人類史上最強のアジア人!そこにいるだけですべて何とかしてくれそうな安心感を与えてくれるのはマ・ドンソクしかいないと思った『犯罪都市 NO WAY OUT』
【個人的な満足度】
2024年日本公開映画で面白かった順位:5/21
ストーリー:★★★★★
キャラクター:★★★★★★★★★★
映像:★★★★★
音楽:★★★☆☆
映画館で観たい:★★★★★
【作品情報】
原題:범죄도시3(The Roundup: No Way Out)
製作年:2023年
製作国:韓国
配給:ツイン
上映時間:105分
ジャンル:アクション
元ネタなど:映画『犯罪都市』シリーズ(2017-)
【あらすじ】
※公式サイトより引用。
ベトナムでの凶悪犯一斉検挙から7年後。マフィアも恐れる“怪物刑事”マ・ソクト(マ・ドンソク)は、ソウル広域捜査隊に異動し、ある転落死事件を捜査していた。捜査を進めるうち、事件の背後に新種の合成麻薬と、日本のヤクザが関わっているという情報を掴む。
一方、麻薬を盗んだ組織員たちを処理するため、極悪非道な“ヤクザの解決屋”リキ(青木崇高)が、一条親分(國村隼)の指示のもと密かにソウルへ送りこまれていた。さらに消えた麻薬の奪取を目論む“汚職刑事”チュ・ソンチョル(イ・ジュニョク)も加わり、事件は三つ巴の激戦に突入、2人の最強の敵を前にマ・ソクト最大のピンチが訪れる―!
【感想】
『犯罪都市』シリーズ第3作目。いける、全然いける!マ・ドンソクが敵をフルボッコするだけの映画なんですど、まだまだ飽きずに何杯でも食べれます!!(笑)
<圧倒的すぎる存在感のマ・ソクト>
この映画は、マ・ドンソク演じるマ・ソクト刑事が犯罪者を徹底的にボコボコにする映画で、やってることはジョン・ウィックと大差ないです(笑)その構図は2017年に公開された第1作目から変わっていないんですけど、これがもうまったく飽きがこないどころか、「もっと見せてくれ!」って思っちゃうほどにはマ・ドンソクの暴れっぷりが最高なんですよ!!
今回も麻薬捜査で汚職刑事と日本のヤクザとの三つ巴の戦いってことで、それ自体もテンポよく進んで面白くはあるんですけど、刑事モノとしてはオーソドックスなネタじゃないですか。でも、ここにマ・ドンソクがいるだけでその面白さが何倍にもなるんです!あのぶっとい丸太のような腕から繰り出されるパンチはあまりにも強烈で、ヒットした瞬間の効果音も重量感があってメチャクチャかっこいい!ほとんどの敵はワンパンで即KOですからね!まさに令和のワンパンマンと言っても過言じゃないかもしれません(笑)あの怖い見た目と筋肉モリモリの体が現実離れしすぎていて、もうマ・ドンソク自体が役者というより2次元のキャラクターみたいで。漫画やアニメが好きな身としてはそれだけでハマる要素になります!!しかも、ギャグセンスも抜群なんですよ。「弁護士を呼べ!」と言った敵に、「わかった。弁護士を連れてくる」と返したかと思えば、自分の拳を相手に見せて「"拳"弁護士だ」と言ってフルボッコするシーンが一番好きでした(笑)
<不断の努力によって作られたキャラクター>
マ・ドンソクって昔からあんな筋肉モリモリではなく、努力によってあの体を手に入れたってところに夢を感じませんか?!例えばですよ、生まれつき綺麗な顔に生まれたような人にはヴィジュアルで勝てないかもしれませんが、マ・ドンソクのように後天的に身につけた筋肉であそこまでのキャラクターを作れるなら、努力次第で自分も変われるというロールモデルにすらなりえるんじゃないかと!ここまで振り切った筋肉をつけられるところが、さすが韓国映画ですよね。邦画ではまだまだ筋肉が足りていませんが、一ノ瀬ワタルとかいけそうですよね(笑)
<面白い映画に不可欠なのはやっぱり魅力的なキャラクター>
この作品を観て思うのは、映画においてストーリーの面白さはもちろん大事なんですけど、それ以上に魅力的なキャラクターの方が重要なんじゃないかってことです。結局、キャラクター同士の掛け合いがドラマになり、それが連なってストーリーになるんですから、映画というか物語の最小構成単位であるキャラクターをいかにうまく描くかが大切なのかなと。現に、話はオーソドックスですけど、このシリーズをメチャクチャ面白く感じるのはマ・ドンソクがいるからですし、キャラクター次第でどんなストーリーもいかようにもできるんじゃないかと改めて思いました。
<個人的に気になった点>
そういえば、今回はソクトが広域捜査隊に異動になっちゃったので、過去作の同僚が誰一人として出てこなかったんですよね~。彼らの活躍も観たかったのでちょっと寂しい気もしました。あと、韓国ってグッチが人気なんですか?この映画ではヤクザ御用達ブランドみたいになっていたものですから。中にはアンダーアーマーとグッチを合わせたコーディネートの人もいて、かなり独特なセンスでした(笑)
<そんなわけで>
マ・ドンソクの暴れっぷりがさらにパワーアップしていて痛快すぎる映画でした。もう第5作目までは制作が決まっていて、マ・ドンソクには8作目までの構想があるとか!生まれ変わったらマ・ドンソクになりてぇ。。。マブリー!!