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高齢者がいけないのか、いけない奴が歳をとったのか

高齢者のクレーマーが増えたという話をよく聞く。
あるデータでは、カスハラの加害者の50%近くが60歳以上だとか。

そしてこんな記事を読んだ人の中には、
「だから老害だ」
と息巻く人もいる。

しかし、もし各年代に同じ割合でクレーマーが存在するとすれば、絶対数の多い高齢者の数が増えるのは当たり前だ。
分母が増えれば分子も増える。

こんな話題の時に僕がいつも疑問に思うことがある。
高齢者にクレーマーが多いとして、彼らはいつからクレーマーになったのだろうか。

もしかすると、彼らは高齢者となり、それからクレーマーになったのではなくて、若い頃からクレーマーであったのが、そのまま高齢者になっただけではないのか。
つまり、高齢者がクレーマーになったのではなくて、クレーマーが高齢者になったのではないか。

これを証明するには、個々のこれまでのクレーム歴や、彼らが若い頃、今から30年、40年まえのクレームの実態を調べなければならない。
しかし、そんなことは不可能だろう。
そんな以前には、まだまだお客様は神様の時代で、クレーマーの年代別データなど残っていないに違いない。

もし、クレーマーが高齢者になっただけなら、それは老害とは呼べない。
今の若い人の中にも一定数いるに違いないクレーマーが、やがて高齢者のクレーマーとなるだけのことだ。
むしろ、若い頃からクレーマーとして放置した社会の責任か。

これは、交通事故にも言えることだ。
高齢者の事故が、これみよがしに報道されるが、これも高齢者が増えれば、高齢者の事故が増えるのは当たり前の話。
分母と分子だ。
この事故を起こした高齢者の個々の過去の事故歴はどうだったのか。
もしかすると、若い頃から事故をよく起こしていた人が、そのまま高齢者となっただけなのかもしれない。
今の73〜75歳、第一次ベビーブームの人たちの現在の事故数とこの人たちが20代、30代の頃に起こした事故数は変わっていないかもしれない。

こうしたことは、なかなかニュースを見ていてもわからないことだ。

とにかく、高齢者であれなんであれ、釣り銭間違ったとか、牛丼が遅かったとか、そんなことで貴重な時間を使うくらいなら、天下国家を憂いていたい。
そんなことで揉めている間に政治家は、もっと悪いことをやっている。
相手のミスも受け入れて、面白いなあ、noteに書くネタができたぜくらいに思っとけばいい。
中にはクレームが趣味のような人もいるので、そんな趣味には付き合う必要はない。
人を困らせるようなものは趣味ではないと、早い段階で教えてあげないといけない。

運転していれば、自分の判断力や反射神経の低下には、自分で気がつく筈だ。
ヒヤッとしたり、ハッとしたり。
いわゆる、ヒヤリハットが増えてくる。
それに気がつけば、より安全運転をして、安全運転と言っても漠然としているので、まずは車間距離をとり、スピードを落とす。
それでも、危ないと思えば運転をやめればいい。

それだけの、本当なら簡単な話なんだけどなあ。

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