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抵抗する限りチャンスはある〜映画「囚われた国家」
Netflixでおすすめされて鑑賞した。
時は2027年。
そんなに未来でもない。
地球はエイリアンに統治されている。
新略してきたエイリアンに対して、人類は降伏以外に滅亡を避ける道はなかった。
人類は地下にエイリアン居住区を作り、天然資源の搾取に協力。
貧富の差はこれまでになく拡大する。
シカゴのダウンタウンをはじめとして世界の主要都市が閉鎖された。
エイリアンは封鎖地区において、警察からの報告を受け、厳しく管理している。
首にチップを埋め込まれた市民は、少しでも不穏な行動をとると、地球外に追放される。
そんな状況を打破しようとするレジスタンスたちと、それを阻止しようとする警察幹部を映画は追う。
「マッチをすり、戦争を起こせ」
そんなメッセージのもと、レジスタンスは行動を起こす。
人類は再び地球を取り戻すことができるのか。
エイリアン自身はほとんど姿を現さずに、警察や政治家を通して、人類を管理している。
この構造、どこかで最近見たことがある。
あるどころか…ああ、これは。
まるで、ある団体に政治家が操られて、乗っ取られてしまったかのような、どこかの国にそっくりだ。
政治集会で市長の副補佐官という人物が演説する。
「接触前、人類の政治は崩壊し、破滅に向かっていた。
変化を必要としていた。
我々を導いてくれる誰かが必要でした。
統治者( エイリアン )のおかげでアメリカは再生したのです」
似たようなことを、ある団体の集会で、どこかの国の政治家が演説していたような。
みなさんのおかげとか、マザーなんとかと叫んで。
人類を破滅させるのは、エイリアンだけではない。
いや、むしろこう言った方がいいかもしれない。
エイリアンは、宇宙からやってくるとは限らない。
ネタバレになるので、詳しくは書けないが、レジスタンスは、二転三転、最後まで立ち向かっていく。
「抵抗する限りチャンスはある」
SF映画ではあるが、派手なCGなどは期待しない方がいい。
統治者とレジスタンスの物語だ。
※「囚われた国家」は現在、Netflix、Amazonプライム他で配信中。