20.「令和の白拍子」 宝塚音楽学校へ〜殺気立つ高校時代(決勝戦編 殺気立つ理由1)
「令和の白拍子」こと、花柳まり草(はなやぎまりくさ)こと、まりちゃんです。
前回と前々回は、17歳のまりちゃんによる「本能爆発やらかしエピソード」についてまとめさせて頂きました。
当時を知るバレエの朝比奈先生や声楽の關根先生、そして受験生仲間のみんなが記事を読んでくれまして、「懐かしかった」「笑ったw」という連絡を頂戴致しました。
今も昔も変わらずに温かく見守って下さる皆様の優しさ…!
本当にありがたいことですね。
ということで、「ドタバタ宝塚受験生日記」みたいなコンセプトになっている最近の記事ではございますが、今回も「馬鹿な子だなぁ」と思いながら読んでくださると幸いです。
17歳のまりちゃんは、勝手に「今年が最後の受験だ!」と決め込んでいたため、「崖っぷち状態」で必死な毎日でございました。
しかし、今にして当時を振り返りますと、その様な時のエピソードの方が「かえって喜劇的」という、なんとも皮肉な事実に気づいたのであります。
喜劇王であるチャップリンの言葉にもありますように
ということなのでしょうか。
(すみません、格好をつけました)
という訳で、今日も元気に20本目の記事参りましょう!
■殺気立つ理由〜大食漢がダイエット
集団稽古という環境下で拍車がかかってしまった負けず嫌いな性格と、バレエの先生に対する異常な愛情、そして低すぎる自己肯定感が相まって、17歳の心の中はドロドロだったまりちゃん。
精神的なこともこの様に酷いのですが、肉体的なことでも、なかなか酷くて面白いエピソードがあります。
私は今も昔も食べるのが大好きなのですが、17歳の時はそれまで以上に念入りに「ダイエット」を行うことにしました。
中学生の時のお昼では、家から持ってきた「お弁当」に加えて「チョコチップメロンパン」もしくは「アップルパイ」を学校の自販機で買うのが何よりの楽しみでした。
高校1年生の時は学校が新校舎の建設に入り、仮校舎に通っていたのですが、そこには「学食」が登場しておりました。
まりちゃんは、そこで食べる「鶏マヨ丼」的なお弁当が大好きでした(甘めのタレと油とマヨネーズで、割とギットギト)。
しかも、たまにそのお弁当に加えて大好きな菓子パンもモサモサと食べておりました。
バレエ教室でも、長時間のレッスンの日には「コンビニおにぎり」と「ウィダーインゼリー」を休憩時間に補給。
運動量もかなりありましたので、そこそこの体重をキープしてはおりましたが、何せまりちゃんは「下半身が安産型」。
上半身はそれなりに細いとはいえ、下半身がちょいとふっくらしておりまして、バランスが悪いことは否めませんでした。
しかし、17歳の時は最後のチャンスということで「とりあえず今年は今までにないくらい痩せたい」と決意をしました。
そんな時に出会ったのが「国立病院ダイエット」という方法でした。
現在調べますと、あまり医学的には推奨されていない方法みたいなので、決して真似しないでください!!
でも話としては面白いのでご紹介しますね。
■大真面目に実行〜「国立病院ダイエット」
その「国立病院ダイエット」の内容がこちら。
みんなの百科事典、Wikipediaさんからの引用になります。
生命に危険!怖すぎますね!
しかし、まりちゃんは大真面目に取り組んでしまったのです。
実際のメニューがこちらです。
ご覧になってお分かり頂けるように「グレープフルーツとゆで卵」の登場率が半端ないのです。
めちゃくちゃ偏っております!!!
しかし、当時のまりちゃんは藁をもつかむ気持ち。
「これだ!!」と思い立ち、すぐに母にメニューをコピーして渡しました。
スーパーに行って「羊の肉」も自分で買いましたし、簡単なメニューでしたので自分で用意して食べておりました。
ちょっと辛かったのは、今まで飲めなかった「ブラックコーヒー」に真剣に向き合わねばならなかったことです。
ブラックコーヒーなんてとにかく苦いし、何が美味しいのか分からないし、当時は断然紅茶派でした。
しかし、鼻でもつまんで飲もう、そして熱いと飲みにくいからぬるくして飲もう、薬だと思えばなんとかなるかもしれない、と決意を固めました。
たかがコーヒー…笑っちゃう様なお話なのですが、最初の一口を口に運ぶ時は、大袈裟ではなく、マグカップがプルプルと震えました。
最初の頃は、もちろん飲む度に「オエ〜」。
ですが不思議なことに、毎食コーヒーを飲んでいると、最初は苦いばかりのコーヒーがだんだんと甘く感じられるようになっていったのです。
学校で持参した水筒からコーヒーを注ぐ時、「ふあん」と立ち上るあの香り…恐ろしいことに最終的にはその匂いに愛着が湧き、リラックスしてしまう領域にまで達しました。
二週間で、見事なカフェイン中毒者の出来上がりです。
あと印象的だったのは「トーストって甘い」と思ったことでした。
食べられる品物と量が決まっておりますので、食べ物の一つ一つがとても尊いものに感じられたのです。
たった一枚のトースト(バターもジャムもなし)を「ちびちびちびちび」とかじって、しっかり咀嚼をし、飲み込んでいました。
そうすると、だんだんと「小麦の本来の味」がしてくる様になったのです。
今まで砂糖でギッタギッタにコーティングされたチョコチップメロンパンに慣れていた私です。
小麦の素朴な甘さにどれほど驚き、ありがたく思ったことでしょう。
夕食に食べれるお肉も、ちびちびちびちびと食べました。
都会にいながら、まるでサバイバル生活をしているみたいな状況になっていたと思います。
「もう今日はこれしか食べられないから大事に味わおう!」と。
とにかく、食べ物をちびちびちびちび食べて、「トーストってあまーい」とか言っている女子高生。
怖いです。
母親には随分と心配されましたが、その度に「大丈夫ですから!」と強めに主張していました。
実際、辛いという気持ちもあまりなく(初期のコーヒー以外は)、「ナチュラルハイ・スイッチ」が入っておりましたので、日々のルーティーンをこなすことに快感すら感じておりました。
もちろん、痩せました。
そりゃ食べる量が格段に減りましたので。
ただ、目は血走っていたのではないかと思います。
しかし、この時にヘタに成功してしまったために「食べる量を減らせば痩せる」という間違ったダイエット方法を会得してしまったのです。
これが宝塚歌劇団在団時代の悲劇に繋がることになるとは、この時は思いもよらず…。
■痩せただけで良かったのかな・・・
期間を開けて、何度かこの方法に挑戦しました。
その度に痩せていったと思います。
しかし、こうしたちょっとした身体へのストレスが、当時のドロドロの精神状態の形成にも多少なりとも影響を与えていた様に思います。
まさに、本末転倒。
こうした失敗を踏まえ、最近気を付けているのは、食べる量を調整することよりも「食べ物自体の質」と「食べ方」そして、それを「補う適切なサプリの摂取」と「水」。
これらのことにを気を配れば、健康的に体重も調整できるんです!
何事も極端なのはいけませんよね。
「魂の容れ物」である身体。
もちろん自分ものではありますが、神様や親から授かったものですから、「よしよし」と大事にしてあげたい…というのが大人になったまりちゃんの見解でございます。
なんだかダイエットの業者さんみたいな回になってしまいました!笑
ということで、本日はこれ切り…。
是非、次回も逢いにいらしてください♪
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