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【介護】介助とアザと事故報告書と

義務でもある事故報告書とヒヤリハット

有料老人ホームで働いていた時。
事故報告書とヒヤリハットの報告が嫌いだった。
それがないほど、ご入居者様の日常が穏やかで平和を意味する。

⚪︎事故報告書
私の職場では通称、事後報(じこほう)。
転倒、転落、アザを発見した時、誤入室。
落薬などの薬関連も含み、すでに結果が起きている状態。

⚪︎ヒヤリハット
その名の通り。
事故には至らなかったが、事故発生のリスクがあったもの。

通常、私のホームでは事故、ヒヤリの「発見者」が報告、作成すると決まっていた。

普通に考えたら、そりゃそうだ。
発見した時の状況って発見者しかわからないもの。

少し話題は逸れて愚痴になるのだが。
これが、夜勤中に事故、ヒヤリが発生すると夜勤明けで作成することになるから正直辛かったのを思い出す。。。

ご入居者様のことを考えれば、早急に対策を立てて共有するのは当然のことなのだけど、
明けで体力ギリギリのところ、現場検証して共有用の写真を撮り、対策を考え、事故報告書を作成する。

残業はつくのだが、このプロセスで20分しか申請が許されていない。

介護現場の経験者ならわかって頂けると思うが、
現場検証だけで時間を要する。

発見介護士が発見状況を説明し、実演し、考察する。
そして看護師やホーム長がああでもないこうでもないと発言したりして、現場検証だけでなんだかんだで40-50分かかったりするんだよなぁ。。。
つまりは夜勤中に事故が発生すれば、夜勤16時間働いた後の残業20分申請+サービス残業。

これこそなぜ20分しか残業が認められていないのか。
本社が決めたらしいけど、これこそご入居者様のことだからと言う、やりがい搾取。

だから、夜勤の場合は特に。
緊急性が低いものはみつけたくないし、報告したくない、という思考に辿り着く。
見つけたら、事故報告書への道。

いや、正直見逃したこともある。
(もう時効なはず)

(寝る前の薬をご入居者様の目の前で落としてしまったんだけど、「3秒ルールで大丈夫だよ」とご入居者様が言ってくれて内服してくれたということがあった、、私からは3秒ルールとか言ってないし。臨機応変よね‼︎)

そうは言っても、実は報告することは重要なこと。
自分を守るためにも。。。

介護士の観察力と技術力の違い問題

転倒などの事故の場合、誰しもが気づく事故と言える。
しかし、本人から痛みの訴えがない、原因不明のアザの場合。
観察力のある介護士は、やたら原因不明のアザを発見して報告、現場検証し事故報告書への道となる。

これは観察力のある介護士だけが、サービス残業になるシステムでは。

そして、この観察力は介護技術力と比例する気がする。
観察力がある人は、きちんとご入居者様を見る寄り添う気持ちがあるから、自分主導ではない痛くない介助をするし。
結局は、介護士の性格次第なんだろうな。

原因不明のアザについて

事故報告書の中で1番多いのが、「原因不明のアザ」。
これこそ、前述した、観察力のある介護士がよく見つけてしまうもの。

入浴の際がお身体をチェックさせていただくチャンスとも言うが、皆様気付かぬうちに打撲していたりする。

原因がはっきりしていれば、その対策を立てることができるが、大抵が「気付かぬうちにできた」原因不明のアザである。

ご自身で動ける、ADLが高い人ほど気付かぬうちに、どこかに身体をぶつけている。
私達もいつのまにかぶつけたりして、痛みなく青あざになってることがあるのと同じで。

「生きていたら、生活していたらアザなんかできるのに」と思うんだけど、ご入居者様のアザは必ず事故報告しなければならない。

なんといっても、「アザ」は虐待の可能性も疑われるため、その逐一の報告が自分を守るためにも必要となる。

寝たきりで動けない方にアザがあるとなると、介護士側に100パーセントの過失になる。

絶対考えたくはないが、ご家族様や第三者から見たら虐待の可能性も完全否定できなくなるため、発見した際は速やかに報告する。

排泄介助や入浴介助時、移乗介助の際の介助の仕方が原因となっていることが多く、側臥位にした時などにサイドレールに気付かぬうちにぶつけてしまっていたり、更衣介助の際に腕を掴んでいたり。

私が訴えたいのは、これ。
「上からつかむ介助」はNGにして欲しい‼︎

本当に意外と、上からつかむ癖がある介護士が多い。

私のお世話になった有料老人ホームは、理学療法士さんやリーダーにより散々「上からつかむな」と教えられていても、やるやつはいた。

寝たきりの方の腕に、介護士の指の跡がしっかり残っていて、確かこの時は誰が介助に入ったか記録を振り返り、きちんと犯人を突き止めて介助の練習をさせられてたっけ。。

みんな意図的では無く、無意識なんだよね。
これ、本当に思う。

それが訪問介護に転職した際、さらにこの「上からつかむ」介護士の多さにびっくりした。

転職先では驚くべきことに‼︎
中途採用で未経験を沢山採用しておきながら、介護技術の研修がないというサプライズ😳
現場で学ぶスタイルだけど、現場のヘルパーも未経験で成り立っていたりするから、、、
そう考えるとすごい会社だね💦
(ちなみに新卒はきちんと技術研修あります)

介護技術の向上って難しい

高齢者の方って、腕とか上から掴むだけで内出血してたりするし、本当にお肌が弱い。

【介助は基本、下から支える】
上から掴めば指の力が働くから。

理学療法士の先生やリーダーから習ったこと。
これを私は未経験の時に知ることができて良かった。
日常生活だと、上から指を使ってつかむこと多いもんね。。。

ちなみに、訪問介護の時。
新卒ちゃんと同行のケアで、新卒ちゃんが更衣介助の時に思い切り上から腕を掴んでいたから、思わず口を挟んでしまった。

そしたら、
「あっ‼︎すみません‼︎それ、新卒研修で習いました。でもすっかり忘れていたし、無意識でした。」と。
それ以降、気をつけて介助してくれてて、おばちゃんは嬉しかった😢

意識しないとできないことってある。
もしかしたら、「上から掴む」行為以外にも、気付かぬうちに介助中にご利用者様を傷つけている行為ってあるのかもしれない。。。

現場が忙しすぎて、なかなか技術向上のための時間は作れないのが現状だろう。









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marimo
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