バトルのかっこよさに全振りしてた『劇場版 ソードアート・オンライン -プログレッシブ- 冥き夕闇のスケルツォ』
【個人的な満足度】
2022年日本公開映画で面白かった順位:36/159
ストーリー:★★★☆☆
キャラクター:★★★★★
映像:★★★★★
音楽:★★★★☆
映画館で観たい:★★★★★
【作品情報】
製作年:2022年
製作国:日本
配給:アニプレックス
上映時間:100分
ジャンル:アニメ、アクション、ファンタジー
元ネタなど:ライトノベル『ソードアート・オンライン』(2009-)
ライトノベル『ソードアート・オンライン プログレッシブ』(2012-)
【あらすじ】
《これは、ゲームであっても遊びではない。》
世界初のVRMMORPG《ソードアート・オンライン》がデスゲームと化し、1万人のユーザーがゲームの世界に閉じ込められてから、既にひと月以上が過ぎていた。
鋼鉄の浮遊城《アインクラッド》第一層を攻略したアスナは、キリトとコンビを組んだまま、最上階を目指し旅を続けていた。女情報屋アルゴの協力も加わり、攻略は順調に進んでいるかのように見えたが……。
攻略を先導するトッププレイヤー集団、《ALS》(アインクラッド解放隊)と《DKB》(ドラゴンナイツブリゲード)。本来は共闘すべき2大ギルドの対立が勃発する。その陰には、暗躍する謎の人物の姿が――。
死と隣合わせの危険な戦いの中、《攻略》とはまた異なる《脅威》が、アスナとキリトを巻き込んでいく――!
【感想】
原作小説は未読ですが、『ソードアート・オンライン』(以下SAO)のテレビアニメ版『1』と、前作の映画『星なき夜のアリア』(2021)は鑑賞しました。ちなみに、僕も最初よくわかっていなかったのですが、今回の映画って『SAO』じゃなくて、『ソードアート・オンライン プログレッシブ』(以下SAOP)のアニメ化なんですよね。『SAOP』は『SAO』のリブートみたいなものです。なので、『SAO』のテレビアニメ版とは設定や展開がやや異なるんですよ。そこはちょっと注意が必要かもしれません。
<ザ・RPGな世界観>
一応、大元の前提をお話しておくと、この世界ではナーヴギアと呼ばれるフルダイブ型VRマシンが流行っていて、それを使ってみんな『ソードアート・オンライン』というゲームで遊んでいます。ところが、そのゲームの中から出られなくなってしまい、ゲームの世界を生きながら脱出の方法を試みるというのが大まかな流れです。でも、僕はこの世界観、本当に好きなんですよ。剣と魔法によるファンタジーっぷりはRPGそのまんまで。ガチでゲームの世界を生きる形ってのが夢ですよね。まあ、そこで死んだら現実の世界でも死んじゃうんですけど。ちなみに、作中の舞台はまさかの2022年。今年です。夢にあふれてますね(笑)
<すべての面白さをバトルに突っ込む振り切りよう>
個人的には、今回の映画、ストーリーはあまり刺さりませんでした。あんまり進まないですし、ゆるいシーンに尺を割いていて、イマイチハマれなかったんですよね。ストーリーは前作の方が格段に面白かったと思います。『SAO』とは違ってアスナを主人公にして、彼女がゲームの世界に閉じ込められるという突然の不運に見舞われながらも、そこから成長して強くなっていく過程が見ごたえありました。
じゃあどこが面白かったのかといったら、バトルですよ。メチャクチャスピード感あふれる戦いで、剣先からほとばしる閃光が色鮮やかで綺麗!IMAXで観たんですが、超巨大スクリーンで観るキリトやアスナの華麗な剣さばきには思わず見とれてしまうほどでしたね。特に、ボス戦の巨大ゴーレムとのバトルはすごかったんですよ。デカすぎる図体に、トリッキーな動き。体力だけでなく、敵の攻め方を冷静に見極める知力も必要。テレビゲームのボスキャラにいたとしても、なかなか攻略が難しそうな相手。それを、10人のパーティーで力を合わせて倒すMMORPGっぽさは興奮モノでした!やっぱり、アクションやファンタジーというジャンルに限れば、日本はアニメが本当に面白いと思います。
<そんなわけで>
アニメやRPGが好きな人にはオススメしたいこのシリーズ。小説はけっこう巻数が多いですが、今回の劇場版はまだ2作しかないので、これを機に触れてみてほしいですね。きっと、今後も続編やるでしょうし!