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人生を変えた1日

今日は、この文章を
今、変化をしたいのに怖くて出来なくて、
モヤモヤぐるぐるしている誰かに
もしも届いたなら、
ほんの少しは役に立つのかも知れないと思って、書きました。

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昨日は本当に不思議な日曜日だった。

まるで最初からこうなることが分かっていたかのように、予定が組まれていて、
私は昨日1日で人生を大きく変えることになった。

昨日の朝、長年続けてきた本業を辞める決断をした。
職場になんの不満もない。
むしろ好待遇で、好条件で、働き甲斐もそこそこあり、仲間や先輩たちにも恵まれている。
コロナの影響を強く受け、この数年の沈み込みはかなりあったものの、それでもなんとか途切れずに仕事は続き、
最近では仕事全体が上り調子に回復してきたのも感じている。
なんだったら、中でも私が一番好きな仕事を12月にやることも決まっていた。

もう少しだけ長く職場に留まることも理論上は可能だったが、
理屈ではない部分ではもう最終アラームが鳴っていた。

「今、ここを逃すと、未来に続くその電車には乗れなくなりますよ。」

私は自分と、自分の家族を大切にする未来を、自らの意思で選択をし、
42年生きてきて初めて自分で自分の人生を動かす決断と、人生が動いたその瞬間を経験した。

7年前、結婚をした。
けれど仕事は変えなかったし、むしろ結婚前よりもどんどん忙しくなり、
条件も良くなり、仕事が順調になった。
一般的には仕事は減るとされているにもかかわらず、である。

そして昨日。
私の人生の本当の意味での転機となった日曜日は、
丸一日、今の自分と、これからの自分と、家族と、選択について、
しっかりと向き合う日として宇宙から周到に用意されていた日だった。

そして揺らがない決断を胸に翌日目覚め、
午前中に職場に辞めさせてほしい旨を連絡した。

私は本業をずっと、本名ではない名前〇〇〇〇としてやってきた。
その名前が私にとってとても大きなものだったことを、今朝知った。

〇〇〇〇さんという名前。

「私は今日、〇〇〇〇を辞めます。」と思った途端、全身からの涙が流れた。

私にとって人生の長く濃い時間が〇〇〇〇として存在し、
そしてそれは私のほぼ全てであったことを知った。

着る物、食べるもの、行く場所、誰かに見せている一面も、
もはや家の中にいるとき、仕事が休みの時ですらも
私は〇〇〇〇であった。

自分のほぼ全てだったものを、身から引き外して、壊して、消滅させる。
それを自らの手でわざわざやる。

だから、怖くて不安で、出来なかったのだ。

けれど私は決めたし、私は選んだ。

家族はどこへいても常に気持ちは繋がっている。
けれど今世、肉体を持って生まれてきて、
一緒にいられるはずの貴重な時間をどんどん失っているのなら、
どんなに仕事が順調だろうが大金持ちになろうが、
私の人生の意味が無くなってしまうと、気がついた。

私はあえて、意図的に、道を選んだ。

選んでも、選ばなくても、
それなりに平穏な時間が流れていたはずなのに
それでも変化を選んで、人生を動かし始めた。

とても怖かった。
とても不安だった。

これまでへの執着もあった。
仕事は思い返せば苦節何年のような状況も実は長かった。
誰も知らないところで歯を食いしばって、たくさんの痛い思いをしながら掴み取ってきた現在の状況だった。

そして複雑に絡まりすぎて、それが自分のほぼ全てを占めてしまい、
手放せなくなっていた。

私は昨日も今日も、たくさん、おいおいと泣きながら、決めた。

後悔はしていないし、迷いもない。

もちろん今も多少の不安がないわけではない。
なにしろ来年の仕事は全くの未定なのだ。

けれど、心に広がる得体の知れない黒いシミは、もう無い。

何かを選択するとき、つい正解を選びたくなる。
間違いたくない。失敗したくない。その思い込みが首を絞めてくる。

けれど結局、正解はどこにもないのだ。
ただ右を選ぶか、左を選ぶか、それらは違う道です、と言うだけ。
右が正解とも言えるし、間違いとも言える。
左が正解とも言えるし、間違いとも言える。
ただ選ぶだけ。
どう生きたいのか、それだけを基準に道を選ぶ。

シンプルなのだ。本当は全てが。

昨日から1週間くらいが経過したような気がする。

人生が動く瞬間を、自分で向き合って、存分に体感できて良かった。
人生で何度も起きるとヘトヘトになりそうなので、
そこそこ、肝心な時だけにしておいてほしいけれど、
経験することができて本当によかった。

そう
人生が動く時って
こんな感じらしいよ

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MariKusu
温かいサポートに感謝いたします。身近な人に「一般的な考えではない」と言われても自分の心を信じられるようになりたくて書き続けている気がします。文章がお互いの前進する勇気になれば嬉しいです。

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