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韓国映画マジでヤバい!!ハリウッドがやりそうなことをガッツリやってくる韓国に終始脱帽しっぱなしだった『THE MOON』

【個人的な満足度】

2024年日本公開映画で面白かった順位:12/82
  ストーリー:★★★★★★★★★★
 キャラクター:★★★★★
     映像:★★★★★★★★★★
     音楽:★★★★☆
映画館で観たい:★★★★★★★★★★

【作品情報】
   原題:더 문(The Moon)
  製作年:2023年
  製作国:韓国
   配給:クロックワークス
 上映時間:129分
 ジャンル:SF、サバイバル
元ネタなど:なし
公式サイト:https://klockworx-v.com/moon/

【あらすじ】

※公式サイトより引用。
月面の有人探査を叶えるべく、3人のクルーを乗せた韓国の有人ロケット ウリ号は宇宙へ旅立った。

しかし月周回軌道への進入を目前にしながら太陽風の影響で通信トラブルが発生し、修理中の事故によりクルーの命が失われる。

唯一残された新人宇宙飛行士ソヌを生還させるため、5年前の有人ロケット爆発事故の責任を取り組織を去った当時の責任者ジェグク(ソル・ギョング)が宇宙センターへ呼び戻される。

一方、仲間の遺志を継ぐ決断をしたソヌ(ド・ギョンス)は、重大な危機に直面しながらも月面への着陸を成功させる。

僅かな救出の可能性に懸けて地上スタッフが奔走するなか、果たしてソヌは再び地球の大地を踏むことができるのか――。

【感想】

これもうメッチャ面白かったです!!韓国映画初?の本格的な月を舞台にしたSFサバイバル映画。スリルと涙に加えて、ちゃっかり自分の国が一番かっこよくなるように作ってるのがうますぎる、、、!

<ハリウッドがやることをやってのけた韓国>

宇宙を舞台にした映画や月面探索の話って、ハリウッド映画の十八番じゃないですか。そりゃアメリカはずっと宇宙開発事業においてロシアに追いつき追い越せってのを繰り返してきたわけですから、それをエンタメにして然るべきなんですけど、そのハリウッドがやりそうなことを韓国がやりきってるってことに驚きですよ。ストーリーも面白いし、映像も素晴らしくて、まさかここまでのクオリティだとは想像以上でした。「なんでここまで作れるのか」、その仕組みや文化など改めて掘り下げたくなるぐらい、僕の中ではこの映画は衝撃的でしたね。なぜなら、SFやファンタジーはその世界観の構築やVFXの制作において相当な労力がかかると思うんですが、長らくハリウッドがずっと得意としてきたことを、お隣の国がやってきたのだからびっくりですよ。

<圧倒的な映像美が可能にするスリル>

今回の映画は、月面の有人探索を目前に太陽風の影響で地球との通信が途絶え、船外活動をしていたクルーの2人が亡くなるという大ピンチからのスタートです。唯一生き残ったソヌは、仲間の意志を継いで単身月面着陸を成功させるんですが、そこで流星雨に襲われてさらなるピンチに陥ります。この流星雨の映像がとんでもなくヤバくて、確認できるのは地表に着弾するところだけなんですけど、それもそのはず、流星って秒速40kmとからしいんですよね。そりゃ着弾しか目視できないわって。地上から見る流星群はあんなに綺麗なのに、いざ自分のところに向かってくるともう無理ゲーですよ。大きさはハッキリとわかりませんでしたけど、着弾のインパクト的にテニスボールからボーリングの球ぐらいはあったでしょうか。そんなものが無数に降り注いできたら、もう死が確定したようなものじゃないですか。それをくぐり抜けるソヌの姿は、この映画の中で一番スリリングでしたね。

<極上のドラマはキャラクター設定のうまさゆえ>

そんなソヌを助けるために、5年前の有人探査機爆発事故の責任を取って組織を去ったジェグクが呼び戻されるんですけど、彼とソヌには知られざる過去があってですね、こういうキャラクター設定のうまさが見ごたえある人間ドラマを生み出すんですよね。あと、ソヌの元妻はNASAにいるんですが、彼女もアメリカの巨大権力の中でもがきながら、身を挺して同胞の宇宙飛行士を救おうとするなど、メチャクチャ漢気あふれる人物でかっこいいんです、、、!

<韓国だからこそ作れる映画>

終盤における文化や国籍を超えた救助活動は、韓国だからこそ描ける話かなと思いました。アメリカだったら全部自分たちでやろうとしそうですから(笑)また、こうやって宇宙というスケールの大きな舞台の中で、人種の垣根を超えた物語を作れるのも、世界を見据えたモノづくりを繰り返してきた韓国だから可能なのかもしれません。邦画で世界中の人たちと何かするってのもあまり観ない、、、てか、そもそも舞台が日本から出ませんよね(笑)まあ、邦画には邦画のよさがあるんですけど、今回のような大スペクタクルの映画となると、アジアの中では韓国映画との差を感じます。

<そんなわけで>

圧倒的な映像の中で繰り広げられるスリルと涙のSFサバイバル映画で最高でした!これこそIMAXで観たい映画ですよ!いやー、最近ますます韓国映画が面白くなってきてますね!

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