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「これぞマトリックス!」原点回帰したようなストーリー展開に興奮した『マトリックス レザレクションズ』

【個人的な評価】

2021年日本公開映画で面白かった順位:4/266
   ストーリー:★★★★★★★★★★
  キャラクター:★★★★★★★★★★
      映像:★★★★★★★★★★
      音楽:★★★★★
映画館で観るべき:★★★★★★★★★★

【要素】

アクション
SF
仮想世界

【元になった出来事や原作・過去作など】

・映画
 『マトリックス』シリーズ(1999~)

【あらすじ】

もし、世界がまだ仮想世界[マトリックス]に支配されていたとしたら――?
ネオ(キアヌ・リーヴス)は、最近自分の生きている世界の違和感に気づき始めていた。

やがて覚醒したネオは、[マトリックス]に囚われているトリニティー(キャリー=アン・モス)を救うため、新たな戦いに身を投じていく。

【感想】

よかった、、、すごくよかったです!一般公開では日本最速の0時の回をIMAXで観てきました!!前作から18年の時を経てのシリーズ最新作!最高でした~。いやーこれね、第1作目の『マトリックス』(1999)のおかげで、その後のアクション映画全部変わりましたよね。まさにエポックメイキングすぎる作品ですよ。これから生まれてくる子はある意味かわいそうです。今や超絶VFXが当たり前になっちゃっているので、『マトリックス』が出たときの衝撃を味わえないのですから(笑)みんなやってましたよね、弾よけるポーズ。今ああいうことするほどの映画、ないですからね~。何はともあれ、今回の映画でよかったなって思うところを3つ挙げておきたいです。

<キャストの続投>

これはファンにとって一番うれしいところじゃないでしょうか。過去に主人公を演じたキアヌ・リーヴスと、ヒロインを演じたキャリー=アン・モスは再び同じ役に!他にも、これは公表されていることなので言ってしまいますが、ナイオビ役のジェイダ・ピンケット=スミスも出ているのでチェックして欲しいですね。

逆に、モーフィアスを演じたローレンス・フィッシュバーンと、エージェント・スミスを演じたヒューゴ・ウィーヴィングがいなかったのは残念でした。彼らもマトリックスのアイコン的な存在でしたから。まあ、今作では2人の役割が過去作とはちょっと違うってのもあるんですけど、あえてそういう設定にしたのか、それともキャストのスケジュールの都合がつかず、設定を変えるしかなかったのかはわかりません(笑)モーフィアスとスミスがなぜ今回のような姿なのか、ぜひその目で確かめて欲しいです。

<原点に立ち返ったようなストーリー展開>

シリーズ1作目は、日本のアニメ『攻殻機動隊』(1995)をモチーフに、現実世界と仮想世界を舞台にした映画でした。ただ、続く『マトリックス リローデッド』(2003)と『マトリックス レボリューションズ』(2003)は、ちょっと方向性が違ってきた部分があるんですよ。もちろん世界観は1作目から続いているんですが、ジャンプ漫画を実写化したような、ド派手アクションがメインのようになっていて、個人的にはメチャクチャ好きなんですけど、1作目のような不思議な世界観っていう印象は薄れちゃったんですよね。それが、今回はまた1作目のときのような不思議な世界観を感じられる作りになってて、「そうそう、『マトリックス』ってこうだよね!」って思える感じになっているのがよかったです。

前作の続きってことを踏まえると、いきなり頭の中が「?」マークでいっぱいになるスタート。そこから、いろいろ推理しながら観るのが楽しいんですよ。もしかして、過去の話はなかったことになってる?夢オチ?マルチバース?いろんな可能性を当てはめながら、徐々に謎が解明されていくのがお楽しみポイント。まあ、それでも1回観ただけだと消化しきれない部分もあるんですけど(笑)

なので、過去三部作を観てから、この作品を観た方がいいと思います!けっこう過去の映像も出てきたりするので。アマプラに全部ありますよ!
マトリックス (字幕版) マトリックス (字幕版)

<スピード感溢れるアクション>

さすがに昨今は、スーパーヒーロー映画全盛期ですからね、アクションにおいて、1作目のときのような衝撃は正直なかったです。『マトリックス』シリーズと言えば、あの誰もが真似したくなるようなぶっ飛んだアクションの数々がウリだと思うので、そこに物足りなさを感じる人はいるかもしれません。ただ、あれはあの時代だからこそ衝撃だったってのもあると思います。その後、『ワイルド・スピード』シリーズやMCUなんかで、世界の映画ファンはもっとすごい映像を目の当たりにしているので、監督もあえてそこで勝負しようとは考えなかったのかもしれません。とはいえ、邦画では絶対お目にかかれないかっこいいアクションは健在です。格闘から銃撃戦に至るまでの激しい戦闘シーンはスクリーンに釘付けにはなりますよ。過去作もそうでしたけど、スローモーションを効果的に使ったカメラワークや、所狭しと暴れまわるところは興奮しました。

しかも、キアヌ・リーヴスもキャリー=アン・モスも、いい歳して動きまくるんですよ。三部作のときは、2人とも今の僕とほぼ同じぐらい、30代半ばでしたが、今や50代半ば。なのに、当時とほぼ変わらないぐらいのアクションをこなしますんで。あの2人が殴って、蹴って、撃って、敵をボコボコにするシーンは、それだけで感激しました。

<その他>

個人的には、今年はこれで締めくくってもいいやって思えるぐらい面白かったので、特にファンなら絶対観て欲しい作品です。ただ、この映画は初見だと意味がわからないと思うので、過去三部作で予習しておくことをオススメします。


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