【俳句】夏の空 炎天 葛切り
善き事を成して一人や夏の空
炎天に動くものなし一周忌
鍵善の葛切り二言三言かな
一句目
別に善人ではないが、たまには人に親切にすることもある。
エスカレーターの順番をゆずったり、両手に荷物を抱えている人のエレベーターのボタンを押してあげたり、散歩中のわんちゃんの機嫌をとってあげたり、お店の商品をきちんと並べてあげたりとか。
誰も気づいていないけど、あの空は見ていてくれる。
二句目
先日、父の一周忌を済ませた。
さして信心深いわけでもないので、もう1年か、くらいの感覚。
父はもういないので何かができるわけでもないが、結びつけてしまうのが生きている者の弱みか。
真夏のような空。
雲もなく、動くものとてない空でさえ。
三句目
葛切りと言えば、京都の鍵善。
と言っても、多分京都の人はそんなに頻繁に訪れるものでもないだろう。
僕も、結婚する前に妻と行ったきりだ。
鍵善の2階で葛切りを食べながら、結婚に関する話をしたような記憶があるが、諸説ある。
妻は聞いてないと言う。
久しぶりに訪れてみたい。
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