図書館と一緒に「インクルージョン」に取り組み中!
こんにちは。NPO法人まるまーるです。
「どこで生まれても、どこで暮らしても、自分らしく生きられるように」という思いを持って、神奈川県鎌倉市を中心に海外ルーツのママ・パパと一緒に子育てをすることで「子育てからダイバーシティ&インクルージョン」を進めていきたいと思っています。
「ダイバーシティ&インクルージョン」は今や流行語状態。いろいろなアプローチから、取り組みが行われています。私たちも、本質を見失わないように、と自省しながら活動を進めています。
そんな中で出会ったのが「図書館」です。数年前から鎌倉市図書館職員の方とつながりができ、私たちのイベントにご参加頂いたり、意見交換を通じて図書館について多くを教えて頂いています。特に、「鎌倉市図書館ビジョン」をはじめとする先進的でやさしく、「意外と」(失礼 すみません!)インクルーシブな姿勢にメンバー一同大感動しました。
スピリットがある、でもそれだけじゃない
2015年夏に話題になった、「自殺を考えるほど悩んだら、学校休んでいらっしゃい」という鎌倉市図書館のツイート。
インクルーシブで、かつスピリットがある図書館が我が街の図書館。
「サードプレイスでありたいんです」とおっしゃる職員の方の言葉とも一致して。こうした場所があること、こうした心を持つ方々がいる。
本当にあたたかく、そして、感動します。
鎌倉市図書館ビジョン
鎌倉市図書館ビジョンは、「第3次鎌倉市図書館サービス計画 」(2019年-)の策定に先立ち 、目指す姿を明確にするために策定されました。
1 つながる図書館~いつでもだれでもどこででも!
2 ひろがる図書館 ~図書館は世界に通ず
3 100年図書館~過去から現在、未来まで
この中でも、特に注目したいのが「2 ひろがる図書館」に書かれた「みんなの居場所!図書館の顔はひとつじゃない!にぎわいも、静寂も、くつろぎも。いっしょに楽しむ親子も、集中したい学生も、たまにはのんびりしたい大人も。ゾーンを分けてみんな快適にすごせる施設をつくります。」という言葉。まさにインクルーシブなあり方です。
読書バリアフリー法
さらに、2019年6月に成立した「読書バリアフリー法」についても教えて頂きました。
リーフレットによると、「障害の有無に関わらず、すべての人が読書による文字・活字文化の恩恵を受けられるようにするための法律です。」
大活字本、点字図書、LLブック、布の絵本・さわる絵本、DAISY、電子書籍等。
さまざまな障害に対応する技術と工夫を知りました。
こうした「インクルージョン」に関わる取り組みの中で、私たちまるまーるが特に強みを発揮できるのは「子育て」「外国人ママ・パパ」の分野です。
平日の日中、図書館には 私たち子育て世代よりも高齢な男性も多いです。
子どもがワイワイすると、「チッ」と言われ(思われ)そう…
そんな不安から、なんだかリラックスして過ごせない。
「子どもと一緒に本を楽しみたい。
でも、図書館では静かにしなくては。」
というのが、多くの子育て中の人の基本発想ではないでしょうか。
図書館の職員さんから「どうしたら子育て世代の方、子ども達にもっと利用してもらえるでしょうか?」という問いがあった時にこう答えました。すると、
「いーんです!図書館でもうるさくして、いーんです!」
「子どもなんですから!それぞれが心地よいように、工夫します!」とおっしゃる。…え?そうなんですか?と、ものすごく気持ちも体も楽になりました。
また、「子育て中の外国人の方は、どんなことに困っているでしょう?」という問いに対する、外国出身のまるまーるメンバーの正直な思いや経験も真摯に聞いて頂けました。
その中からうまれたのが「図書館を楽しもう!」の企画。
2022/11/22、鎌倉市深沢図書館の休館日(!)に特別開催。
日本人・外国人の子育て中の方を対象に、図書館カードの作り方(現場で作れます)、ウエブでの予約や蔵書検索をはじめとした「ガイド」、さらに絵本の読み聞かせを行います。
「よくわからないから 行けない」
ことが、インクルーシブな社会のバリアになっている事は多いです。
特に、言葉・社会の仕組みやシステムが異なる場所から来た外国人の方にはこれがバリアになりがちです。
ユーザー側の意識・気持ちの問題という側面もありますが、できるだけその「バリア」をとりのぞいて、バリアフリーに。インクルージョンへの一つ一つの歩みはそこからだと思っています。
インクルージョンへの一歩を、図書館さんと一緒に作ることができる。
本当に光栄ですし、ワクワクしています。
私たちとつながりのある外国人ママからの関心も高く、当日もとても楽しみです。
[ 2022/11/16現在、申し込み可能です。こちらのフォームからどうぞ!]
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