。
まだキャストも未発表。
楽しみです。
監督は廣木隆一。
公開中の映画「ノイズ」の監督。
「ノイズ」観てきました!
松山ケンイチのファンなので。
しかも藤原竜也とダブル主演。
「デスノート」が懐かしい!!
話が逸れましたが、
親って本当に子供に影響を大きく与える。
最近読んだ本のタイトルも
「娘の恋愛能力は父親が決める」
「娘の結婚運は父親で決まる」
「母親よりも恵まれた結婚ができない理由」
「女性のオトコ運は父親で決まる」
という本をさっーと読みました。
個人的にも
女性の恋愛や結婚に父親の影響は大きいのは実感してます。
父親に問題があると、
幸せな結婚や恋愛ができないことが多々ある。
男性観が歪むから。
大学時代の友人の父親が、
酷い父親でした。
あまり詳しくは聞かなかったけど、
アル中で暴力を振るう父親だったらしい。
よく母親と一緒にとうもろこし畑に逃げ込んだ。
とか言っていました。
正直、
想像もできませんでした。
そんな父親が存在するということが、
若い時は理解できませんでした。
その友人、
いつもいつも不幸な恋愛をする。
いまだに独身です。
でも優秀で努力家。
7回目の司法試験に合格して、
今は弁護士してます。
(法学部出身じゃないのに)
自力で生きていけるキャリア女性に
なれたから、
結果的には成功してます。
ろくでもない男と結婚して娘が産まれたら、
そして離婚もせず
ろくでもない父親がずっと身近に存在したら、
娘は幸せになれない。
この湊かなえの「母性」もそんな感じです。
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