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今までの映画とは大違い!連載開始から38年近く経って史上最大級のピッコロさんの活躍と変わらぬ孫悟飯の強さに感極まって涙した『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』

【個人的な評価】

2022年日本公開映画で面白かった順位:3/82
   ストーリー:★★★★★★★★★★
  キャラクター:★★★★★★★★★★
      映像:★★★★★★★★★★
      音楽:★★★★★
映画館で観るべき:★★★★★★★★★★

【ジャンル】

アニメ
アクション

【元になった出来事や原作・過去作など】

・漫画
 鳥山明『ドラゴンボール』(1984-1995)
 鳥山明、とよたろう『ドラゴンボール超』(2015-)

・テレビアニメ
 『ドラゴンボール』(1986-1989)
 『ドラゴンボールZ』(1989-1996)
 『ドラゴンボール超』(2015-2018)

・映画
 『ドラゴンボールZ 神と神』(2013)
 『ドラゴンボールZ 復活の「F」』(2015)
 『ドラゴンボール超 ブロリー』(2018)

【あらすじ】

かつて孫悟空により壊滅させられた悪の組織「レッドリボン軍」。だが、その遺志は生きていた!!

復活した彼らは、新たな人造人間「ガンマ1号&ガンマ2号」を誕生させ、復讐へと動き始める。不穏な動きをいち早く察知したピッコロは、レッドリボン軍基地へと占有するが、そこでまさかの"最凶兵器"の存在を知るのだった……!!

パンをさらわれ、基地へとおびき出された孫悟飯も参戦し、かつてない超絶バトルが始まる!!!!果たして、死闘の行方は!?そして、地球の運命は!?

【感想】

本当によかった、よかったです。。。。・゜・(ノД`)・゜・。僕はドンピシャで『ドラゴンボール』世代なので、もともと好きっていうのは正直あります。でも、『復活のF』(2015)と『ブロリー』(2018)が、まあ面白いっちゃ面白いんですけど、変にウケを狙いすぎてたり、無駄に尺が長かったりで、イマイチ後味の悪さが残るなあと個人的には感じてたんですよ。「やっぱり『ドラゴンボール』は90年代が一番だよね~」って。なので、今回もあんまり期待はしていなかったんですが、、、いやはやこれは面白かったです。

<まさかのピッコロにスポットライトが!>

まず、ここにきてピッコロさんをフィーチャーする新鮮さがよかったです。もうね、「さん」付けちゃいます。付けたくなっちゃうぐらい最高だったんで。『ドラゴンボール』って、いつも孫悟空じゃないですか。そりゃシリーズとしては彼が主人公だし、僕も彼が大好きではあるんですけど、直近の映画過去作と同じような構成なのに、尺だけが長くなってて、やや食傷気味っていうのはありました。

そこでのピッコロさんですよ。過去の劇場版では、悟空のピンチのときだけやってくるものの、そのあと敵にまったく歯が立たずにやられる出オチみたいな役回りでありながらも、悟空の最初のライバルであり、悟飯の育ての親でもありますからね、キャラの濃さとしては、なんで今まで日の目を浴びなかったんだろうってぐらいのポジションです。

そんなピッコロさんが、これまた過去の彼からは想像もできないほど、パンや悟飯とのお茶目なやり取りを交えながらも、戦いに身を投じていく流れはよかったですよ!そのギャップに笑いながらも、締めるところはきっちり締めてくるピッコロさんのメリハリが最高でした。

今回の映画では孫悟飯ももう一人の主人公ではありますが、ピッコロさんあっての悟飯でしたね。

<往年のファンなら楽しめる要素てんこ盛り!>

そして、今回の映画は長年『ドラゴンボール』を観てきた人なら、よりうれしい要素に溢れているのもポイントです!レッドリボン軍の復活ということで、あのレッド総帥の子供のマゼンタ、そしてドクター・ゲロの孫のヘドという過去作との繋がり。

その物語を丁寧に進めてくれるのがすごくよくて!冒頭、孫悟空が少年だった頃のレッドリボン軍との戦いから、当時の映像を交えて振り返ってくれるのは懐かしさを感じられて感慨深かったですね。前作の『ブロリー』なんかは8割バトルでしたが、今回はバトル以外にも尺を割いて、話の繋がりをしっかり描いてくれたのでわかりやすかったです。おかげでストーリーラインが自然で腑に落ちる形になってたのは、かなりポイント高いですね。

さらに、人造人間といえば、まさかの“アイツ”も登場して、悟飯との戦いの最中、原作の“アレ”を再現していたのは、個人的にメチャクチャエモかったです!原作エピソードで3本の指に入るほど好きなシーンですから。

ガンマ1号、ガンマ2号もいいキャラしてたんですよね。最初にキャラデザを見たときは、もっとこう13号~20号のようなもうちょっとシュッとしたデザインの方がいいんじゃないかな~、なんでややデフォルメしたようなデザインなんだろうな~なんて思ってたんですけど、彼らの人となりを踏まえたら、あれで大正解でした。これは映画を観なきゃ実感できないところですね。

他にも、お馴染みのメンバーも参戦するだけでなく、各キャラの“持ち味”を存分に発揮した戦い方は興奮モノ。『復活のF』のときのように、とにかくたくさん人を出すのではなく、ある程度絞った形にしていたのもほどよい情報量だったと思います。

そういえば、チラッとしか映らなかったので若干うろ覚えなんですが、ドクター・ゲロの家系図を見ると、子供の顔が16号と同じだった、、、?これから観る人は注視して欲しいです。

<マーベルを意識、、、?>

僕はマーベル作品も好きなんですが、今回の映画では所々MCUを意識した作りになってたのも個人的に推したいところでした。BGMがそんな雰囲気でしたし、レッドリボン軍の敷地はワカンダ王国っぽかったし、カメラワークというか、作品全体の雰囲気が昨今のハリウッドのスーパーヒーロー映画寄りな匂いを感じたんですよね。おそらく、フルCGになったからっていうのも関係しているかと思いますが。

<そんなわけで>

ストーリーはわかりやすく、シリアスとコメディのバランスがよかったですし、キャラクターもみんなそれぞれ見せどころがあって見ごたえがあり、映像も音楽もド派手でかっこよくて大満足でした。過去の『劇場版ドラゴンボール』の中で一番好きかもしれません。ここ最近の劇場版を微妙と感じていた人にはぜひ観てもらいたいです!これは当たりですよ!!


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