(『ホーンテッドマンション』+『アダムス・ファミリー』+『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』)÷3=『ビートルジュース ビートルジュース』
【個人的な満足度】
2024年日本公開映画で面白かった順位:91/109
ストーリー:★★★☆☆
キャラクター:★★★★☆
映像:★★★☆☆
音楽:★★★☆☆
映画館で観たい:★★★☆☆
【作品情報】
原題:Beetlejuice Beetlejuice
製作年:2024年
製作国:アメリカ
配給:ワーナー・ブラザース映画
上映時間:105分
ジャンル:ホラー、コメディ
元ネタなど:映画『ビートルジュース』(1988)
公式サイト:https://wwws.warnerbros.co.jp/beetlejuice/
【あらすじ】
※公式サイトより引用。
ビートルジュース(マイケル・キートン)は、名前を3回呼ぶと死後の世界から現れる、お調子者の【人間怖がらせ屋】。彼の野望は、死後の世界から、楽しい人間界へ移住すること。そのためには、人間リディア(ウィノナ・ライダー)と結婚しなくてはならない。
ある日、この無謀すぎる婚活計画にチャンス到来。リディアの娘アストリッド(ジェナ・オルテガ)が死後の世界にさらわれたのだ!結婚するから娘を助けてと頼まれたビートルジュース。アストリッドを救出してリディアと結婚できるのか!?そこへ彼の元妻ドロレス(モニカ・ベルッチ)も登場し、人間界も巻き込んで、メッチャメチャの大騒動に…!
ハロウィンの夜に訪れる結末とはー?
【感想】
『ビートルジュース』シリーズ第2作目。36年ぶりに続編をやるなんて思わいませんでしたが、よくも悪くも1作目と何も変わらない映画でした。てか、何で今さら作ったんでしょう(笑)
<中毒性ありそうな世界観>
この映画で面白いところはやっぱりあの独特な世界観だと思います。ホラーなんだけど怖くない。気持ち悪い見た目のゴーストは出てくるけど妙にキモかわいい。東京ディズニーランドのアトラクションの『ホーンテッドマンション』をベースに、『アダムス・ファミリー』(1991)と『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』(1994)の要素を取り入れたような内容です。36年経っても前作と何も変わらない安定っぷりがすごいですね。映像もCGを使っているところはあれど、特殊メイクなどのアナログで手がけた部分も多く、それもまた前作の世界観をそのまま引き継いでいるなと感じました。まあ、個人的には前作にそれほどハマらなかったので今作もそうでもなかったんですけど、あの世界観にハマる人はいるだろうなって思います(笑)
<ただの執念深いおっさん>
それにしても、びっくりしたのはビートルジュースの執念深さですよ。前作でもリディアと結婚したがっていましたが、まさか36年経っても同じことを思ってるなんて。まあ、死んだ人からしたら36年なんて大した年月でもないのかもしれませんけど(笑)そんな中で見た目がほとんど変わってないウィノナ・ライダーがある意味ホラーです(笑)前作公開時はまだ16歳だったのに、現在は52歳。なのに、時の流れをあんまり感じさせない魔女感。それを言ったらマイケル・キートンも36歳から73歳になっているわけですが、あの役は白塗りなのであんまり見た目の変化がわかりません(笑)
<もっと見せ場が作れたなと思う部分>
ひとつもったいないところがあるとすれば、ジェレミー(アーサ・コンティ)の使い方ですね。リディアの娘のアストリッドとのロマンスを感じさせる青年だったのに、かなりあっさりといなくなってしまったので、もう少し使いようがあったのではと。あと、どうせなら前作のメインキャラだったアレック・ボールドウィンとジーナ・ディヴィスも出してほしかったです。舞台となる家はそのままでしたから。
<そんなわけで>
ティム・バートン監督ならではのキモかわいいホラーコメディな映画でした。あの世界観が好きとか、前作を観ていたっていうなら今作も観てもいいと思いますが、個人的には他にもっとオススメしたい映画はありますね(笑)