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海外の特撮もヤバい!レイ・ハリーハウゼンによるストップモーション・アニメーションと実写の見事な融合は60年経った今観てもすごかった『アルゴ探検隊の大冒険』
【個人的な満足度】
「午前十時の映画祭13」で面白かった順位:12/12
ストーリー:★★★☆☆
キャラクター:★★★☆☆
映像:★★★★☆
音楽:★★★☆☆
映画館で観たい:★★★☆☆
【作品情報】
原題:Jason and the Argonauts
製作年:1963年
製作国:イギリス・アメリカ合作
配給:コロムビア
上映時間:104分
ジャンル:特撮、アクション、アドベンチャー
元ネタなど:なし
【あらすじ】
かつてのギリシャ王・アリストの子、ジェイソン(トッド・アームストロング)は、亡き父の仇ペリアス(ダグラス・ウィルマー)の謀略が張り巡らされているとも知らず、国に繁栄をもたらすという奇跡の力を秘めた“黄金の羊の毛皮”を求め、選び抜かれた勇者たちと大型帆船アルゴ号に乗って旅立った。
恐ろしい怪物たちの襲来や様々な危機を乗り越え、王女メディア(ナンシー・コヴァック)を助けた一行は、目的地コルキス国に辿り着くがーー。
【感想】
「午前十時の映画祭13」にて。1963年のアメリカ映画。今から60年も前の映画なのだけど、CGもない時代にも関わらず、驚くべき特撮技術を駆使した素晴らしい作品でした。
<監督よりも特撮担当の貢献度の方が高いのでは>
監督はドン・チャフィという方ですが、この映画の立役者は特撮界の巨匠レイ・ハリーハウゼンじゃないかと思います。20世紀における映画の特撮技術の歴史を築いた方であり、『ゴジラ』シリーズや、ジョージ・ルーカス、ピクサーなど後の多くの作品に影響を与えました。
そんな彼がいたからこそ、この映画は成立し得るんですよ。ストップモーション・アニメーションと実写の融合が見事で。巨人テイロスから人間が逃げ惑うシーン。怪鳥ハーピーを捉えるシーン。7本の首を持つ竜ハイドラとの一騎打ちのシーン。そして、最後のガイコツ7体と戦うシーン。いくらCGがない時代とはいえ、着ぐるみや模型でがんばれそうなところを、クリーチャー系はすべてストップモーション・アニメーションで作り、実写の俳優たちの動きに合わせて作り上げているんです。どのシーンもメチャクチャ手間がかかったと思うんですけど、その分60年以上経った今観てもすごいなと思いましたね。いやはや、それを実現させたレイ・ハリーハウゼンはさすがです。
<映像以外はあまり印象に残らず>
映像はすごかったんですが、それ以外は正直そこまで。。。(笑)ストーリーは、主人公が“黄金の羊の毛皮”を求めて冒険に出るもいうシンプルなものですが、アドベンチャー映画の割にはあまりテンポがよくなく、正直、そこまで面白いとは感じませんでした。キャラクターも同様で、パッと見では見分けがつきにくい屈強な男たちがワチャワチャしてるだけなので、こちらもあまり印象に残りづらいところがあったんですよね。
<そんなわけで>
昔の特撮映画に興味がある人は観てもいいと思います。先人たちの努力の跡に頭が上がりませんよ。特撮が好きじゃなければ、、、お任せします(笑)