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柴咲コウと吉岡里帆のコスプレ映画だった『ホリック xxxHOLiC』
【個人的な評価】
2022年日本公開映画で面白かった順位:71/71
ストーリー:★☆☆☆☆
キャラクター:★★☆☆☆
映像:★★★☆☆
音楽:★★★☆☆
映画館で観るべき:★☆☆☆☆
【ジャンル】
サスペンス
オカルト
ファンタジー
【元になった出来事や原作・過去作など】
・漫画
CLAMP『×××HOLiC』(2003-2011)
【あらすじ】
人の心の闇に寄り憑く"アヤカシ"が視える孤独な高校生・四月一日(神木隆之介)。その能力を捨て、普通の生活を送りたいと願う四月一日は、ある日、一羽の蝶に導かれ、不思議な【ミセ】にたどり着く。
妖しく美しい女主人・侑子(柴咲コウ)は、彼の願いを叶える代わりに、"いちばん大切なもの"を差し出すよう囁く。同級生の百目鬼(松村北斗)やひまわり(玉城ティナ)と日々を過ごし、"大切なもの"を探す四月一日に、"アヤカシ"を操る女郎蜘蛛らの魔の手が伸びる。
世界を闇に堕とそうとする彼らとの戦いに、侑子や仲間たちと共に挑んだ四月一日の運命は――?!
【感想】
原作が有名な漫画ということで、それを読んでから鑑賞しました。がしかし、、、うーん、これは。。。(笑)
<原作の面白さはほぼない>
個人的に、漫画はすごく面白かったです。オカルトチックな話なので、ちょっとオシャレで妖美な『地獄先生ぬ~べ~』や『アウターゾーン』みたいなんですよ。だから、そういうのが好きな人はハマりやすいんじゃないですかね。しかも、CLAMPの他作品『ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE-』(2003-2009)と話がリンクしていて。今流行りのマルチバースみたいで興奮しました。
それがこの作品の醍醐味だと思うんですけど、今回の実写映画ではその要素は一切ありません!まあ入れたら入れたで相当なボリュームになってしまいそうなので、逆に入れようにも入れられないとは思いますが(笑)そういう意味で、実写化自体すごく難しいだろうなーなんて思うので、そこにチャレンジしてちゃんと形にしたのはすごいなと思うんですが、、、個人的に今回の映画はハマれませんでしたね。。。原作を読んでないとわからないだろうし、かといって原作を読んでると逆に楽しめなそうという難しさ。。。
<見どころがコスプレ>
ストーリーは唐突でかなり急ぎ足に感じます。厳密に原作の何巻までを映像化という形ではなく、いろんなエピソードの要素をかいつまんでくっつけたているので、ツギハギな印象でした。それゆえにキャラクターがどんな自分つかもわかりづらく、にも感情移入できぬまま、せかせか進んでいきます。座敷童とかチョイ役すぎてもったいないなかったですね。原作ではけっこう重要な役なのに。なので、漫画を読んでいれば、まだ追いつけるとは思うんですけど、これが初見だとなかなかのめり込めないかもしれません。
となると、後はもう侑子さんと女郎蜘蛛のコスプレ大会しか見どころがなくてですね(笑)ただ、色使いは綺麗だなとは思いつつ、特に侑子さんはやけに装飾が多くて、ちょっとやりすぎな感じは否めませんでした。なんというか、全体的にキャストたちの年齢が原作よりもだいぶ上かつコミカルさがないので、だいぶ原作とは違う雰囲気でした。
<そんなわけで>
原作ファンよりは、蜷川実花作品のファンなら観てもいいかなという感じです。監督が観たいものを具現化した潔さは感じられるので。