働き方が変化する時代に求められる個人のデータスキルとは?
週明けの月曜日、今日から仕事始めの方が多いかもしれません!
働き方改革や副業など選択肢が増える中で、自分たちの職場環境のデータをどのように取り扱うかがこれから大きな議論になって行くと思います!!
今回取り上げるのは、そんな私たちの働く環境をテクノロジーで新たな風を吹き込むかもしれない企業の話です。
ワークデイとは
名前を聞いたことがある..けど
企業によっては既に導入済みという会社もいるかもしれません。
2005年に設立し、2006年11月にサービスをローンチした企業です。
2005年オラクルによって買収されたピープルソフトの創業者David Duffield氏によって設立され、クラウドを活用したヒューマンキャピタルマネジメントサービスを展開しています。
"Business Caddie"の動画は、ニュースの合間にチラッと見たことがある人もいるかもしれません。
大企業中心にサービス展開を行なっており、2012年の春先には中堅企業からFourtune 500企業まで合わせて310の顧客網を抱えることになります。
2012年10月にはニューヨーク証券取引所に上場し、2019年現在では1万人を越えるスタッフを抱える組織にまで成長しています。
ビジネスモデルはサブスクリプション型の設計でサービス展開を行なっており、2019年時点で32回のサービスアップデートを行っており、年に2回3月と9月に行う事が特徴です。
HCM(Human Capital Management)クラウドマーケット誕生の背景
設立当時は基幹系情報システム(ERP)系の会社が、オラクルやSAPなど大企業や中堅企業を中心にサービスの提供を行っていました。
一方で当時クライアントサイドからは以下の点が既存マーケットに対しての懸念点として徐々に広がってきていました。
1、各社のサービス価格などの要素が非常に不透明で、同サービスに対して競合他社よりも多額の料金を請求されている
2、基幹システムは長期の契約になるためスイッチが非常に難しく構造的に大きなネックが発生している
迅速な意思決定において既存のシステムの限界も見え始めていた時期という事もあり、クラウドに対する意識が徐々に広がり始めていました。
ワークデイのマーケット獲得戦略
マーケット環境から以下のポイントが戦略上重要になります。
初期に多額の開発コストをかけてサービスを追加して行く事で少しずつ収益を増やして行くため、競合からのシェア獲得がビジネス的には非常に重要なポイント
ここで一度ワークデイのビジネスに関してSWOT分析で整理を行います。
(出典:Workday, Inc. Strategy Report Bridges Consulting 2013)
ライバルと比較した際のサービスの強みとしてはサブスクリプション課金とユーザー体験、一方で弱みとしては教育コストとアプリケーション数が考えられます。
今後は価格競争やデータ活用が進まないなどの懸念点がいくつか考えられますが、2013年の分析から人事や組織データを活用したビジネスは見直しが行われているためクラウドをベースとしたマーケットは成長期待が高いです。
(出典:Workday, Inc. Strategy Report Bridges Consulting 2013)
ポジショニング分析で整理してみると、ライバル企業と比較して全体のパイが少ないので最適なアプリケーション数を増やして行く事が一つのポイントになりそうです。
このように他社ライバル企業と考えて整理した際に、クラウドサービス企業の視点でも今後必要な戦略が見えてくるようになります。
ワークデイのブロックチェーン戦略
ワークデイは2016年以降いくつかブロックチェーン関連の取り組みを走らせており、一つの追加アプリケーションとしてユーザーIDに関連した取り組みに力を入れています。
これまでクラウドサービスを通じて従業員のデータ管理の促進を行なってきましたが、認証のシステム内にブロックチェーン技術を取り入れたいというのが大きな狙いです。
既にワークデイが提供するサービスを通じて1億人以上の従業員の職歴や個人情報が記録されておりワークデイを活用している企業間で大きなネットワークが誕生しています。
ブロックチェーンを選定した理由は、これまで行なっていた紙での認証作業をただ効率化させるだけではなく、個人の活動履歴に応じてワーキングパスポート(WayToと呼ばれるアプリケーション)をIDとして作成し、働くをより流動化させるというものです。
将来的にはコンソーシアムネットワークを設立し、個人の評価をパスポート上でオープンに見える化する事でワークデイネットワークと呼ばれる独自の人事評価システムをネットワーク化し拡大して行く計画です。
働くとデータの未来
私たちが日々職場で活動する際のデータはこれまで会社によって管理され、評価され、そしてその評価が私たちの活動に反映されてきました。
今後は、一つの会社にだけ自分の評価データが残っているのではなく、複数の会社やプロジェクトに関わったデータが自分自身のデータベースに残るような時代が来るのではないかと思います。
その中でブロックチェーンが持つ特徴として以下のポイントが挙げられます。
個人の活動や履歴をプライバシーを担保した形で個人に紐づいた情報として表現できる
複数のデータベースを組み合わせる事で、よりリッチな個人の職歴データを表現できる
フリーランスや働き方改革などで副業などを始める際に、世界で唯一のワークキングパスポートを作り、そのIDに自分のパフォーマンスを書き込める社会が来るかもしれません。
最後まで読んで頂きありがとうございます!次回をお楽しみに!
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