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たかが靴と言う勿れ〜映画「AIR/エア」
エアジョーダン開発秘話を描いた映画、「AIR エア」を見てきた。
僕はスニーカーとかバッシュには詳しくない。
それでも、エアジョーダンの名前は知っている。
ナイキから発売されている、履いていると襲われる靴。
シューズなのに、誰も履けない、履かない、不思議な靴。
さらに、このジョーダンはNBAの大スター、マイケル・ジョーダンのジョーダンであることも知っている。
そして、その大スターが履いたから、エアジョーダンはこれだけのヒット商品になった…
そう思っている人は、映画「AIR エア」を見るべきだ。
「ジョウダンじゃない」そんな親父ギャグは言いません。
時は1984年。
ジョージ・オーウェルが終末を描いた年だ。
コンバースやアディダスなど大手シューズメーカーは、新しくNBAでプレーする選手との契約を進めていた。
しかし、ナイキはなかなか決まらない。
他社よりも少ない予算で、それをさらに3人ほどの選手に振り分けて契約しようとしていた。
予算の少ないのは当たり前で、当時ナイキのバスケットシューズ部門は不審にあえいでいた。
その頃のシェアは、コンバースとアディダスでほとんどを占めており、ナイキのシェアは20%にも満たなかった。
当然、ドラフト上位の選手は望み薄だ。
しかし、下位の選手と契約してもそれだけの価値があるかどうか。
そんな中、ナイキCEOのフィル(ベン・アフレック)からバスケットシューズ部門の立て直しを託された、ソニー・ヴァッカロ(マット・デイモン)は、ひとりの選手の素質に注目する。
それが、マイケル・ジョーダンだった。
ただ、彼はまだNBAでプレーをしたことがない。
そんな選手に、全予算を注ぎ込むことを決意する。
失敗すれば、自分はおろか、部門そのものが消滅してしまう。
その頃、マイケル・ジョーダン本人は、コンバース推しでナイキ嫌いだった。
そこに食い込んで行こうとするソニー。
対抗する他社は、さらにいい条件を出そうとする。
しかし、ソニーには、他社の担当者に無いものがあった。
それは、バスケットボールに対する愛情と情熱だった。
ソニーはそれだけを武器に、マイケル・ジョーダンの母、デロリスの説得に乗り出す。
たかが、靴。
しかし、それは履く人によって価値が生まれる。
そう言って、たかが靴の開発に命をかけた男たちの物語。
作中には、僕の知らなかったエピソードもいっぱい出てくる。
実話を元にした開発ものでは、最近、タロン・エガートン主演の「テトリス」もよかった。
こちらは、Apple TVプラスで配信中。