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娘に渡せなかったノートから

100
娘が幼い頃から、いつか娘に渡そうと思いついた言葉をノートに書き溜めていました。結局渡しそびれたまま,娘もまもなく30歳。せっかくなのでここで一つずつ公開していきます。うざい芸人も…
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記事一覧

良心的が羅針盤〜娘に渡せなかったノートから 100

良心的が羅針盤〜娘に渡せなかったノートから 100

娘に渡せなかったノートからの100回目です。

人生は不親切だ
この複雑怪奇な迷路を
何の説明もなく
生きていけという
僕は親だから
安全な道を選びなさいと言うだろう
でも、それってすごく無責任なんだ
安全な道が
いつまでも安全なわけじゃない
今は危険な道でも
その先には広い道が待っているかもしれない
そう
「わからない」が結論だ
だから
分かれ道では
自分で選ばなきゃならない
ただひとつ
僕が責

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心は教えてくれる〜娘に渡せなかったノートから 99

心は教えてくれる〜娘に渡せなかったノートから 99

娘に渡せなかったノートからの99回目です。

辛いって思った時
苦しいって思った時
君はもう
じゅうぶん頑張っている
だから
少し休もう
そして
こことは違う
新しいところにいってもいいんだよ
そう
心が教えてくれているんだ

道は君の未来〜娘に渡せなかったノートから 98

道は君の未来〜娘に渡せなかったノートから 98

娘に渡せなかったノートからの98回目です。

道は君の未来なんだ
ほら、道のずっと先を見てごらん
何か見えるかい
あそこが君の未来さ
そこに行きたいかい
では
その少し手前を見てごらん
何か見えるかい
そこが君の少し先の未来さ
そこまで行きたいかい
そのさらに手前を見てごらん
何か見えるかい
そこが君のすぐ先の未来さ
そこにも早く行きたいだろう
じゃあ
まずその一歩を踏みだそう

人に話す時は〜娘に渡せなかったノートから 97

人に話す時は〜娘に渡せなかったノートから 97

娘に渡せなかったノートからの97回目です。

人に話すときは
顎を少し引いて
声は少し低めに
亀のようにゆっくり話す
そう意識しなければ
人は
顎が上がり
声はうわずり
外国人のように早口になってしまう
そんなものだから

これは僕の父
君の祖父からのアドバイスだ

「娘に渡せなかったノートから」を投稿し始めてから、はや足掛け2年。
まもなく100回になります。
実際のノートにはまだまだ殴り書きし

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ルールはわからない〜娘に渡せなかったノートから 96

ルールはわからない〜娘に渡せなかったノートから 96

娘に渡せなかったノートからの96回目です。

人生がゲームと違うところは
ルールがわからないことなんだ
そもそも
ルールがあるのかどうかさえ
わからない
しかも
君は
そのルールを
さも知っているかのように
プレイしなくてはならないのさ

人生は始まっている〜娘に渡せなかったノートから 95

人生は始まっている〜娘に渡せなかったノートから 95

娘に渡せなかったノートからの95回目です。

これから生きていこうとする君に
こんなことを言うのもなんだが
人生はいくつになっても
わからない
僕も君くらいの頃には
40歳くらいまで生きれば
人生の大体のことは経験できろだろう
そう思っていた。
人生がなんであるかも
もうわかっているだろうと
その40歳から既に10年が経過しているが
初めてのことばかりだ
何もわからない
だから多分
人生なんてわか

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信じるしかない〜娘に渡せなかったノートから 94

信じるしかない〜娘に渡せなかったノートから 94

娘に渡せなかったノートからの94回目です。

世の中には
信じるしかないものがある
多くのことが解明され
原因と結果が理論的に証明され
それでも
信じるしかないものがある
例えば
君の明日がいい日かどうか
あの人に愛があるかどうか
その夢が叶うかどうか
知りたければ
信じるしかない
信じて進むしかない

ボクサーのように〜娘に渡せなかったノートから 93

ボクサーのように〜娘に渡せなかったノートから 93

娘に渡せなかったノートからの93回目です。

できうれば
明日地球が滅びるとしても
減量を続けるボクサーのように
生きたいものだ。
そして
それを後悔することなく
死んでいきたいものだ

君のような人〜娘に渡せなかったノートから 92

君のような人〜娘に渡せなかったノートから 92

娘に渡せなかったノートからの92回目です。

君のような人はいっぱいいるが
君はひとりしかいない
誰かのような人はいっぱいいるが
その誰かはひとりしかいない
そんなひとりしかいない人が
何十億もいる
世界ってすごいよね

嫌いな人とは〜娘に渡せなかったノートから 91

嫌いな人とは〜娘に渡せなかったノートから 91

娘に渡せなかったノートからの91回目です。

君を嫌いな人に好かれようとするのも
君の嫌いな人を好きになろうとするのも
無駄な努力だ
あきらめて
そんな人とは一緒にならないようにしよう
君の時間は
もっと楽しいことに使うべきだ
それでも
どうしても一緒にいなければならない時は
黙って微笑んでおけばいい
そのうちに
好かれるかもしれないし
好きになるかもしれない

君が生まれてきたのは〜娘に渡せなかったノートから 90

君が生まれてきたのは〜娘に渡せなかったノートから 90

娘に渡せなかったノートからの90回目です。

学校になど行かなかった君に
生まれたくて生まれて来たわけではないなどとほざいた君に
この世から去って行こうと思って、でも誰かに引き留めてもらいたくて、一晩中、僕が君の顔を見下ろしていた事など知らない君に
ある日僕よりも早く人生の設計を始めた君に
一人暮らしを始める前に聞いてほしい

君は大人の夢の埋め合わせのために生まれて来たわけではい

愛だけは〜娘に渡せなかったノートから 89

愛だけは〜娘に渡せなかったノートから 89

娘に渡せなかったノートからの89回目です。

生きろと言うよりも
生きる方が難しいんだ
立ち上がれと言うよりも
立ち上がる方が難しいんだ
歩こうと言うよりも
歩く方が難しいんだ
振り向くなと言うよりも
前を見続ける方が難しい
手をつなごうと言うよりは
手をつなぐ方が難しい
そして
愛だけはね
愛するよりも
愛してるって言う方が難しいんだよ

ココロを大切に〜娘に渡せなかったノートから 88

ココロを大切に〜娘に渡せなかったノートから 88

娘に渡せなかったノートからの88回目です。

ココロっていうのはね
破れたり
しぼんだり
ひび割れたり
時に闇を抱え込んだりするからね
水分をしっかり与えて
甘いものもたっぷり食べさせて
いつもときめかせていないといけないんだよ
でも
たまにはしっとり休ませる事も必要なんだ
自分のココロ、大切にね

この星に生きる〜娘に渡せなかったノートから 87

この星に生きる〜娘に渡せなかったノートから 87

娘に渡せなかったノートからの87回目です。

あの星の輝きを君は美しいと思うだろう
でも
あの星の人たちは
自分たちも自分たちの星も消滅してしまっているかもしれない
そんな遠い未来に
自分たちの星の光が
君をほんの少し癒しているなどとは
考えもしなかったにちがいない
この星に生きるということも
そういうことだと思うんだ