0530「ハワイ神話の勉強会・メネフネ」
ただの日記です。
月に一度、ハワイ神話の勉強会を開催しています。
フラダンスは、古代ハワイの神々へ奉納する踊りというルーツがあります。そのため、古い曲だけでなく新しい曲にもハワイ神話を題材にした曲があったり、歌詞の中にメタファーとして取り入れられたりすることが、よくあります。なので、神話を知っているのといないのとでは、曲の理解度が違ってくるわけです。(フラは曲の内容を全身で表現する踊りなので、曲の背景や歌詞をしっかり理解するの大事。)
これまでに4回開催していて、1回めは、火山の女神「ペレ」、2回めはペレの妹「ヒイアカ」、3回めは虹の女神「ラーイエイカヴァイ」、4回めは「創生神話と四大神」を紐解きました。ここまで見てわかるように、ハワイは、1820年にキリスト教が伝来するまでは、多神教の国だったんですね。創生神話には、日本の古事記に似た話もあり興味ぶかいです。
先日開催した5回めでは「メネフネ」について勉強しました。
メネフネは、その昔ハワイに住んでいたといわれる小人です。背の高さは大人の半分ほど(60cmから90cm)と言われたり、手のひらにのる15cmほどとも言われたり、はっきりしていません。
メネフネは森の奥深くや山奥に住んでいて、背丈は小さいけれども、体つきはたくましく力もち。性格は陽気でいたずら好き、美味しいものが大好き。手先が器用な働き者で、土木・建築技術に秀でていたと言われています。とくに石細工が得意で、メネフネたちが一晩で作り上げたという石作りの神殿や養殖地が、ハワイ各地に点在しています。
なかでもメネフネに由来のある遺跡が多いのはカウアイ島で、マルケサス諸島から移住してきた人たちが、そのモデルではないかと言われているそうです。(その後、タヒチから大柄なポリネシア人がやってきたのですが、タヒチにも「マナフネ」と呼ばれた人々の伝説が残っているようです。)
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メネフネ伝説はハワイ神話の中でもわりとポピュラーな話だと思うのですが、そのわりには、あまりフラソングに登場しないような気がします。(わたしが知らないだけという可能性が高いけれども。)
メネフネが登場するフラソング、いまのところ知っているのは2曲。
1曲目は、夫婦デュオKūpaoa(クーパオア)の「Hāʻena(ハエナ)」
ハエナは「カウアイ島の陸の孤島」と言われる、海と渓谷に挟まれたのどかな田舎町です。観光地のハナレイからさらに車で30分ほど行ったところにあります。ここには「メネフネが小鬼を退治したマニニホロ洞窟」など、数々の神話があります。
2曲目は、日本でも人気の歌手Kuana Torres Kahele(クアナ・トーレス・カヘレ)の「Mānoa Wewehi(マノア・ヴェヴェヒ)」です。
スポティファイに表示されてるタイトルが違うけども。誤植かな。
この曲にはメネフネが作ったとされる、オアフ島マノアの「クカオオ・ヘイアウ(神殿)」が登場します。