アベンジャーズを超える超絶アクションとBTSを凌ぐハイパーダンスにこの世のすべてが詰まっていた『RRR』
【個人的な満足度】
2022年日本公開映画で面白かった順位:3/160
ストーリー:★×30
キャラクター:★×30
映像:★×30
音楽:★×30
映画館で観たい:★×30
【作品情報】
原題:RRR
製作年:2022年
製作国:インド
配給:ツイン
上映時間:179分
ジャンル:アクション
元ネタなど:なし
【あらすじ】
舞台は1920年、英国植民地時代のインド。英国軍にさらわれた幼い少女を救うため、立ち上がるビーム(NTR Jr.)。大義のため英国政府の警察となるラーマ(ラーム・チャラン)。熱い想いを胸に秘めた男たちが”運命”に導かれて出会い、唯一無二の親友となる。
しかし、ある事件をきっかけに、それぞれの”宿命”に切り裂かれる2人は、やがて究極の選択を迫られることに……。
【感想】
,もうね、勝てないってマジで。。。どんな言葉を尽くしても語りつくせないほどの壮大すぎる映画でした。。。凄まじい、、、凄まじすぎるほどのインドらしいノリと勢いに世界は追いつけないでしょう。。。インド映画史上最大の製作費7200万ドル(約97億円)をかけたそうですが、もうね、さすがボリウッドとしか言いようがないですよ。。。
<全部入ってます!>
正直言って、何から話したらいいのかわからないぐらい、すべてが詰まりすぎていました。圧倒的な強さを誇る2人のヒーロー。運命的に芽生える熱き友情。それぞれの想い人に募る愛情。何にも代えがたい家族や一族との絆。そのために避けることのできないアベンジャーズもびっくりな超絶バトルアクション。そして、BTSさえ追いつけないんじゃないかってぐらいのハイスピードダンス。ああ、この映画、全部詰まってるなと。友情も愛情も戦いも歌も踊りも笑いも涙も、この世のあらゆる要素がぜーんぶ入ってました。
<とにもかくにもビームとラーマの圧倒的な存在感>
この映画、本当に語るべきことが多すぎて困るんですけど、やっぱり一番推したいのは、メインの2人、ビームとラーマでしょう。そもそもこの人たち、実在する人物らしいんですよ。どちらもインドの独立運動で戦った人たちなんだけど、現実には出会うことはなかったそうです。それが、映画の中では共闘しちゃってるんですよね!インド人からしたら、歴史上の人物が共闘してるんだから、メチャクチャエモい世界観なんじゃないでしょうか。とはいえ、彼らの設定は相当に人間離れしています。ビームは素手で虎と戦うほどの屈強な戦士。ラーマはスクリーンを覆い尽くすほどの荒ぶる群衆に棒切れ一本で突っ込み、フルボッコしちゃう警察官。2人とも普通の人間のはずなのに、人間離れした強さに脳内がバグるバグる(笑)
でもこの2人、立場は敵対関係に当たるんですよね。ビームは英国人に連れて行かれた村の少女を救うため、彼らの本拠地に殴り込もうとするんですが、ラーマはそれを守る警察官だから。でも、そうとは知らずに2人はひょんなことから出会って意気投合。熱い熱い男同士の固い友情を築き上げていきます。ただ、2人の見た目が近しいせいか、最初の方はどっちがどっちかたまにわからなくなりました。2人ともヒゲの生え方が同じだから。せめてどっちかはヒゲなしにしてほしかったんです(笑)まあ、現地の人は見分けがつくんでしょうけど、日本人からするとどうしても、、、ね(笑)
<こんなダンス見たことないってぐらいの神業パフォーマンス>
そんな2人の仲のよさを象徴する出来事のひとつが、劇中で行われるダンスシーンです。この"ナートゥ"と呼ばれるダンスがヤッバすぎるんですよ、、、!!実はネトフリのフィリピンのYouTubeチャンネルにはそのシーンがアップされてるんですけど、あまりの素早い手さばき足さばきに瞬きすら惜しくなるほどスクリーンに釘付けになりました。フルで公開されているので興味があれば観てみてください。ただ、映画館までとっておきたい人はスルーしてください。
(Netflix Phillippinesより引用)
僕はIMAXで観たんですが、これをあの超巨大スクリーンで観たときの破壊力と興奮度は今年一番ですよ。ジャニーズもBTSも追いつけないほどのハイスピードダンスパフォーマンスがそこにありましたから。インド映画って大勢で踊る群舞が多いんですけど、まさか2人だけでここまで興奮させてくれるとは。このダンスシーンだけでこの映画を観る価値は十分にありまくりです。
<斜め上すぎるバトルの連続>
そのダンスシーンと並ぶ見どころといえば、やっぱりバトルですよ!!これも本当に意味がわからなさすぎて(笑)一番印象的だったのは、ビームが少女奪還のために敵の本拠地に乗り込んだときです。どこから連れてきたのかわかりませんが、なぜか虎や熊、鹿などの動物といっしょにやってきて大暴れするんですよ。ムツゴロウさんもびっくりですよね!しかも、ビームも動物に襲われたりしてて。「手なずけたんじゃないんかーい!」って(笑)そんな斜め上すぎるアニマルバトルも相当バグってるなって思ったんですけど、その後も驚きの連続です。ビームとラーマが肩車して戦ったり、ビームが素手で大型バイクをぶん投げたり、もうしっちゃかめっちゃか。こんな常軌を逸した奇想天外なバトルをガチでやり切っちゃうインド映画、本当に好きです。
<しっかり作り込まれたキャラクター背景>
こうしてみると、ただダンスとバトルがド派手だったという、インド映画あるあるな内容だと思ってしまうかもしれません。でも、それだけじゃないんですよ、この映画。キャラクター背景もしっかり作り込まれているんですよね。特に、ラーマは少年時代に起きた事件から、あることを画策しています。元々ビームとラーマは敵対関係にあるので、お互いの素性を知った後は仲違いしてしまいます。これまでの親友関係がウソだったかのように。でも、そこからラストの締めくくりへの持っていき方がすごく秀逸でした。流れとしてはオーソドックスですし、観ているお客さんも多くの人が想定内な流れだとは思うんですけど、それでもちょっと涙出るぐらいには感動的だったんですよね。ビームとラーマがそれぞれ自分の目的のために行動することで、お互いを認め合い、高め合う形となっているのがとてもかっこよかったです。
<そんなわけで>
絶対に絶対に観て損はない史上最強のインド映画!!『バーフバリ』シリーズ監督の最新作ってことで最初から期待値は高かったんですが、その期待値を爆発的に上回る極上のエンターテインメントでした!!この映画にはすべて詰まってます!!
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