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「最近の」 映画




何かの本で、「行き詰まったら、息詰まったら、生き詰まったら、映画を観るのがよい。自分がいかに小さなことで悩んでいるのか。己のちっぽけさに気付き、世界はもっと広いことを実感するだろう」的なことを読んだ。なんの本だったかは忘れてしまったけど、ごもっともだ。


というわけで、最近は久しぶりに狂ったように映画を観ている、週3くらいのペースで。今日はそのFilmarks感想をそのままココにコピペ。一部ネタバレもあるので、ご承知おきください。






ルックバック

アニメーションはほとんど見ないので偉そうに語るつもりはないのですが、「日本」の要素が散りばめられていて凄くよかった。そもそも漫画という題材がそうなのと、四季が美しく描写されていたこと。そして京本の藤野ちゃんに対する気持ちって、いわゆる『推し』の感情だと思ったから、それも日本っぽいなと。音楽もよかったなぁ。あー、あと河合さんの気怠い感じの声も。よかったことばかり!★4.0


BLUE GIANT

Amazonプライムにて。大の素直さ、真っ直ぐさに心打たれました。これ、漫画でこの音楽をどう表現してるのか気になるな。★3.4


ぼくのお日さま

美しい映画だった、演者も音楽も風景も光の差し方も。こんなにいいエンドロールは初めてだったかもしれない。エンドロールだけで一つの作品と言っていいくらい。女の子も男の子も透明感があって、その二人をうまく包み込む池松くんが流石だった。池松くんって、声がいいよね。★4.0


ライオンキング

六本木の30周年記念上映会にて。実写版ではなく、94年のアニメの方。ライオンキングって、映像もだけど音楽がいいよね。大和田伸也(ムファサ役)が上映前の舞台挨拶で「この作品に出てくるキャラクターたちはみんなチャーミングで好き」と言っていたけど、自身もライオンキング大好きでグッズもたくさん持っているそうで、この声の良すぎるオジさんが一番チャーミングなんじゃないか?と思った。★3.5


本日公休

久しぶりの武蔵野館。芸大の卒業研究のために通っていた(武蔵野館の空間デザインをレポートテーマの題材に選んだ)以来かも。この映画は、本日公休、というタイトルがよい。たまには休んで、そういった日こそ車のアクセルを踏んで。無理に何かメッセージを押しつけてくることもなく、台湾の日常が流れていく。インサートの音楽が優しく映画を包んでくれていました。★3.7


PARIS TAXI

アマプラにて。90分にこのストーリーが詰まっていると考えると、結構すごい。ちょっとずつシャルルの心が解きほぐれていく様子が心温まる。女性って、つよい。★3.5


カラオケ行こ!

恵比寿ガーデンシネマにて。今はNetflixにもあるみたいだけど、劇場で観たいと思っていて見逃してしまった作品だったので、特別上演を知って駆け付けた。これはすごい。綾野剛を好きにならずにはいられない映画。この「ヤクザなのに探究心が強い真っ直ぐな感じ」が、タイガー&ドラゴンの長瀬に通ずるものがあるなと思っていたら、カラオケで出てきてプッとしてしまった。エンドロールのリトグリの紅にも大満足!★3.9






いわゆるシネマコンプレックスで上映しているような作品って、最近全然そそられなくて、いつか地上波で(それも録画で)観ればいいやと思ってしまう。三谷幸喜の最新作とか。


あと、映画って、昔は分かりやすいデートイベントだったけど、大学に入って、そういう学部で、それっぽい勉強をしたからか。一人で観る方が終わった後の余韻を噛み締められて、好きだということを最近改めて実感する。もちろん人と観る良さや感想をリアルタイムでシェアする楽しさはある。あるけども、自分の中でじっくりと咀嚼する、あの時間が私には必要なのかもしれない。


咀嚼した後は、いつもこうやってFilmarksに記録する。あまりに駄作の時は鑑賞記録だけつけて終わるけど、基本は他の人のレビューも読む。同じような切り口でレビューを書いている人がいれば「やっぱりそう思うよね!」と静かなイイネをするし、「なるほど、その解釈!」な人がいれば、そちらにも静かにイイネをする。


同じ作品を観ても、抱く感想はマチマチ。自分のアンテナや推察に自信はないけど、私にしかない『感性』というモノには自信がある。感性は、誰にも奪えない。次の鑑賞ではどんな感性が揺さぶられるのか、楽しみです。



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Mari Mizoguchi
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