ルシャナの仏国土 警察学校編 7-9
七.再会「さて、と。」
面接試験で口火を切ったのは、加賀篤史警視正だ。
高等警察官資格試験は、筆記試験と剣術試験、それに面接で合否が決められる。幼き頃より将来の君主となるべく育てられてきたソフィアは、三級剣士の資格も取っていたし、法令関係の試験は容易かった。問題は如何にして面接を突破するかだけなのである。
面接官は五人いて、うち一人は女性だった。
「筆記試験は満点ですが、あなたはなぜライランカからわざわざいらしたのですか。」
篤史から矢継ぎ早に質問が飛ぶ。
「はい