ひきこもり日記*ドラマざんまい。映画が見れなくなった?
去年の秋ぐらいから、いやもっと前からわたしの夜はドラマを見ているうちに過ぎていく。「配信」というありがたいシステムのおかげで、古い作品も新しい作品も、曜日や時間を気にせず、途中でやめても後悔なく見れるから、どんどんドラマの沼にはまっていく。
TVに向かう時のわたしは、物語と現実の今を、はんぶんづつ味わっている。TVの音量は聞こえなくして、音はトランスミッターで飛ばしイヤホンを片耳だけつけて、外の音も聞こえるようにする。
おいしいごはんとお酒を用意する。
そして30分〜50分ぐらいの物語を堪能する。
ドラマのなにがいいって、ながらで見れること。映画は字幕にこだわって俳優さんの声を聞いてるから、少しも目が離せない。わたしはすべてのコトバ(セリフ)を聴きたいのだ。邦画だって、映画は2時間にぎゅっとまとめられた世界だから、目が離せない気がして集中して見たくなる。
ドラマは、もちろん集中して見たい時もあるけど、現実と『ドラマ』の中を行ったり来たりできる。聞き流してもいい。1話か2話見てやめてもいい。
「続きが知りたい!どうなるの?」なんて毎回思いながら、脚本や演出や俳優さんの演技を、じっくりゆっくり味わう。これがたまらなく「おいしい」んだ。
映画もドラマも、インテリアと食事と服(靴やバック、髪型などファッション含む)を見てる。映画は憧れで、ドラマは身近な風景。どんな暮らし?どうしてそう感じたの?と、画面の中の「人」に問いながら見てる。
最近見て「ほんとによかった」と思えた作品をあげればキリがないのだけれど少しだけ言いたい。「また見る」って言いたい作品を備忘録として書いておく。
『いちばんすきな花』
2023年フジテレビ
男女の友情はあるか?松下洸平さんの滲み出るこころがものすごく好きで、みんなが話す言葉たちを一言も残さず拾いたかった。
『きのう何食べた?season2』
2023年テレビ東京
俺が死んだら、病気になったら。家族は?おまえは?
問いかけにいちいち泣いてた。
『あたりのキッチン!』
2023年東海テレビ
コミニュケーションは「ごはん」
たどたどしく追いかける。
『Chef〜三ツ星の給食〜』
2016年フジテレビ
天海祐希さんと川口春奈さんが親子役。
お料理がぜんぶおいしい。作りたい。
『ペンディングトレイン』
『天狗の台所』
『フェルマーの料理』
『ロングバケーション』
『下克上球児』
『オールドルーキー』
などなどなど、もっと見たけど、このぐらいにしておこう。
映画は字幕を追って言葉が文字で脳に入る。
ドラマは表情や見せ方や、声で、理解する。
物語の中にいるじぶんは、いまのところ身近にいる誰かを求めてるんだなあと思いながら、今夜もドラマざんまい。