ひきこもり日記*書いてみるといつの間にか問題解決
中学と高校時代に吹奏楽部だった。双子の娘もどっぷり楽器と触れ合う生活をしていた。音楽を奏でることは、じぶんの音をよく聴くことから始まる。それから全体が奏でるハーモニーを聴いて響き合う。
「音を合わせる」と、耳にタコができるくらい先生が言う。
この「音を合わせる」ってことが、「書く」ことと同じようだなと最近、思う。
この本を読んで何度かひとり合宿をやって、ノートに書いたことが、いつの間にか解決していて気がついたのは、その時のこと(過去)は今、変えることができて、今に音を合わせれば、音が響き合えるなあと思ったからだ。
説明がヘタだな。
具体的に言うと、まずはじぶんが弾きたい音を練習するように、ノートに書く。書いて書いて書きまくっていると、どうやらじぶんはこんなことを考えていたのかということが、うっすら見えてくる。
それから妄想と事実を分けてみる。「同居人が言ったこと」は事実で、わたしが「怒った」のはわたしの受け止め方が、じぶんに偏った妄想かもしれないと、客観的に見ることだ。それは全体の音を聴くことに似てる。
(被害者だと思ってる時のわたしは、相手にじぶんの気もちを伝えないで勝手に怒ってることが多い)
被害者モードのわたしは不協和音のような雑音を出している。ただ個人練習なので、誰にも迷惑はかけないしタダ(無料)でできる。
書いてもいい気分にならない時は、じぶんが雑音を出しているなと思う。
じゃあ、どんな音がいいのかと書いてみるといい気分になる。
そして過ぎた音のことは忘れていい気分の音に、じぶんの波長を合わせていく。
いつもそうやって調律した言葉たちは読み返さないんだけど、この前つい目に入った言葉は、きれいに問題解決の「事実」になっていた。不思議だ。
じぶんの音をよく聴いて、他人の音を聴くと相手の音をもっと引き出せる。だって人の心も響き合うから、同じような波長が響き合っていく。
相手がどんな態度でも、じぶんの受け止め方しだいで、いかようにも「事実」が変わっていく。
整理しなくていい。いい音なんて出さなくていいから、まずは音を出してみる。違う音が出てることに気づくだけでいい。
音が響き合うのを楽しめばいいかなと、書きながら思った。