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2.「令和の白拍子」の現在

「令和の白拍子」こと、花柳まり草(はなやぎまりくさ)こと、まりちゃんです。

昨日は緊張しながらも一発目を投稿いたしました。

さっそく覗いて下さった皆様、「スキ」ボタンを押してくださった皆様、フォローしてくださった皆様、本当にありがとうございます。

「はい!これからこんな舞台があります!」とか「今、こんな演目を稽古中です!」とか、そういった告知やご報告と違い、自分の内側からポツポツと出て来た言葉をひたすら書き連ねた文章にこうして共感して頂けるのは、何だかとても嬉しいです。

さて。

現在、まりちゃんは二作目の執筆に取り掛かっている訳でございますが(「執筆」って言ってみたかった!何だか格好良くないですか?笑)、
「まずは私のことを知ってもらってから、日本舞踊のことをご紹介した方がいいのかな?」
「それとも、日本舞踊のザックリとした説明を最初にした方かいいのいかな?」
「うーん、どこから手をつけたらよかろうか?」
…と、絶賛楽しく頭を抱えております。

ただ、「教材みたいな記事にしたくない!まずは読者の皆様と仲良くなりたい」。
そんな気持ちが大変に強くなってまいりました。

ということで、私自身のことについて、時を遡りつつ、少しずつ書いていくことに致しました。

そうすれば、自ずと「日本舞踊」や「宝塚」について、自然な形で皆様に知っていただけるかな…なんて思っております。てへぺろ。

さ。前置きが大変長くなりました。

それでは、過去に遡る前に、まずは現在の私についてお話ししていこうと思います。

■「令和の白拍子」現在のざっくりとしたお仕事事情

はい。

まずコロナの影響をモロに受けた私は、自粛期間中、「ほぼ無職」でした笑(笑えないですけど…笑←)。

出演予定だった舞台やイベントは全てキャンセル。
主宰しているお稽古場もお休み、出張稽古もお休み、ワークショップもお休み。
もちろん、師匠のお稽古場もお休みでした。

急に出来た空き時間を、ひたすら自主稽古と読書と映像鑑賞と断捨離と家事と料理と筋トレとストレッチとランニングに費やす日々でした(結果、それなりに忙しいという謎の現象)。

さて、ここでお気づきの方もいらっしゃると思うのですが、私のお仕事には二つの大きな軸があります。

それは…

《パフォーマーとして舞台に立つこと》                   

《師匠業として、お弟子さんに日本舞踊を教えること》

です。

■「令和の白拍子」 踊ります

まず、パフォーマーとしての活動をご紹介します。
私が最近立たせて頂いた舞台をざっと挙げてみますね。

野村萬斎氏主演『現代能 安倍晴明』(大阪フェスティバルホールなど)
市川海老蔵丈主演『石川五右衛門外伝』(シアターコクーン)
大藏基誠氏演出『THE FACTORY SHIBUYA』(CBGKシブゲキ!!)      花柳眞理子師匠主宰『花柳眞理子リサイタル』(国立劇場)
奥秀太郎氏演出『3D能エクストリーム』(東京芸術劇場シアターイースト)
日本舞踊協会主催公演『日本舞踊未来座ー彩』(国立劇場)
中村獅童丈×初音ミク『南座 超歌舞伎』(京都南座)
藤間勘十郎先生演出『至高の華』(COOL JAPAN PARK OSAKA TTホール)
藤間勘十郎先生演出『源平の雅』(国立文楽劇場)
藤間勘十郎先生演出『音楽劇ハムレット』振付、出演 (天空劇場)

こんな感じです。

見ていただくとお分かりになる様に、女性の身でありながら「歌舞伎」のお舞台に立たせて頂いたり、能楽界はじめ、様々なジャンルの皆様とお仕事をさせていただいております。

これはですね、本当にですね、声を大にして申しますが、めちゃくちゃありがたい事なのです。

実は、パフォーマーとして舞台に立つ機会はなかなか少ないのが現状なのです。
そこにつきましては、これからまた詳しく掘り下げていきたいと思います。

普段のお稽古に加え、公演前は本番のためのお稽古がございます。

あちらでお稽古、次はこちらでお稽古…という具合に着物で東京都内を飛び回っております。

他にも、和装の撮影モデルをさせて頂いたりもします。

花嫁衣裳のモデルも、ありがたいことに何度かさせて頂きました。

ただ、こうなりますと「果たして、人生の本番でこの衣裳を着ることのできる日はやって来るのか?」と一抹の不安がよぎってしまいます。

■「令和の白拍子」 お稽古します

もう一つの軸である「お師匠さん業」。

こちらの方が、もしかして皆様はご想像がつきやすいのではないでしょうか?

「おばあちゃんね、昔は日本舞踊のお稽古していたんだよ」…という風に、日本舞踊は「お稽古文化」としての側面がだいぶ強いのです。

私の場合は、主宰している「若草会」というお教室があります。

他にもカルチャーセンターや、区の施設が運営しているサークル活動で小学生・中学生の生徒さんを教えています。

他にも、某ミュージカル劇団のレッスンに出張したり、日本舞踊協会からご依頼を受けて、外国人の方向けにワークショップをしたり…。

座学の講座で、講師をさせて頂いたりもします。

特に宝塚卒業後に入学した、第二の母校「明治大学」様に講師としてお呼びいただき、大勢の学生さんたちの前で講演をさせて頂いたのは嬉しかったですね。

そして、当然ながら私自身も「師匠の弟子」なのであります!!!!

師匠のお稽古場に関する諸々のお仕事、発表会、師匠のお舞台…などのお手伝いをさせて頂き、学ばせて頂いております。

これも修行の一環なのです。

■「令和の白拍子」 プライベートは洋服です

こんな日々を送っている訳ですが、普段は洋服で過ごしています笑。

実は以前、「日本舞踊の人とかお能の人は、プライベートもお着物じゃないんですか?」と言われてしまった事があるのです。

「いやいやいやいや、伝統芸能に関わっているからといって、断じてそんなことは無いんですよ!どんだけ偏ったイメージやねーん!」って心の中で大爆笑してしまいました。

ちなみに、私は「COMME des GARCONS」のお洋服が大好きです。

そこそこのお値段なので、切腹をした上で、さらに清水の舞台から飛び降りる様な気持ちで毎回購入しております。

■「令和の白拍子」 これからの野望

自分の技量を磨くこと、お弟子さん達と良い関係を築いていくことはもちろんなのですが、「振付」「脚本」「演出」といったことをもっと勉強して、いずれ「作り手」サイドのお仕事にも担わせて頂きたいです。

ありがたいことに、振付をさせて頂く機会は何度かありました。

その時、私の内側から出て来た振りを、他の方が「ご自分の振り」として演じていらっしゃることに、なんとも不思議な感覚を覚えました。
とても難しいですが、やりがいがありました。

コロナの影響があって、さらに実感したんです。

「ゼロから何かを生み出せる人は強い」

「自分から何かを発信できる人は強い」

と。

江戸時代、「歌舞伎の振付師」として日本舞踊家の地位が確立され、この業界が発展していきました。

もちろん、現代においても、尊敬する先生方が歌舞伎の振付・演出をされていらっしゃいます。

そんな超絶ハイレベルな方々と比べてもどうしようもならないので、私は私のできる範囲で、でも、私にしか出来ないことを絶対見つけたい。

作り手の「世界の捉え方」や「世界との関わり方」って、否応なく作品のどこかに反映されると思います。

100億の人がいれば、100億通りの世界の捉え方がある。
私はどんな風に世界を捉えて、どうコミットしているんだろう。

…そんなことを考えつつ、ワクワクしながらもがきたいと思います!

■終わりに

ざっくりと、現在の私を取り巻く状況や思いについて書いてみました。

少しは、皆様に仲良くして頂けそうですかね…。

「ふ〜ん、こんな人がいるのだねぇ」と、この駄文を最後まで読んでくださったそこのあなた!!!

そんなあなたが大好きです!
ありがとうございました!!

さ、本日はこれ切り…。
是非、次回も逢いにいらしてください。

まり草

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