【国語の先生が教えます】①すぐ使える!「読みやすい文」を書く3つのコツ!!〜日記からnoteまで〜
苦手=下手??
苦手なのは思い込み
日頃、国語に関わる仕事をしていると街中にあるポスターや、ちょっとした文章にも目がいってしまいます。職業柄なので勘弁してほしいんですが、誤字や脱字、文章表現など少し辛口な評価を心の中でしてしまうこともしばしば・・・(毎日仕事で文章の添削をしているので、癖です。許してください・・・。)
しかし誤字や脱字はあれど、ほとんどの文章で「意味が通じない」と感じるものはありません。
にも関わらず、世間では子ども達だけでなく、大人でも「文章を書くこと」にハードルを感じてる人は多いように思います。
以前の職場でこんなことがありました。公立高校で働いていた時の話です。
学校の先生は業務で文章を書くことが頻繁にあります。保護者宛の文章や、学校新聞、諸書類などカジュアルなものから形式ばったものまで、さまざまです。この場合、先生方が苦労するものは形式ばったものより、カジュアルな文章のほうでした。
形式ばったものでも、「この表現で通じるか」、「この言葉遣いは合っているのか」など気になる点はありますが、カジュアルなものに関してはテンプレートになるものがありません。
例えば学校新聞などは生徒だけでなく、保護者の目にも触れるもの。失礼になってはいけないし、堅くなりすぎても面白味がないし、絶妙なラインで文章を書かなければいけません。
そのため文章を発行する前に、「ちょっと先生、この文章の添削してもらって良い?」と私に添削を依頼する先生が多くおられました。先生方自体、優秀な方がたくさんいるので、私なんぞが添削しなくても素敵な文章を書かれているのに、国語の先生の添削なしでは不安だと言うのです。
当時は20代半ばでまだ若かったので、自分より先輩の先生の文を添削するのは、正直めっちゃ「やりづらい」作業でした。だって、「誤字脱字」くらいなら全然構いません。だけど、表現や言葉遣いをどこまで突っ込むか・・・。
悩んだ末に「文としておかしくないけど、ちょっと通じにくい」ものや、「もっとシンプルに書いたほうが読みやすく」なる点を指摘させていただくことが多かったです。
こうしたことを日常で6年ほどしていました。毎日ではありませんが、少なくとも2日に1回は添削をしていたように思います。しかし、どの先生にも共通していたのは、読んでいて『「文章書くの苦手」と言っているけど、そこまで苦手そうでもないけどな・・・』と思う文章が多かったことです。どちらかと言えば、どの先生も「苦手」というよりは「自信がない」という印象でした。
「文章を書く」ことは、数学のように明確な正解がない作業です。だから読み手にどんなイメージや印象を与えるか(意図が正確に伝わるかどうか)、そういった点が一番難しいですよね。
こうなってしまうのは、もちろん生徒たちにも共通する話です。
私は生徒に、
「もともとの才能は置いておいて、(日常で文を書く)こと(話すこと)を練習すると自然と文章を書くのが上手くなってくるよ。」
と伝えています。
この言葉は私自身が体感したことをもとにしているものです。
どういうことか、詳しく説明していきましょう(^^♪
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