森秋子さんの『使い果たす習慣』
森秋子さんの『使い果たす習慣』(KADOKAWA)を偶然図書館で見つけたので読んでみた。
断捨離系の本で有名なものの中の1冊であり、以前から気になっていたものの読むタイミングがなかなか到来していなかった。
これまでも断捨離系の本やネットの記事、ミニマリストの情報を参考にしながら、自宅の「捨てブーム」を乗り切ってきたのだが、これから家を一掃しようと意気込んで何か参考になるものを読んでみようと思っている方におすすめなのが、最低3人の断捨離法に触れることだ。
他にもたくさんあるのだが、パッと思いつくわたしがこれまで読んだ断捨離系、ミニマリスト関連の本が以下。
誰かが実践してうまくいった方法が、そっくりそのまま自分にも当てはまるとは限らない。一部は自分もできそうだなと思うことがあっても、他の部分は違うかもしれない。3人ほどの断捨離法やミニマリストの維持方法などを知れば、あれこれ組み合わせで自分に合った方法でスムーズに「捨て」作業を進められるように思う。
例えば森秋子さんの『使い果たす習慣』で言われている、タイトルにもある通りの「今持っているものを使い果たす」という考え方は、私もとても参考にさせてもらっている。この方法は森さんの本を読む前にネットの記事で知っていたのだが、本を読んで「お風呂場用洗剤が切れたから新しいものを買わないとと思っていたけれど、洗濯機をドラム式にしたことで洗濯機には使えなくなった洗剤がまだ残っているので、試しにそれをお風呂掃除に使ってみよう」と今朝思えた。そして使ってみた。お風呂掃除専用洗剤というのは泡切れがよく、洗っているときにぬるついて滑ったりしないように作られているんだな、ということが洗濯用粉石鹸をタイル掃除に使ってみて判明した。しかし洗えないことはない。いずれお風呂用洗剤をやっぱり買うとしても、手洗いでちまちま使うしかない割には量がかなり残っている洗濯用粉洗剤を、「使い果たす」までお風呂掃除にも併用することにした。お風呂用の大きなスポンジを使って泡立てると漫画のように異常に泡立つ。ちょっと楽しい。
一方でこの本に書かれていたけれど私には無理だなと思ったのは、タオルの話。色も柄もあえて揃えなくていいというような方針の森さんなのだが、私の場合は、色は全て同色とまではいかなくともカフェカラー、モノトーン、などある程度の系統が揃っていないとイライラしてしまう。私にとって柄物のタオルは情報量が多すぎるのだ。
「公園と図書館」を「使い果たす」という話には、本当にその通りだとうなづけた。この本を読む機会が巡ってきたのも図書館があったからだし、普段から積極的に利用しようと心がけている。もしもあまり利用する人がいないなと国に思われてしまったら、すぐに図書館が消えることはなくても、新しい本を買うための予算が削られたり、細々と維持するしかない負の連鎖が始まるかもしれない。国民が実際これだけ使っているので必要ですよ、という実績は、私たち一人ひとりの行動でしか示せない主張だと思う。
他にも森さんのこの本には今すぐ取り入れられるけれど、そこまでのパワーを必要としない方法が散りばめられている。
温かいサポートに感謝いたします。身近な人に「一般的な考えではない」と言われても自分の心を信じられるようになりたくて書き続けている気がします。文章がお互いの前進する勇気になれば嬉しいです。