上司にしたい漢No.1!地球最強は孫悟空でもアイアンマンでもなくマ・ドンソクだと思った『犯罪都市 THE ROUNDUP』
【個人的な満足度】
2022年日本公開映画で面白かった順位:66/167
ストーリー:★★★★☆
キャラクター:★★★★☆
映像:★★★★☆
音楽:★★★★☆
映画館で観たい:★★★★☆
【作品情報】
原題:The Roundup
製作年:2022年
製作国:韓国
配給:HIAN
上映時間:106分
ジャンル:アニメ、ファンタジー、アドベンチャー、ロードムービー
元ネタなど:なし
【あらすじ】
韓国・衿川(クムチョン)署強力班に、犯罪者の引き渡しのためにベトナム行きの任務が命じられる。向かったのは、強引な捜査で世間の目を集めがちな型破り刑事マ・ソクト(マ・ドンソク)と頼りない班長チョン・イルマン(チェ・グィファ)。そこで明らかになったのは、冷酷な凶悪犯罪者カン・ヘサン(ソン・ソック)の存在とカンが起こした誘拐事件だった。
マ・ソクトは持ち前の正義感から現地警察の制止を振り切って強引に捜査を開始するが、その先に想像を絶する死闘が待っていた。
【感想】
最高でした。韓国映画はクライムアクションやバイオレンスモノが本当に面白いですよね。あのスリルと爽快感、テンポのよさは秀逸すぎます。そして何よりも、マ・ドンソクという役者の存在感がたまんねぇっす。。。
<とにもかくにもマブリー!>
ストーリーとしては凶悪犯を捕まえるために躍起になる刑事の話なので、オーソドックスといえばオーソドックスです。なのに、メチャクチャハマるのはそれなりの理由があります。いくつか要因はあるんですけど、やっぱりマ・ドンソク演じるソクトの圧倒的な存在感が一番ですね。ヤクザのような顔つきに、ハルク並みの巨体。ヴィジュアルが目立ちすぎるがゆえに、どの映画で何を演じてもマ・ドンソクはマ・ドンソクになってしまうんですが、それが最強の個性に繋がっていると思うのですよ。とにかく戦いにおいては負け知らずです。あまりのパワーの強さに、パンチ一発が常にクリティカルヒット。まさに実写版ワンパンマンといっても過言ではありません(笑)
そんな腕っ節の強さだけが目立ちますが、性格はいい人なんですよ。まあ、人使いが荒い部分はありますけど、正義感は強いし、部下や市民には優しい。そのギャップがたまらなく素敵で、上司にしたい漢No.1です(笑)
<脇を固めるキャラクターも注目!>
よかったのはソクトだけではありません。他のキャラクターも個性が強いです。特に、敵役のカンの冷酷かつ残忍な役どころは本当に怖いです。一度怒らせたら手がつけられないほどの暴れっぷり。ナタを振りまわして、邪魔する者を片っ端からぶっ潰していきます。また、前作で強力班に入るもついていけずに情報班に戻ったハジュン(カン・ホンソク)が、すっかり成長して強力班で活躍しているのもエモいところです。やや頼りなかった彼が、新しい後輩に先輩風を吹かせながらも、犯人逮捕に向けて体を張るシーンはかっこよかったです。個人的には、イス(パク・チファン)の悪いやつなんだけど憎めないキャラクターも好きです
<恐怖と笑いの絶妙なバランス>
あと、この映画を面白くしている要因として僕が感じたのは、えげつないほどのバイオレンスさから感じる恐怖と、クスッと笑えるシーンのメリハリがしっかりついてるところですね、バイオレンスは殴る蹴る刺す斬るが基本で、ハリウッド映画みたいに銃がありません。この近接戦が主軸になってるのが、痛さにリアリティがありました。刃物で刺すとき、基本的に複数回刺しまくるし、血もたくさん出ます。でも、そういうダークなシーンとは打って変わり、ソクトとイルマンの掛け合いが笑えたり、イスがコミカルだったりと、コメディ要素も入ってるんですよね。恐怖があるから笑いが映えますし、笑いがあるから恐怖が映えます。その振り幅の大きさもこの映画の特徴かなと思いました。
<そんなわけで>
韓国発のクライムアクションバイオレンス映画としてマジでオススメしたい映画です。テンポよく進みますし、カーチェイスもスリリングですし、あっという間の2時間弱です。そして、マ・ドンソクの強すぎる個性をその目に焼きつけてほしいですね。
マブリー!!