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犬好き必見!犬との関わり合いを通じて人生が好転していく人々に涙する感動の群像劇『DOG DAYS 君といつまでも』

【個人的な満足度】

2024年日本公開映画で面白かった順位:64/123
  ストーリー:★★★★☆
 キャラクター:★★★★★
     映像:★★★☆☆
     音楽:★★★☆☆
映画館で観たい:★★★★★

【作品情報】

   原題:도그데이즈(Dog Days)
  製作年:2024年
  製作国:韓国
   配給:ギャガ
 上映時間:120分
 ジャンル:ヒューマンドラマ、犬
元ネタなど:なし
公式サイト:https://www.rakuten-ipcontent.com/dogdays/

【あらすじ】

※映画.comより引用。
不動産会社で働くミンサンは自宅1階を動物病院「DOG DAYS」に貸し出しているが、彼自身は犬嫌いなため、動物病院の院長ジニョン(キム・ソヒョン)と口論が絶えない。

ある時、ジニョンともめていた彼は、DOG DAYSの利用者で有名建築家のミンソ(ユン・ヨジョン)にたしなめられる。仕事でリゾート開発に関わっているミンサン(ユ・ヘジン)は、ジニョンにミンソを紹介してもらおうと、ジニョンが助けた保護犬のチワワを預かることに。

ミンソは散歩中に倒れてフレンチブルドッグの愛犬ワンダを見失ってしまい、居合わせた配達員ジヌ(タン・ジュンサン)が捜索を手伝う。

その頃、作曲家ソニョン(チョン・ソンファ)とジョンア(キム・ユンジン)の夫妻の養子となったばかりの少女ジユ(ユン・チェナ)は、迷い犬と出会う。

一方、恋人スジョン(キム・ゴウン)の留守中にゴールデンレトリバーのスティングを預かっていたヒョンが、DOG DAYSに大慌てでスティングを担ぎ込む。

そこへ、スジョンの元恋人ダニエル(ダニエル・ヘニー)が現れ……。

【感想】

韓国の犬映画です。群像劇なので登場人物は多いですが、最初は点と点でしかなかったストーリーが終盤に向けて1本の線になっていく過程は王道ながらも面白かったです。

<人類の一番の相棒は犬ではなかろうか>

もうね、犬しかいないんじゃないですかね、人間と絆を結べる動物は。日本だけじゃなくて、アメリカも、インドも、韓国も犬映画作っているので、犬って国境を超えて愛されてるんだなというのを強く感じますね~。この映画は1匹の犬に焦点を当てた話ではなく、あくまでも群像劇なのでいくつかのエピソードが並行して走っています。その分、感情の寄せどころが分散してしまう側面はあるんですが、それでも犬との出会いを通じて、新たに人との繋がりが生まれ、人生が好転していく様子に心がほっこりします。

<登場人物の心情変化が一番の魅力>

本作には複数のエピソードがあるので、どれが刺さるかは人によると思うのですが、個人的にはリゾート開発に携わるミンサン(ユ・ヘジン)と有名建築家の老婆ミンソ(ユン・ヨジョン)の2人の話が強く印象に残りました。ミンサンはあれだけ犬嫌いだったのに、自分の都合でジニョンに近づいた結果、彼女の犬に対する無償の愛に感化され、次第に自分も犬好きになっていく変化が面白いです。ミンソは有名建築家として自分が成功者だという自負から若い配達員ジヌ(タン・ジュンサン)に説教をするも、「犬に囲まれ、食事は出前、自分が倒れても息子が会いに来ない。これのどこが成功者?」と言われてぐうの音も出ないところに人生を考えさせられました。そして、ミンソはそんなジヌに人生の手助けをするっていうところに彼女の心境の変化を感じさせます。

また、がんに侵された犬を安楽死させる話や、養子に迎えられた少女が迷い犬を保護し、それを飼い主の元へ泣く泣く返す話など、他にも感動的なエピソードはあるので、自分の中でお気に入りのものが見つかるかもしれません。

<ユ・ヘジンは韓国役者の中で一番演技力があるのでは>

それにしても、やっぱり僕はユ・ヘジンが好きですわ。コメディからシリアスな役まで幅広くこなすとても器用な役者さんで、今回も最初は偏屈な役柄だったのに、最終的には真面目で女性慣れしていなそうな純朴な顔も見せちゃって、同じ人物なのにこうも正反対な性格を演じ分けられるなんて。彼が出ているだけでその映画を観たくなるぐらい魅力的ですよ。ユ・ヘジンとマ・ドンソクは僕の中でツートップの韓国人役者です(笑)

<そんなわけで>

犬との出会いを通じて人生が好転していく人々を描いた感動のヒューマンドラマなのでオススメです。この手の映画って複数のエピソードが最後にはひとつになるっていう王道の流れではあるものの、王道だからこそわかりやすくて多くの人に受け入れられやすい構成だから、変にひねくれていなければ誰でも楽しめるはずです(笑)

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